バランスの取れた名作「セブンチェア」の特徴と効果的なコーディネート例

    セブンチェアは世界で一番売れている椅子として知られ、日本でも公共施設や飲食店で見かけることが多い名作チェアです。

    シンプルかつ美しい曲線で作られており、耐久性に優れ使いやすいことから「セブンチェアを超える椅子はいまだに存在しない」といわれています。

    本記事ではセブンチェアの特徴や魅力について解説します。

    セブンチェアとは?

    セブンチェア

    「SERIES 7(セブンチェア)」は1955年、デンマーク家具メーカーの老舗「FRITZ HANSEN(フリッツ・ハンセン)」から発売されたスタッキングチェアです。

    建築家でデザイナーのアルネ・ヤコブセンがデザインし、世界中で700万脚以上販売されベストセラーとなっています。

    セブンチェアの名前の由来は「背もたれを正面から見た形が7に見える」や「7枚の合板を2枚の仕上げ板で挟んでいる」などいくつかの説があります。

    有力なのは「5種類ある型番の末尾がすべて7になっている」という説です。

    やわらかい印象と耐久性を兼ね揃えたスレンダーなフォルムが魅力

    フロントパディングのセブンチェア

    セブンチェアはシンプルでありながら、流れるような曲線でどの方向から見ても美しい独特のフォルムが魅力。

    また座面から背もたれまで一枚の合板で作られており、見た目とは違い丈夫で耐久性の高いチェアです。

    図書館やカフェなどで多く使われるセブンチェアですが、最大の特徴は12脚までスタッキング(積み重ね)ができること。

    だんご

    使わないときは重ねて隅に置ける機能性の高さが、世界中の公共施設や飲食店で採用される理由の一つとなっています。

    身体の曲線に合わせた形でやさしい座り心地を実現

    セブンチェアに座っている様子

    セブンチェアの背もたれは人間の丸みのある体にフィットするカーブを描いており、やさしく包み込むように体を支えてくれます。

    セブンチェアに座ると背もたれが体の重みに合わせてしなるため、長時間座っても疲れにくい座り心地です。

    また背もたれの上部が広くなっているため、斜めに座るとひじ掛けの代わりにすることもでき、さまざまな姿勢に対応するデザインになっています。

    デスクワークや読書、食事、リラックスタイムなど多岐に渡る場面で大活躍するチェアです。

    デイリー使いに適した「プライウッド」は強度の高さや軽量さが魅力

    セブンチェアのプライウッド

    9枚の薄い板を貼り合わせた「プライウッド(成形合板)」で作られているセブンチェア。

    7枚の各中板は向きが交互になるように重ねられ、2枚の仕上げ板で挟んでいます。

    仕上げ板の裏にはインド綿を貼ることで強度を増し、丈夫で軽く女性でも簡単に持ち運びができる点も嬉しいポイントです。

    またセブンチェアの脚には二重のゴムキャップがついており、別売りで傷つきやすい床用にフェルトの付いたキャップも販売されています。

    素材やカラーのバリエーションも豊富

    カラフルなセブンチェア

    セブンチェアには「カラードアッシュ」「ラッカー」「ナチュラルウッド」の3種類のシェル(背面から座面)があります。

    • カラードアッシュ
      色が16種類で、天然の木目を感じさせながら最低限のカラー塗装をするやさしい仕上がりです。
    • ラッカー
      16色から選べてしっかりと塗り重ねた厚めのカラー塗装になっており、木目を完全に消すため高級感のある見た目を楽しめます。
    • ナチュラルウッド
      10種類から選べて、クリアラッカーで自然な木目を堪能できる仕上げです。

    また木の硬さが苦手な人のために、内部にはウレタンが入っていて、座り心地のやわらかいタイプもあります。

    • フロントパディング
      座面だけにファブリックや革を貼ったタイプ
    • フルパディング
      全体をファブリックやレザーで覆ったタイプ

    脚はスチールパイプ製で、7種類のカラーから選べます。

    ひじ掛け付きや5本脚のキャスター付き、スチール製のフットレスト付きなどもあり、全部で5種類の仕様が用意されています。

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    セブンチェア誕生のきっかけとなった「アントチェア」

    アントチェア

    「アントチェア(アリンコチェア)」はアルネ・ヤコブセンが製薬会社の社員食堂のためにデザインした椅子です。

    背もたれが蟻のような形に見えることから、アントチェアと名付けられています。

    だんご

    そして背座一体型のプライウッドの椅子が作られたのは、アントチェアが世界で初めてでした。

    このアントチェアが生まれてから3年後に、さらに座り心地を追及して作られたのがセブンチェアです。

    アントチェアより一周り大きいサイズで、ゆったりと座れるデザインになっています。

    セブンチェアの導入事例を紹介

    ここからはセブンチェアのコーディネート事例を見ていきましょう。

    キッチンではモダンなカウンタースツールとして

    セブンチェアのカウンタースツール

    セブンチェアはバリエーションが多く、キッチンで使える座面高64cmのカウンタースツールがあります。

    カウンターに並べるとミニマムでモダンなデザインが際立ち、どのようなタイプのキッチンにも馴染んでくれます。

    だんご

    重量が軽いセブンチェアは誰もが使いやすいため、何度も座りたくなるスツールとして活躍してくれるでしょう。

    落ち着いた配色のダイニング

    セブンチェアのあるリビングダイニング

    毎日の食事で家族が集まるダイニングは、ゆったりとくつろいだ空間にしたいですね。

    木目のナチュラルカラーでテーブルとセブンチェアを揃えると落ち着いた雰囲気に。

    ただしセブンチェアの脚部は金属のため光沢感があります。気になる人は塗装コーティングされた色を選びましょう。

    ワークスペースをキャスター付きのセブンチェアで快適に

    キャスターとひじ掛けのついたタイプのセブンチェア

    リモートワークの機会が増え、仕事部屋にいる時間が長くなっている人も多いでしょう。

    デスクの前に置くならキャスター付きのセブンチェアがおすすめです。

    だんご

    仕事をするのに座面が硬い場合は、フロントパディングやフルパディングのセブンチェアを選べば長時間の作業も快適に進められますよ。

    北欧家具の魅力が詰まったセブンチェアを暮らしに取り入れよう

    セブンチェアのあるダイニング

    この記事ではどの角度から見ても美しい、シンプルでやさしい曲線のセブンチェアについて紹介しました。

    セブンチェアは豊富な色や仕様でどんな部屋に置いてもマッチし、毎日の生活で長く使い続けることのできる椅子です。

    北欧デンマークのモダンで温かいセブンチェアを暮らしに取り入れて、コーディネートを楽しみましょう。

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