色や形がさまざまで、雑多な印象になりやすい子供のおもちゃ。
頑張って片付けても、またすぐに散らかってしまい、「早く片付けなさい!」とイライラしてしまう人は少なくないのではないでしょうか?
子供に片付けを習慣付けたいのなら、仕組みづくりが大切。子供の目線で収納方法を考えましょう。
この記事では、片付けの習慣が身に付く子供部屋の収納術を年代別にご紹介します。
少しずつ経験を積み重ねていけば、子供自身でキレイなお部屋を保てるようになります。
子供部屋の収納コツ
子供部屋収納のコツは、”自身で片付けられるよう意識する”こと。
「あれがない!」「どこに戻せばいいの?」と子供に聞かれる場合、現在の収納方法が合っていない証拠です。
子供の日頃の行動をじっくりと観察し、使う場所を定位置にすれば自分で片付けられるようになります。
この章では、子供部屋収納の3つのコツをご紹介します。
お片付け・収納を一緒に楽しくやること
まずは親子で一緒に、片付け・収納を楽しむことからはじめましょう。
決められたボックスやカゴに戻す作業を繰り返せば、自然と習慣になります。
またゲーム感覚で楽しむのもおすすめの方法。
「よーいどん!」の合図で競争したり、「時計の針が一周まわるまでに全部しまえるかな?」と制限時間をもうけたりして、「片付けは楽しい!」と子供に思わせることが大切です。
子供の成長に伴う変化に対応できるように
子供の成長に伴って、持ち物や適した収納方法・場所も変化します。
小学生は、おもちゃに加えて学用品や習い事アイテムなどが増えますし、中学生になるとさらに部活動グッズも加わります。
そういった変化に柔軟に対応できるよう、子供専用の収納アイテムではなく、多目的に使えるグッズを選ぶのがおすすめです。
キャスター付きワゴンやカラーボックス、ファイルボックス、バスケットといったアイテムは、子供が成長しても他の用途で使えるので便利ですよ。
子供目線で収納
子供の背丈に合った取りやすい場所によく使うものを収納すると、片付けがスムーズになります。
使用頻度を考えれば、目線の高さがいいのか低い場所のほうが適しているのかなど、自然に定位置が見えてきます。
日頃の様子を思い浮かべながら、子供目線の収納を目指しましょう。
未就学児の収納術とポイント
未就学児の収納は簡単に使えるかどうかがポイントです。
ここからは、小さい子供でも片付けられるようになる、収納術とポイントを4つご紹介します。
子供の手が届く低めの収納棚を使う
子供が使う収納棚は、背丈に合った低めのものを選びましょう。
オープン収納で目の高さにカゴをセットすれば、投げ込むだけで片付けが完了します。
使うたびにフタを開けたり閉めたりする必要がないので、子供でも簡単です。
すぐ手が届く低めの収納棚なら、元の場所に戻すのもスムーズですね。
細かく分類しすぎない
細かすぎる分類だと片付けのたびに頭を使わなければならず、面倒に感じてしまいます。
そこでおすすめなのが大きなボックスやカゴを使った「ざっくり収納」です。
色や大きさがバラバラなおもちゃも中身が見えないケースに入れることで、すっきりとした印象に仕上がります。
ラベル付けしておけば、何が入っているかひと目で分かります。
子供に絵や字を書いてもらえば、片付けのモチベーションアップにもつながります。
あまり完璧を目指しすぎず、「この箱に戻せばOK」と大らかな気持ちで見守ってくださいね。
子供の好きなおもちゃを見せる収納に
おままごとやぬいぐるみ、ミニカーなど、お気に入りのおもちゃは飾りながら収納しましょう。
引き出しや箱から出す手間がないので、すぐ手に取れて片付けるのも簡単です。
おままごとセットなら、お店屋さんのようにディスプレイしてもいいですね。
好きなアイテムがずらりと並んだ見せる収納なら、楽しくお片付けできますよ。
お出かけグッズをセットに収納
お出かけのときに欠かせないティッシュやハンカチ、マスク、お菓子、絆創膏、ウェットティッシュなどはセットにしておくと便利です。
子連れでの外出は、自分と子供の身支度を同時におこなうだけでも大変。
慌てて荷物をつめる手間が省ければ、心にゆとりが生まれます。
お出かけセットは玄関に準備しておくと便利です。
忘れ物をとりに行くときに、靴を脱いで部屋に戻らずにすみます。
小学生・中学生の収納術
小学生になると、おもちゃ・衣類に加えてランドセルや教科書などが増えます。
また中学生は子供によっては、部活動グッズや化粧品など、持ち物が多くなる場合も。
ここからは小学生・中学生に適した収納術を3つご紹介します。
ランドセルや学習道具を1つの収納家具にまとめる
セットで使う機会が多いランドセルや学習道具は、1つの収納家具にまとめておくと便利です。
専用のランドセルラックなら教科書はもちろん、ピアニカなどもすっきり納まります。
キャスター付きを選べば、掃除機をかけるときの移動も楽チン。
日によって勉強場所が変わる子供にもおすすめです。
学校で使うものが全て納まっているので、次の日の準備もスムーズにおこなえます。
本や教科書は科目ごとに分けて1箇所にまとめる
教科書や本、プリント類は科目ごとに分けて、1箇所にまとめておきましょう。
教科別にラベル付けし、ファイリングしておけば忘れ物防止にもなります。
ポイントは、持ち物全てに住所を決めておくこと。
「どこに戻そうかな」と考える必要がないので、片付けが面倒になりません。
学校で作った作品を飾って収納
子供が学校から持って帰ってきた絵や作品。
せっかくならフレームに入れたり、オープン棚にディスプレイしたりして飾りながら収納してみてはいかがでしょうか?
おすすめは、壁に取り付ける「ウォールシェルフ」。
画鋲くらいの小さな穴で済むので、賃貸の人でも気軽に使えます。
インテリアにあったデザインを選べば、アート作品のように仕上がります。
部活グッズやウェアをセットにしてクローゼットに収納
部活グッズをセットにしてクローゼットの一角に収納すれば、管理が楽になります。
試合用・練習用のウェアやシューズ、ラケット、バット、楽器など部活動によっては、たくさんのアイテムが必要な場合もあります。
ひとまとめにしておけば見つけやすいだけでなく、買い足しが必要なアイテムの確認もしやすくなります。
子供におすすめの収納アイテム
種類が豊富な収納アイテム。
「どれを選べばいいか分からない」という人は多いのではないでしょうか?
選ぶときのポイントは、取り出しやすく戻しやすいこと。
少ないアクションなら、片付けが面倒になりません。
ここからは、子供が使いやすいアイテムを3つご紹介します。
細々したおもちゃを一気に収納!スッキリしたバケツ
ぬいぐるみやブロックなどの細々したおもちゃは、バケツにざっくりと収納するのがおすすめです。
放り込むだけなので、小さい子どもでも簡単に片付けられます。
蓋つきなら生活感を隠せますし、スタッキングもできて便利です。
アクリルケースやウォールポケットでおもちゃを見せる収納に
収納場所に悩むトミカなどの小さなおもちゃ。
アクリルケースやウォールポケットで、見せる収納にしてみてはいかがでしょうか?
透明のアクリルケースは圧迫感なく、スッキリとした印象に仕上がります。
また、お気に入りのおもちゃを眺めて楽しめるのも魅力的。
ケースを置くスペースにない場合は、ウォールポケットがおすすめです。
ポケットに入りきらなくなったら手放す、とルールを決めれば、おもちゃの量を一定に保てます。
おもちゃも本も収納!万能カラーボックス
おもちゃや本を一箇所にまとめて収納できるカラーボックス。
縦・横どちらでも使えるので、子供の成長に合わせて収納方法を自由に変えられるのが特徴です。
手頃な価格で買い足しやすいのも嬉しいポイント。
専用のレールを付ければ引き出しになるタイプもあるので、使いやすいものを選びましょう。
DIYが得意な人はペイントしたりカッティングシートを貼ったりなど、アレンジしても楽しいですよ。
子供と一緒に楽しく収納しよう!
収納にも練習が必要です。
まずは親子一緒にゲーム感覚で楽しみながら、片付けを習慣づけましょう。
もし「早く片付けなさい!」とイライラしてしまいそうになったら、「そろそろご飯だから、おもちゃを片付けようか」など、子供が自ら行動したくなるような言い方に変えてみるのも大切です。
よく使う場所を定位置にし、「ここに戻そうね」とはじめのうちは子供に教えてあげましょう。
コツコツ続けていけば、意識しなくても自分で元に戻せるようになります。
子供と会話しながら、親子で収納を楽しんでくださいね。