キッチンの油はね対策はどうする?4つの対策とキッチン別のポイントを解説

    新築やリフォームでキッチンを新調する場合、開放的でおしゃれなキッチンに憧れますよね。

    しかし、日々油ものを調理する家庭にとっては、おしゃれであるからこそ油はね対策に頭を抱える方もいるのではないでしょうか?

    この記事では、キッチンの油はねの対策や施工方法を詳しくご紹介します。

    特におしゃれなキッチンを導入したい方は必見です。

    ぜひ、参考にしてください。

    油はねはどのくらい飛ぶ?

    揚げ物をしている様子

    油はねは、主にコンロ周辺や調理台、床に飛び散ります。

    さらに、コンロ前や横に壁があるキッチンならば、高さ70~90cmまで飛び散るのです。

    つまり、周りに壁がないオープンキッチンだと、キッチンの向こう側まで油はねすることが想像できますよね。

    では実際、距離にしてどのくらい油はねするのか、以下でご紹介しましょう。

    幅240cm、奥行き75cmのアイランドキッチンで揚げものをした場合
    • コンロから半径1.1~1.2mの範囲に油はねがある
    • 特に60cm内は、油はねの量が多い

    上記から、オープンキッチンの油はねは、壁が汚れる代わりにリビングや周辺の通路にまで飛び散りることが分かります。

    油汚れは時間が経過すると油自体に汚れが付着し、より一層汚く見えて落ちにくくなります。

    以上のことから、油はね対策は必須です。

    キッチンの油はね対策4点

    油はねの対策は、キッチンに施工するもの、調理時のみ油はねを防止する道具など主に4点です。

    1. ガラスパネル(オイルガード)を取り付ける
    2. IHを選ぶ
    3. レンジパネルを使う
    4. 油はね防止ネットを使用する

    ここからは、一つひとつ詳細をご紹介しましょう。

    ガラスパネル(オイルガード)を取り付ける

    キッチン

    ガラスパネルとは「オイルガード」とも呼ばれ、コンロ前に設置して油はねを防ぐものです。

    ガラス製であるため、開放感がメリットのオープンキッチンにとっては魅力的なアイテム。

    可動式や固定式が選べたり、高さは15cmから天井まで届くものがあったりなど、オーダーメイドで施工できる点も特徴です。

    開放的な空間を維持しながら、効果的に油はねを防止できます。

    しかし、固定式は1回取り付けると外せないため、設置の際は熟考しなければいけません。

    下記では、高さ別の特徴を表にまとめています。

    高さ15~30cmのタイプ・IHの場合だと遠くまで油はねはしない
    ・揚げものでガスコンロを使用する場合は、ガラスパネルを飛び越えて油が飛ぶ
    高さ70cmのタイプ・30cmタイプに比べると多少油はねを防げる
    ・完全に油はねを防ぐのは難しい
    コンロ前から換気扇までを覆うタイプ・コンロ前の油はねを完全に防げる
    ・コンロの両脇に油はねが生じる
    ・全面のガラスパネルに飛び散った反動により、まれにキッチン後ろにも油はねが生じる

    IHを選ぶ

    IHキッチン

    火を使わないため上昇気流が発生しにくい性質があるIHコンロ。

    そのため、多少調理中の油はねはあるものの、ガスコンロよりも遠くに飛び散りにくいのが特徴です。

    また、IHはフラットであるため、コンロ周りは拭き取り掃除が楽にできます。

    キッチンを選ぶ際はIHのデメリットもふまえながら選択しましょう。

    コの字タイプのレンジガードを使う

    レンジガード

    レンジガードとは、調理のときだけコンロ周りに置いて使用するもの。

    中でもコの字タイプは、3方向からの油はねを防げます。

    キッチンの種類にかかわらず使用でき、使わない時はしまっておけるキッチングッズ。

    使い捨てタイプや洗って何度も使えるタイプもあり、好みに合わせて選べます。

    丈夫な鋼板製であれば5,000円前後で購入できます。

    油はね防止ネットを使用する

    油跳ねネット

    油はね防止ネットはステンレス製の網のようなものであり、フライパンや鍋の上にかぶせて使用します。

    ふたとの違いは、網目状であることから油はねの原因である食材の水分を逃してくれること。

    ホームセンターなどで購入でき、大小さまざまなサイズがあるため調理器具に合わせて選べます。

    キッチン別の油はね対策

    上記でご紹介したように、キッチンの種類によって油はねの飛び散り方もさまざまです。

    ここからは、近年人気のある「ペニンシュラキッチン」と「アイランドキッチン」に関しての油はね対策をご紹介しましょう。

    ペニンシュラキッチン

    キッチン

    ペニンシュラキッチンの「ペニンシュラ」は半島を意味します。

    キッチンの一部が壁にくっついているタイプであり、開放感が魅力的。

    油はね対策には、換気扇から下りるガラスパネルがおすすめです。

    また、キッチンに接している壁は拭き取りやすい壁紙やタイルを使用しましょう。

    油はね汚れが落ちやすく、拭き取るだけの手軽な掃除で済みます。

    アイランドキッチン

    アイランドキッチンとは、島を意味するキッチンのこと。

    キッチン周りを回遊できる造りであるため開放感があり、設計次第でスムーズな動線を確保できます。

    アイランドキッチンの場合、油はね対策は2点あります。

    【片側に壁を設ける】

    キッチン

    片側だけキッチンと同じ奥行きの壁を設置する方法。

    ペニンシュラキッチンは壁にくっついているキッチンであるため、キッチンの奥行き以上の壁がある概念です。

    一方この場合は、キッチンの奥行きと同じ壁を作る感覚です。

    コンロ側に拭き掃除しやすい材質の壁があるだけで掃除の手間が省け、キッチンを周遊できる魅力を残せます。

    【立ち上がりがあるタイプを選ぶ】

    キッチン

    立ち上がりタイプとは、コの字型に囲いがあるキッチンのスタイルです。

    高さは約15~30cmと幅があり、奥行きは15cmほど。

    高さがある分オイルガードの効果も期待でき、油はね対策になります。

    手元は隠れますが開放感は残る仕様。

    KAORI

    配膳やちょっとした片付けに使えるカウンターとしても利用できます。

    キッチンは、油はね対策がもとからあるものを選ぼう!

    キッチン

    油はね汚れはすぐに掃除しないと見た目も悪く、時間が経つと落ちにくいもの。

    新築やリフォームでキッチン選びに悩まれている方は、使い勝手やおしゃれはもちろん、油はね対策も視野に入れると気持ちよく調理できます。

    TIMBER YARDなら、おしゃれなアイランドキッチンの施工事例が豊富であり、オーダーメイドの油はね対策が可能です。

    毎日使う場所だからこそ、油はね対策を施したこだわりのキッチンを作ってみませんか?