失敗しない北欧チェアの選び方とは?ポイントは暮らしに馴染むかどうか

    北欧チェア選びで失敗しないためには、デザインだけでなく自身の生活に馴染むことが大切です。

    この記事では、椅子を購入する前に押さえておきたいポイントや注意点を詳しく解説します。

    使う目的や実際の座り心地、他の家具との相性などを考えて、ベストな北欧チェアを見つけてくださいね。

    目的に合った北欧チェアを選ぶのが大切

    北欧チェアを選ぶときのポイントは、どういうときに使いたいかを具体的にイメージすること。

    購入したものの使うたびにストレスを感じてしまっては残念ですよね。

    家事をスムーズにおこないたいならコンパクトで軽い椅子、子育て中ならお手入れが楽な椅子など、自身や家族の暮らしに合っているかどうかを考えましょう。

    北欧チェアを選ぶなら高さのチェックが必須

    北欧チェアを選ぶときは、高さのチェックを忘れずおこなってください。

    海外のチェアは外国人の体格に合わせて、作りが大きめの傾向があります。

    靴を履いたまま座る習慣のある国も多いため日本人が腰掛けると、かかとが床から浮いてしまう場合も。

    特にダイニングチェアやワークチェアなど、長時間座る椅子は地面に足がついていないと、疲れやすさの原因につながるので注意が必要です。

    北欧チェアのなかでもフィンランドのデザイナーが手掛けたものは、比較的日本人の体型に馴染みやすいとされています。

    家の中で靴を履く習慣がなく、椅子もコンパクトなタイプが多いのが理由です。

    北欧ダイニングチェアの選び方

    ダイニングテーブルと一緒に使うチェアは、腰が背もたれにしっかりフィットし、背筋がシャンと伸びるのが理想的。

    姿勢よく食事ができるので、消化吸収アップ効果も狙えます。

    チェアに合わせてテーブルを選ぶ

    ドロップチェア

    ダイニングテーブルとチェアをセットで購入する場合は、先に椅子を選びましょう。

    それぞれの高さのバランスが合っていないと、快適な姿勢がとれません。

    ポイントは「差尺(さじゃく)」が適した範囲にあること。

    差尺とは、テーブルの天板の高さとチェアの座面の高さの差を指し「差尺=天板の高さ-座面の高さ」の式で求められます。

    一般的な差尺の目安は、25~30cm程度とされています。

    お気に入りのチェアやテーブルの差尺が、どうしても合わない場合は、クッションを使用したり家具の脚にフェルトを貼ったりして調整するのも一つの方法です。

    地面にかかとが付くか確認する

    CH24に座る人

    ダイニングチェアは長い時間座る場合があるので、浅めでしっかり地面にかかとが付くものが適しています。

    試しに座るときは、かならず靴を脱いだ状態で座りましょう。

    よく「このテーブルには必ずこの椅子を!」…といった強引なダイニングセットの売り方を見かけますが、ティンバーヤードでは、一人ひとりの体型や暮らしに合った椅子を提案しています。

    椅子の仕様とダイニングテーブルのバランスも細かくチェックするので、異なるデザインの椅子を並べてコーディネートしても素敵な空間に仕上げられるのが魅力です。

    家族の体型はバラバラの場合が大半ですので、全員が心地よいダイニングを目指すなら、一番小柄な人に合う椅子に揃えてくださいね。

    仕事や勉強用の北欧チェアの選び方

    仕事や勉強用に使う北欧チェアは、長時間快適に座っていられることが大切。

    楽に背筋が伸ばせて、腰への負担が少ないものが理想です。

    デスクの高さに合うか確認する

    デスクに座る人

    椅子を選ぶ前に使っているデスクの高さを確認しましょう。

    チェアの座面から机の高さまでは、28〜30cm程度が目安。

    気になるチェアには実際に腰掛けてみてください。

    奥まで座った状態で、背もたれがフィットするか確認しましょう。

    目的に合った機能性も重要

    セブンチェア

    必要に応じた機能性も大切です。

    家族でデスクチェアを共有する場合は、座面の高さが調節できるタイプが適しています。

    肩や肘の疲れを少しでも軽くしたい方には、肘掛け付きがおすすめ。

    優先ポイントを明確にしてから、選ぶと良いでしょう。

    ラウンジチェアの選び方

    ラウンジチェアとは一人掛けの椅子のこと。

    くつろぐときに使うので、ゆったりめのサイズがおすすめです。

    気分に合わせて、あぐらをかいたり横座りをしたりなど、いろいろな姿勢が取れます。

    お尻を少し前に出し、体を斜めに預けられるものが理想的。

    自然に腹式呼吸をうながすので、リラックスできます。

    くつろぎ方に合った機能を選ぶ

    暖炉前でラウンジチェアに座る人

    一口にラウンジチェアといっても、それぞれに個性があります。

    リクライニングできるものやオットマン・スツールと組み合わせて使えるもの、肘掛け付きなど、さまざまです。

    くつろぎ方に合った機能の例
    • リクライニング…そのまま仮眠をとる人
    • オットマン・スツール…足をのばしてリラックスしたい人
    • 肘掛け付き…ラウンジチェアに座って読書や飲み物を楽しみたい人

    インテリアに合うデザインを選ぶ

    エッグチェア

    ラウンジチェアは単体でも存在感があるので、デザイン性も重視したいところ。

    アルネ・ヤコブセンが手掛けた「スワンチェア」や「エッグチェア」のように張地のカラーや素材が豊富なら、インテリアのテイストに合うものを見つけやすいでしょう。

    【目的別】おすすめの北欧チェア3選

    この章では、おすすめの北欧チェアを目的別に3つご紹介します。

    自分に合った椅子を探している人は、ぜひチェックしてみてくださいね。

    ダイニングチェア|ずっと座っていたくなるCH24(Yチェア)

    CH24
    CH24|マホガニーオイル仕上げ

    ハンス・J・ウェグナーの「CH24(Yチェア)」は北欧デザインの象徴ともいえる名作です。

    緩やかにカーブを描く背もたれが、体にフィット。

    座面に施されたペーパーコードには適度に弾力があり、座り心地抜群です。

    使い込むほど味わい深く変化するのも楽しみの一つ。ずっと使い続けたくなるチェアです。

    デスクチェア|自然に背筋が伸びるPP701

    PP701

    CH24(Yチェア)と同じくハンス・J・ウェグナーが手掛けた「PP701」。

    しっかりと奥まで腰掛けることで、自然に背筋が伸びます。

    正しい姿勢がキープできるので、集中力アップ効果も期待できます。在宅ワークもはかどりそうですね。

    ラウンジチェア|ゆったりとしたフォルムのスワンチェア

    スワンチェア

    アルネ・ヤコブセンがデザインした「スワンチェア」は、丸みのあるフォルムが印象的です。

    包み込まれるような座り心地により、上質なリラックスタイムを過ごせます。

    存在感があるのでインテリアの主役にも、ぴったりです。

    自身の暮らしに馴染む北欧チェアを選ぼう

    この記事では、北欧チェアを選ぶときのポイントや注意点について解説しました。

    有名デザイナーが手掛けた家具でも目的に合わなければ、快適な座り心地は手に入りません。

    使うシーンを思い浮かべながら、自身の暮らしに馴染む北欧チェアを探してみてくださいね。