VL38テーブルは、1938年にデンマークの放送局に向けてデザインされた照明です。
建物の設計者でもある「ヴィヘルム・ラウリッツェン」が北欧家具メーカー「ルイス・ポールセン」と共に製作し、歴史に残る作品となりました。
この記事では、VL38テーブルの魅力や創作の歴史、実際に取り入れるときの活用事例について詳しく解説します。
目次
VL38テーブルとは?
VL38テーブルは、デンマークの建築家「ヴィヘルム・ラウリッツェン」が1938年に生み出したデスクランプです。
世界的に有名な照明ブランド「ルイスポールセン」とタッグを組み、放送局に調和するよう考えてデザインされました。
名前の「VL」とは「Vilhelm Lauritzen(ヴィルヘルム・ラウリッツェン)」のイニシャルから付けられています。
2016年に現行である復刻シリーズの発売がスタート。
時代を感じさせない美しいデザインはそのままに、機能性は現代仕様にランクアップしています。
丸みを帯びたフォルムに上品さが漂うデザイン
VL38テーブルは洋ナシを思わせる、丸みのあるシルエットが印象的です。
美しいデザインは、消灯時もオブジェとして目で見て楽しめます。
乳白色のシェードと真鍮の組み合わせが、上品さと大人の可愛らしさを演出。
アーム部分は発表当初と同じ無塗装・ヘアライン仕上げとなっており、時間の経過と共に味わい深く変化していきます。
職人による手作りのガラスのシェードは、一点ずつ厚みや質量が少しずつ異なるため、愛着をもって長く使えるのも魅力の一つ。
光は常に下に向かって届くよう配慮されており、眩しさを感じません。
またシェードとアームは上下に動かせるので、必要な場所に光を届けることが可能。
その他にも調光・タイマー機能やLEDによって、現代の暮らしに合う快適な使い心地を実現しています。
VL38テーブルのラインナップ
VL38シリーズにはテーブル・ウォール・フロアの3種類のランプがあります。
配置したい部屋に合ったタイプを選べるのが嬉しいですね。
復刻を望む声に応えて2017年には新色ブラックが登場。
やわらかい印象のホワイトとは一味違った、モダンかつ重厚感のある雰囲気に仕上がっています。
素材と光を熟知した建築家「ヴィルヘルム・ラウリッツェン」
「ヴィルヘルム・ラウリッツェン」はデンマークの代表する建築家の一人。
素材と灯りの融合を得意とし「光の魔術師」とも呼ばれています。
ヨーロッパ建築の近代主義を確立した代表的な人物であり、「ノーレブロ劇場」や「デールス・デパート」、コペンハーゲン空港の「ターミナル39」など数多くの名作を生み出しました。
長く愛用するなら知っておきたい真鍮のケア方法
VL38テーブルのアーム部分は無塗装の真鍮製。
空気に触れると酸化するのが特徴で、時間の経過と共に深みのあるゴールドへと変化していきます。
汗や湿気でも変色するため適切なケアが必要です。
普段のお手入れは、乾いた布で拭くだけでOK。
くすみが気になるときは、専用のクロスで磨くとキレイに仕上がります。
VL38テーブルを美しい状態で長く愛用するためにケア方法も、ぜひ押さえておきましょう。
VL38テーブルの導入事例を紹介
小ぶりなサイズ感のVL38テーブルは、さまざまな場所で活躍します。
ここからは、実際に取り入れるときのコーディネートアイデアを3つご紹介します。
部屋に上品な雰囲気や可愛らしさをプラスしたい人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
デスクランプとして活用する
VL38テーブルは、作業中の手元を照らすのにぴったり。
パソコンで作業するときや日記を書くときなど、必要な場所に優しい光を届けます。
ベッドサイドに配置し、就寝前にのんびり読書を楽しんだり、ボーッと考えごとをしたりして贅沢な時間を過ごすのも良いですね。
ディスプレイコーナーに立体感をプラス
ディスプレイコーナーに光が当たるようレイアウトするのもおすすめ。
コンパクトなのでカップボードやチェスト、サイドテーブルに置いても邪魔になりません。
お気に入りの雑貨や植物を照らすと雰囲気が出て素敵です。
壁にVL38テーブルの光を当て、空間にメリハリをプラスしても良いでしょう。
また、丸みを帯びた上品なフォルムはインテリアのアクセントになるので、消灯時もオブジェのように楽しめます。
ヴィンテージ家具と組み合わせる
VL38テーブルは木製のヴィンテージ家具と相性抜群です。
真鍮の部分は少しずつ深みのある色に変化していくので、ナチュラルな木の質感に馴染んでいきます。
空間に軽やかさをプラスしたいときはホワイト、重厚感ある仕上がりにしたいのならブラックがおすすめ。
タイムレスなデザインがヴィンテージ家具と融合することで「懐かしいけれど新しい」絶妙なバランスを生み出します。
経年変化も楽しめるVL38テーブルで空間を彩ろう
懐かしさの中と現代的な雰囲気を兼ね揃えたVL38テーブル。
時を重ねても飽きることなく、空間にすっと溶け込むのが魅力です。
日頃から真鍮部分を乾いた布で拭くなど、お手入れをする時間も楽しんでみてください。
愛着をもって長く使うことで、また違ったVL38テーブルの美しさを発見できるかもしれません。