京都に本店を構える「ウサギノネドコ」は、自然の造形美を世界中に伝えるためのプロダクトブランドです。

乾燥させた植物をアクリルキューブに閉じ込めた「Sola cube」の販売をはじめ、カフェや宿泊施設を展開し、五感を通して自然の魅力を伝えています。

この記事では、ウサギノネドコのコンセプトや商品を紹介します。

自然の造形美を伝えるプロダクトブランド「ウサギノネドコ」

2014年に創業したウサギノネドコは、京都に本店を置いたプロダクトブランドです。

ショップの展開から始まり、カフェや宿泊施設、イベントの企画などを通して自然の造形美を伝える取り組みを行っています。

「ミセ」「ヤド」「カフェ」を構える京都本店をはじめ、東京に「ミセ」の2号店を展開。

ウサギノネドコが仕立てる「標本プロダクツ」は、日本全国のショップと、アメリカやヨーロッパなど12カ国で取り扱われています。

日頃、目にする植物から、普段は見る機会のない動物の骨や鉱物まで、自然の造形物の魅力を最大限に引き出す形に仕上げているのが魅力です。

その提供するスタイルはさまざまで、手に取れる商品にしたりスイーツに再現したりして届けられています。

ウサギノネドコのコンセプトとこだわり

「自然の造形美を伝える」をコンセプトに掲げるウサギノネドコ。

飾らない自然の美しさを堪能することで、人々の心の奥に眠る「センス・オブ・ワンダー（自然の神秘さや不思議さに目を見はる感性）」を呼び覚まそうと活動しています。

どの作品も自然の美しさに引きつけられるのと同時に、自然資源へのありがたみに気付かされます。

地球環境を守るためにはどうしたらいいのか、お子さまや友人と語り合うきっかけにもなるでしょう。

五感を使って自然の美しさを味わえる京都店

趣ある佇まいのウサギノネドコ京都店は、自然の造形美を堪能できるカフェ・ヤド・ミセを展開しています。

2015年にオープンした「カフェ」では、食材本来の色や形を活かした食事を楽しめます。

なかでも鉱物をモチーフとしたパフェは、カフェの看板メニュー。本物のように光り輝く美しさで、人々を魅了しています。

また建物の2階には、1日1組限定で素泊まりできる「ヤド」があります。

昭和初期に建てられた家を改築しているため、どこか懐かしい気持ちを感じられるでしょう。畳の香りや美しい庭の風景を楽しめます。

自然の造形物を標本化している「ミセ」では、世界中から集められた鉱物や植物、動物の標本が展示販売されています。

ありのままの姿を見られるため、新たな発見や不思議に出会えます。

カフェ・ヤド・ミセがひとつになったウサギノネドコ京都店は、五感を使って自然の美しさを感じられる非日常な空間です。

ウサギノネドコの商品シリーズ・コレクションを紹介

この章では、ウサギノネドコの「標本プロダクツ」シリーズを紹介します。

日常の中でも自然の造形美を、さりげなく感じられるデザイン性の高い標本となっています。

ご自宅用やギフトとしても人気があるので、気になる方は参考にしてくださいね。

手のひらで広がる小宇宙「Sola cube」

植物の最も美しい瞬間を、4cm角のアクリルキューブに閉じ込めた作品「Sola cube」。

Solaとは、「宇宙」を意味する「宙（そら）」と「空」のように広がる、植物と対峙したときの世界をイメージして名付けられました。

手のひらに収まる植物をじっくり観察すると、何億年もの時を経て完成された現在の姿に感銘を受けると同時に、これから長い時間をかけて、さらに進化していく自然の未来を想像させられます。

またSola cubeの存在感をより引き立てる、専用の木製スタンドも販売されており、茶色のウォルナット材と白色のブナ材から選べます。

お部屋のインテリアとしてSola cubeを気軽にディスプレイできるシンプルなスタンドです。

地球の力が感じられる「Sola cube Mineral」

「Sola cube Miberal」は、地球内部でひっそりと生成されていた鉱物のカケラをアクリルキューブに閉じ込めた作品です。

地球の力のみでできた鉱物には、いつまでも見ていたくなる独特の美しさがあります。

アクリルキューブに包まれている石がどこからやってきたものなのか、どんなふうに地中の奥深くで生成されてきたのかなど想像を膨らませて家族で話し合ってみるのも良いでしょう。

ミクロ生物を3Dモデリングした「Sola cube Micro」

人間の肉眼では見ることのできないミクロ生物を、3Dモデリングした珍しい作品「Sola cube Micro」。

顕微鏡の写真データを光学ガラスの内部にレーザー彫刻する高度な技術と、最も透明度の高い1等級の光学ガラスを組み合わせることで、高い再現性と美しさを実現しています。

Sola cube Microでは、ボルボックスやタイヨウチュウなど5種類のミクロ生物が3Dモデリングされています。

どの作品もリアルを追求し、顕微鏡写真のみならず学術論文を基にしたり研究者の監修を受けたりと、こだわって作られているところも大きな魅力です。

普段は見られない生物が地球を支えていることや、肉眼で見えているものだけが、すべてではないことを改めて実感できます。

見ていて飽きないウニ×キノコの標本「Uninoco」

「Uninoco」は、鋭いトゲの下にあるウニの骨格をキノコに見立てたアート作品です。

思わず笑みがこぼれる可愛らしいフォルムは、存在感があります。

色とりどりのウニの骨格ですが、実は無着色。

まるで絵本に出てきそうな美しさでありながら、自然が生み出した色のみで作られているのです。

キノコの柄にあたる部分は、コンピュータグラフィックで製作されています。

自然の産物であるウニの骨格と、人の技術力が合わさって完成した作品です。

ウサギノネドコで大自然を身近に感じよう

この記事では、カフェや宿泊施設、イベントなど幅広く自然の造形美を伝える活動を行なっているウサギノネドコのコンセプトや商品シリーズを紹介しました。

Sola cubeをはじめとする標本プロダクツは、自然の美しさをそのまま形に残した名作です。

インテリアとして標本プロダクツを暮らしにプラスし、底知れぬ自然の力強さや神秘を感じてみてくださいね。