キッチンでちょっと座りたいときや玄関で靴を履くときなど、使いやすいスツールがあると便利だなと感じたことはありませんか。
また、来客が多いときに使えるおしゃれな椅子が欲しいけど、家具を増やしたくないと悩む方もいるのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが、デンマークブランドのシューメーカーチェアです。
このスツールには、北欧デザインらしい美しさと機能性があります。
この記事では、シューメーカーチェアが長く愛されている理由や導入事例などを紹介します。
おしゃれで用途の幅が広いスツールを探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
シューメーカーチェアとは?
シューメーカーチェアとは、デンマークの家具ブランドWerner(ワーナー)によって生産されている3本脚のスツールです。
ルーツは15世紀ごろ、牛の搾乳作業など長時間椅子に座る農民たちに重宝されていた、座面が平らの3本脚椅子といわれています。
あるとき、レザー張りの木靴を作る靴職人が、座りやすいよう座面をお尻の形に削ったことがきっかけとなり、デザインの原型が誕生しました。
そして1970年代にワーナー家に製造技術が引き継がれ、元のデザインになかった耐久性や安定性の改良を重ねたことにより、人間工学に基づいた現在のシューメーカーチェアが生まれました。
シューメーカーチェアを生み出すWerner(ワーナー)とは
Werner(ワーナー)とは、デンマークでも著名な木工職人のブランドです。
シューメーカーチェアを生産するワーナー家が代表を勤めるGislev Drejerforretning社は、1913年にデンマーク最古の都市の一つで作家アンデルセンの誕生地でもあるオーデンセから、車で40分の小さな村に設立されました。
1936年にオーデンセで製品化されたシューメーカーチェアは、1970年代に地元の優れた木工職人であったスティーン・ワーナーにハンドメイドの技術が引き継がれ、構造や製造工程などの改良が進められました。
現在、息子のラース・ワーナーとその家族が経営する工場によって、シューメーカーチェアは作り続けられています。
シューメーカーチェアが名作である理由
ここからは、シューメーカーチェアが多くの人に長く愛される名作である理由を解説します。
お尻にフィットする座面の形
シューメーカーチェアの座面は、お尻の凹凸に沿うように削り出されているため、体を多少傾けても滑らないほどフィットするという特徴があります。
その結果、骨盤を立てるように座れるので、姿勢を正しい位置で維持しやすくなり、腰の負担を軽減します。
そのため、長時間座っていても不自然な姿勢になりづらいため、疲れにくくなるでしょう。
丈夫な材質と仕上げ
シューメーカーチェアに使われるのは、非常に硬質で丈夫なクルミ無垢材、オーク材、ブナ材(ビーチ材)です。
さらに、石鹸の泡を木材にまとわせる「ソープフィニッシュ」という仕上げがされています。
これは、石鹸の油分のみでコーティングする方法のため、木材の質感を活かせるのが特徴です。
このため、シンプルな構造ながらも、温かみのある木の質感や木目の美しさを楽しめます。
幅広いサイズ
シューメーカーチェアは座面の高さが5種類あり、さまざまなシチュエーションに合わせて活用できます。
無垢材を使ったフォルムは、洋室にも和室にも合わせやすいデザインです。
No.27 | シートの高さ25cm | 小さな子どもにぴったりのサイズ。 |
No.42 | シートの高さ39m | 少し低めのテーブルや玄関先の腰掛け椅子として使えるサイズ。 |
No.49 | シートの高さ46cm | 一般的な高さ(70cm~75cm)のテーブルに合うサイズ。 |
No.59 | シートの高さ56cm | キッチンの腰掛け椅子にちょうど良い、ちょっと高めのサイズ。 |
No.69 | シートの高さ66cm | 75cm以上のカウンターテーブルに合わせやすいサイズ。 |
一般的な高さのNo.49は、さまざまなタイプのテーブルに合わせられるため、来客用のスツールとして用意しておくと便利です。
シンプルなデザイン
シューメーカーチェアの丸みのある優しいデザインは、無駄を省いたシンプルさが特徴です。
そのためインテリアによく馴染み、用途を選びません。
さらに、大きく開いた3本脚とT字の木組によって高い耐久性と安定性を確保しているため、幅広い年代層で安心して使えます。
そのため、ライフスタイルが変わっても、用途を変えながら長く愛用できます。
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シューメーカーチェアの導入事例を紹介
ここでは、シューメーカーチェアの導入事例を紹介します。
玄関の腰掛け椅子として
シューメーカーチェアを玄関先に置いて腰掛け椅子として使えば、ブーツを履いたり、運動靴の紐を結んだりする際に重宝します。
シューメーカーチェアは座面の凹凸によってお尻が滑りにくく、広げた3本脚で安定感があるため、小さな子どもやシニア世代の方にも安心です。
また、無垢材の質感と独特の美しいフォルムが、玄関をおしゃれに演出してくれます。
キッチンの休憩用椅子として
キッチンの休憩用椅子としてシューメーカーチェアを置いておけば、家事の合間にひと息つける場所になるでしょう。
少し高めの59cmタイプの場合、膝をあまり曲げずに小さな動作で座れるので、立ち上がるときにも腰や膝に負担がかかりにくいのがポイントです。
また、作業台に対してちょうど良い高さのため、料理の下準備をしたり餃子の具を包んだりなど、座りながら作業するのに便利です。
子どもの学習用椅子として
シューメーカーチェアは、子どもの学習用椅子としてもおすすめです。
絵を描いたり折り紙をしたり、ひらがなを練習するなど、子どもは夢中になると長時間座り続けます。
そんなとき、お尻が動いてしまう子どもでも、座面がフィットするシューメーカーチェアなら滑って落ちる心配もありません。
また、骨盤を立てて座れるため、正しい姿勢で座り続けやすいでしょう。
万一、子どもがシューメーカーチェアを倒しても、側面のカーブによって座面を割れにくくする工夫がしてあるので安心です。
カウンターテーブルと合わせて
シューメーカーチェアは、カウンターテーブル用スツールとしても使いやすいでしょう。
数あるカウンター用スツールの中でも、シューメーカーチェアは北欧ブランドらしいフォルムと質感があるため、こだわりのカウンターキッチンにぴったりです。
また、シューメーカーチェアはお尻のフィット感と大きく開いた3本脚で安定感があるため、高さがあってもぐらつかず、使いやすいでしょう。
快適な座り心地のシューメーカーを体感しよう
今回は、シューメーカーチェアが長く愛されている理由や導入事例などを紹介しました。
シューメーカーチェアは簡単な構造に見えますが、実は木工職人の高度な技術によって生産されています。
そんな北欧のクラフトマンシップが活かされた、美しいデザインがおしゃれなシューメーカーチェアを体感してみてはいかがでしょうか。
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今回紹介したシューメーカーチェアはもちろん、心地よい空間を彩るハイセンスなアイテムが揃っているので、気になる方はぜひ一度ラインナップをご確認ください。
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シューメーカーチェアの座面裏には、正規品の証しであるWernerの刻印が押されています。