自宅にいなくても、荷物を受け取れる「宅配ボックス」。
配達時間を気にしなくて済むのが、大きな魅力です。
注文住宅を建てるのがきっかけで、宅配ボックスの導入を検討している方もいるでしょう。
この記事では、宅配ボックスの特徴やメリット・デメリット、選び方のポイントについて解説します。
目次
宅配ボックスの特徴
宅配ボックスとは、玄関に設置する鍵付きのロッカーのようなものです。
「宅配ロッカー」と呼ばれる場合もあります。
不在時はもちろん、家にはいるけれど手が離せないときも、荷物を受け取れるのが魅力的。
配達時間を気にしなくて良いため、予定を調整する必要がありません。
また再配達も不要。
手続きの手間が省けるだけでなく、宅配業者の負担削減にもつながります。
宅配ボックスの使い方の手順
宅配ボックスの使い方は、とてもシンプル。
直接、荷物を受け取る代わりに、ボックスの中に入れてもらう仕組みです。
- 宅配業者が宅配ボックスの中に荷物を入れる。
- 宅配ボックスの中の印鑑や捺印装置で、宅配業者が配達証明を行う。
- 宅配業者が不在票や配達票を、ポストに投函する。
- 受取人が宅配ボックスの鍵を開け、荷物を取り出す。
宅配ボックスのメリット
宅配ボックスが戸建にあるととても便利で、利点が大きいため実際に取り入れる人が増えています。
この章では、宅配ボックスを導入する具体的なメリットを3つ紹介します。
配達時間を気にしなくて良い
宅配ボックスの一番のメリットは、配達時間に縛られないことです。
「出掛けたいけれど、荷物を受け取るまで家を空けられない」といった経験がある人は多いでしょう。
宅配ボックスがあれば、これまで宅配業者を待っていた時間を有効に使えます。
再配達の手続きの手間がない
再配達の手続きをしなくて済むのも、宅配ボックスのメリットのひとつです。
仕事や育児でバタバタしていると、ほんの少しの手間でも億劫に感じがち。
スマートフォンで追跡番号を入力したり、受け取れる日時を確認したりする必要がないので、ストレスフリーです。
顔を合わせずに荷物が受け取れる
宅配ボックスなら、ドアを開けずに受け取りまで完結します。
宅配業者を装った悪質なセールスや、強盗に侵入されるリスクを減らせます。
宅配ボックスがない場合に比べて、子どもに留守番させるときも安心できるでしょう。
宅配ボックスのデメリット
時間を有効に使えるのが魅力の宅配ボックスですが、いくつかデメリットもあります。
受け取れない荷物もある
荷物によっては、宅配ボックスで受け取れないものもあります。
例えば、生鮮食品や代引き商品、現金書留などは、対面でやりとりしなくてはなりません。
また宅配ボックスの容量は限られているため、大きい荷物は入らない場合もあります。
宅配ボックスを選ぶときは、サイズをしっかり確認することが大切です。
同時に2件以上受け取れない
宅配ボックスでは、同時に2件以上の荷物を受け取れません。
一度ボックスの扉を閉めると、ロックが掛かる仕組みになっているためです。
1つの荷物を取り出す前に次の荷物が来ると、宅配ボックスでの受け取りはできないので注意しましょう。
盗難のリスクがある
宅配ボックスは鍵付きですが、盗難のリスクはゼロではありません。
旅行や出張など、長い間家を空ける場合は、特に注意が必要です。
簡易型のタイプだと、ボックスごと持って行かれてしまう可能性があります。
固定型であっても、不在連絡票の暗証番号を見て、中の荷物を盗られるケースも。
人感ライトや防犯カメラなどを、宅配ボックスと一緒に設置することをおすすめします。
宅配ボックスを設置するのに向いている人
宅配ボックスの特徴やメリット・デメリットを解説しましたが、自分にとって必要なのか分からず、設置を迷っている方もいるでしょう。
宅配ボックスを設置するのに向いている人の例を、以下にまとめましたので、参考にしてくださいね。
- オムツ換えや授乳が必要な小さい子どもがいる
- 共働きなどで平日や昼間に家にいない
- 月に1回以上ネットショッピングする
宅配ボックスの種類は3つある
宅配ボックスには、3つのタイプがあります。
戸建の場合は、「設置型」か「埋め込み型」がおすすめです。
この章では、宅配ボックスの各種類の特徴や、メリット・デメリットを解説します。
手軽に取り入れられる簡易型
簡易型の宅配ボックスは、コンパクトなサイズ感と軽さが魅力です。
使わないときは、家の中に収納することも可能。玄関周りを広く使えます。
セキュリティ面は心許なく、ボックスごと盗まれるケースも。
また、外出時に宅配ボックスを使用し、それ以外は自宅に入れている場合、家にいないことが分かってしまうので、空き巣に狙われやすくなります。
簡易型タイプを取り入れる場合は、ワイヤーでボックスを固定するなど、しっかり対策を行いましょう。
置き場所をとらない壁埋め込み型
玄関横の壁などに埋め込むタイプの、壁埋め込み型。
置き場所をとらないので、見た目がすっきりします。
また簡易型のように、ボックスごと盗まれる心配もありません。
ただし取り入れるには、工事が必要。
戸建を建てるときに導入するのが一般的です。
戸建に後付けするなら設置型
マイホームが完成してから、宅配ボックスの導入を検討したい人には、設置型がおすすめです。
置き型で、工事不要でありながらも、セキュリティ面が高いのが魅力。
大きなサイズが多く、ボルトで地面に固定できるものや、底に重石を詰められるタイプを選べば、ボックスごと盗まれるリスクを減らせます。
また金属やポリプロピレンを使った、頑丈なものが多いのも嬉しいポイント。
雨・熱・衝撃から、大切な荷物を保護できます。
ただし置き場所をとるので、サイズ確認は念入りに行ってくださいね。
宅配ボックスを選ぶときのポイント
宅配ボックスの種類のほかにも、選ぶときに確認したいポイントがあります。
何を重視したいかを明確にし、自身に合ったタイプをセレクトしましょう。
宅配ボックスの容量
宅配ボックスに入れられる容量をチェックしましょう。
荷物が入らなければ、再配達になってしまいます。
一般的に、よく使われている段ボールのサイズに合わせると良いでしょう。
設置したい場所のサイズ
設置したい場所のサイズ確認や、宅配ボックスのドアの開き方も大切です。
ボックスの大きさが玄関のスペースギリギリの場合、扉の開き方によっては、荷物が取り出しにくいことがあります。
セキュリティ面
宅配ボックスは、防犯面も意識して選びたいところ。
ボックスの素材や、施錠方法をチェックしましょう。
素材は鉄やスチール、ステンレスなどの金属製が頑丈でおすすめです。
宅配ボックスの施錠方法もさまざま。
あまりに複雑だと、宅配業者に手間が掛かり、配達トラブルにつながる可能性があります。
ダイヤル式やプッシュボタン式など、スムーズに操作できるタイプが良いでしょう。
宅配ボックスを戸建に設置して暮らしを快適に
この記事では、宅配ボックスの特徴やメリット・デメリット、使用感について解説しました。
ライフスタイルによって、宅配ボックスの必要度や、使いやすいタイプは異なります。
荷物の受け取りについて、現在ストレスを感じていることや「こうだったらいいな」という要望を整理してから、設置を検討してみてくださいね。