カーテンとブラインド、注文住宅ならどっち?メリット・デメリットを比較

    住まいに欠かせない、カーテンやブラインドといった窓まわりのアイテム。

    これから注文住宅を建てる場合「自分に合っているのは、どちらなのか分からない」という人もいるでしょう。

    この記事では、カーテンとブラインドのメリットやデメリットを比較しながら解説します。

    それぞれの特徴を押さえて、マイホームの窓に最適なタイプを選んでください。

    カーテンのメリット

    カーテンの家

    色や柄のバリエーションが豊富なカーテン。

    風が吹くと、揺れる姿により空間にやわらかな雰囲気をプラスできます。

    この章では、カーテンの代表的なメリットをいくつか解説します。

    手頃な価格で導入できる

    カーテンは窓まわりのインテリアアイテムの中でも、比較的手頃な価格で購入できます。

    だんご

    一般的にブラインドよりもリーズナブルなため、家づくりにかかる費用をなるべく抑えたい人や、家具や設備など、ほかに予算を掛けたいところがある人に向いています。

    比較的簡単に扱える

    カーテンはブラインドより、扱いやすいのも魅力です。

    カーテンレールにフックを引っ掛けるだけで取り付けられます。

    また開け閉めするときも、左右に寄せるだけなので簡単です。

    ブラインドと異なり、洗濯機で洗えるのもカーテンの大きなメリット。

    清潔な状態を保ちやすいため、小さい子どもがいる家庭など、ダニやほこりが気になる場合におすすめです。

    機能性が充実している

    機能性が充実しているカーテンも多く販売されています。

    設置する場所や目的に合わせて、必要な機能を選べるのがうれしいポイントです。

    機能
    • 厚地カーテン(ドレープカーテン)
      遮光:光を遮る機能。性能の違いによって、1級〜3級に分けられる。
      断熱:熱の出入りを防止する。夏の強い日差しをさえぎり、冬の室内暖気を逃がさない。
    • レースカーテン
      ミラー・遮像:外から室内の様子を見えにくくする。
      UVカット:窓から室内に入る紫外線を防ぐ。
    • 厚地カーテン(ドレープカーテン)とレースカーテン共通
      防炎:火事が発生した場合、カーテンの生地が燃えにくい。
      ウォッシャブル:自宅で水洗いできる。

    カーテンのデメリット

    カーテンの家

    メリットの多いカーテンですが、いくつかデメリットもあります。

    カーテン選びで失敗しないためにも知っておく必要があります。

    部屋が狭く見えやすい

    カーテンを全開にするとき、両サイドか片側にカーテンをまとめるため、部屋が狭く見える場合があります。

    またカーテンのひだが室内側に入り込み、圧迫感を感じることもあるでしょう。

    そのため「なるべく部屋を広く見せたい」「開放感を重視したい」といった人は、ブラインドを選ぶことをおすすめします。

    設置場所によってはカビが発生する場合がある

    布製のカーテンの場合、取り付ける環境によっては、カビが発生する可能性があります。

    特にコンロの近くや浴室など、汚れや水がつきやすい場所への設置には注意が必要です。

    カーテンにカビが生えてしまった場合、お手入れをしなければなりません。

    ブラインドのメリット

    ブラインドの家

    ブラインドは、「スラット」と呼ばれる細長い板をつなぎ合わせたものです。

    コードを引っ張ることで、窓を覆う範囲を調節できます。

    ブラインドには縦型(バーチカルブラインド)と横型(ベネシャンブラインド)の2種類があります。

    この章では、縦型と横型の2つに共通する、ブラインドのメリットを紹介します。

    見た目がすっきりしている

    ブラインドの魅力のひとつに、すっきりとした見た目があります。

    カーテンと違って全開にしたときでも、まとめた部分のボリュームが少ないため、圧迫感がありません。

    またブラインドのスタイリッシュな雰囲気は、和洋室を問わずどんなインテリアにもなじみます。

    アルミやウッド、ファブリックなど、さまざまな素材から選べるのもブラインドの魅力。

    部屋の雰囲気や好みに合ったブラインドを選べます。

    光の入り具合を調節しやすい

    ブラインドはコードを引っ張ったり、ポールを回転させて、スラットの角度を調節できます。

    そのため時間帯や気温に合わせて、自分好みに細かく調光することが可能です。

    通気性に優れている

    カーテンと比較して、通気性に優れているのもブラインドならではのメリットです。

    あらかじめ窓を開けておけば、外からの視線や光を遮りながら、風通しも確保できます。

    ブラインドのデメリット

    ブラインドのある家

    すっきりとした見た目や、スラットにより調光できるのが魅力のブラインドにも、デメリットはあります。

    この章では、選ぶ前に知っておきたいブラインドのデメリットを解説します。

    遮音性と遮光性に劣る

    ブラインドは風通しが良い反面、カーテンと比べて遮音性と遮光性に劣ります。

    ブラインドを全部閉めても、スラットの隙間から光や音がもれてしまうのが理由です。

    そのため寝室など、よりプライバシーを確保したい部屋には、ブラインドではなくカーテンのほうがおすすめです。

    お手入れに手間が掛かる

    一般的にブラインドは、カーテンよりも手入れに手間が掛かります。

    スラットにたまったホコリは、ハンディモップなどで一枚ずつ払い落す必要があります。

    だんご

    手入れの手間を惜しまないのであれば問題ありませんが、手軽さを重視したい場合はカーテンを選びましょう。

    人によっては音が気になる

    強い風や人の出入りによってスラット同士がぶつかり、音が鳴るのもブラインドのデメリットのひとつです。

    気になる人は「カシャカシャ」という音がしにくい、ウッドブラインドを選んだり、人の出入りが少ない場所に設置したりといった対策が必要です。

    カーテンとブラインドの選び方のポイント

    ブラインドのある家

    注文住宅を建てる場合、窓まわり以外にもさまざまな費用がかかります。

    そのため、何を優先するのか明確にしておくことが大切です。

    優先したい条件の例
    • コストを抑えたい
    • 機能性を重視したい
    • デザインにこだわりたい
    • 手入れに手間を掛けたくない

    また「どの部屋に取り付けるか」も、カーテンとブラインドを選ぶときの重要なポイントです。

    だんご

    一日の疲れを癒やす寝室は機能性を重視してカーテンにしたり、ワークスペースはスタイリッシュな見た目のブラインドを選んだりなど、空間に合わせて使い分けると良いでしょう。

    優先したい条件に合わせてカーテンとブラインドを選ぼう

    カーテンのある家

    カーテンとブラインド、どちらにもメリットとデメリットがあります。

    選ぶときのポイントは、自分たちが優先したい条件に合っているかどうかということ。

    特に注文住宅に導入する場合、他にもある費用を掛けたい部分との兼ね合いも大切です。

    カーテンかブラインドを選ぶ際は、それぞれの空間で「どう過ごしたいか」を家族で話し合うところから始めてみてください。