インダストリアルインテリアで空間をおしゃれに!特徴・コツ・実例を解説

    工業的な雰囲気がかっこいい「インダストリアルインテリア」。

    コンクリート・配管がむき出しの壁や、ユーズド感のある家具を取り入れるなど、無骨な風合いが人気を集めています。

    この記事では、インダストリアルインテリアの特徴や取り入れ方のポイント、インテリア実例について解説します。

    インダストリアルインテリアとは?

    インダストリアルインテリアの「インダストリアル(industrial)」は、直訳すると「産業の」「工業用の」といった意味合いを持ちます。

    インダストリアルインテリアとは、工業製品をイメージさせるデザインのインテリアのこと。

    工業的なイメージの強い、無機質な素材や、大量生産できるものをメインに取り入れるのが特徴です。

    インダストリアルインテリアの特徴

    インダストリアルデザインの最大の持ち味は、無骨な雰囲気にあります。

    コンクリートや配管がむき出しになった状態や、サビ加工がほどこされた家具など、使い込んだようなユーズド感が特徴です。

    全体的にダークトーンでまとめられているため、落ち着きがあるのもポイント。

    さときち

    カフェやレストランなどのインテリアにも取り入れられています。

    インダストリアルインテリアの素材

    インダストリアルデザインでは、無機質な素材をメインに使用します。

    具体的には、スチールやアイアンといった金属素材やコンクリート、レンガ、タイルなどが挙げられます。

    木材の家具を合わせる場合も、暗めの色合いを使うのが一般的。

    使い込んだ風合いが人気を集めています。

    ブルックリンスタイルとの違い

    インダストリアルインテリアと似た言葉に「ブルックリンスタイル」があります。

    ブルックリンスタイルは、インダストリアルインテリアよりもカジュアルな雰囲気をもち、装飾的なのが大きな特徴です。

    「ブルックリン」とはアメリカのニューヨーク州にある地名。

    工場や倉庫、古いアパートが多く建ち並んでいます。

    ブルックリンスタイルは、ブルックリンを連想させる、レンガやコンクリート、スチールといった重厚感のある素材が特徴的です。

    さときち

    インダストリアルインテリアと共通する部分も多く見られます。

    その他のインダストリアルインテリアと似た言葉

    ブルックリンスタイルのほかにも、インダストリアルインテリアと似た言葉は、いろいろあります。

    この章では、それぞれの特徴や違いを解説します。

    ミッドセンチュリー

    「ミッドセンチュリー」とは年代を意味する言葉で、1950年前後を指します。

    曲線的なフォルムや、カラフルなプラスチックを用いた家具が特徴的。

    シャープかつ落ち着いた雰囲気のインダストリアルインテリアとは、正反対といえます。

    しかし「イームズチェア」など有名な家具の中には、工業的でインダストリアルインテリアと共通するデザインもあります。

    ヴィンテージインテリア

    ヴィンテージインテリアは、インダストリアルインテリアよりもテイストの幅が広い傾向にあります。

    無骨なものから装飾的なものまでさまざまな種類があります。

    男前インテリア

    インテリアのジャンルというよりは、手法に近いイメージの男前インテリア。

    無骨で、かっこいい雰囲気のテイストを指し、インダストリアルインテリアや、ブルックリンスタイルも含まれます。

    さときち

    その他にサーフ系やガレージ風なども、男前インテリアに入るでしょう。

    インダストリアルインテリアの取り入れ方のコツ

    「インダストリアルインテリアに挑戦したいけれど、具体的にどうすればいいのだろう」とお困りの方もいるでしょう。

    この章では、実際にインダストリアルインテリアを取り入れるときのポイントを解説します。

    ユーズド感のあるアイテムを選ぶ

    インダストリアルインテリアを取り入れるなら、素材選びが重要です。

    ユーズド感のある無機質なものを意識しましょう。

    サビている金属や、剥げかけている木などが、おすすめです。

    アイテムは中古で探しても良いですし、ユーズド加工が施されている製品はネットでも購入できます。

    ただし、何もかも無機質な素材を選ぶと、空間全体が冷たい印象になりがち。

    ところどころに木やレザーといった天然素材のアイテムを取り入れ、バランスをとってくださいね。

    インテリアのアクセントとして、観葉植物をプラスしても良いでしょう。

    配色パターンを意識する

    インダストリアルインテリアでは、配色パターンも重要です。

    ブラック・グレー・ブラウン・カーキといったダークトーンでまとめると、渋い雰囲気を演出できます。

    ファミリー世帯で「全部、暗い色だと重すぎる」という場合は、ホワイトやアイボリーなどを差し色に取り入れると、温かみのある空間に仕上がります。

    配色パターンの具体例を以下にまとめましたので、インテリアコーディネートの参考にしてくださいね。

    ホワイト×ライトグレー×ダークブラウン

    インダストリアルインテリアの定番ともいえる配色です。

    ベースはダークトーンですが、ホワイトやライトグレーが入っているので、程よく明るい雰囲気に。

    インダストリアルインテリア初心者さんにおすすめの組み合わせです。

    ブラック×ライトグレー×カーキ

    とことんクールに仕上げたい場合は、ダークトーンにカーキを効かせた配色が最適。

    金属のアイテムと組み合わせることで、かっこよく仕上がります。

    ミリタリーテイストが好きな方や、大人っぽくまとめたい方にぴったりです。

    ベージュ×アイボリー×赤さび色

    重たくなりすぎず、温もりを感じる空間にしたいなら、やわらかい色合いでまとめましょう。

    ファミリー世帯向けの、穏やかな雰囲気を演出できます。

    ナチュラルインテリアとは違う、程よくエッジの効いた空間に仕上がります。

    ところどころにグリーンを配置して、メリハリをプラスしても良いですね。

    インダストリアルインテリアの実例

    この章では、インダストリアルインテリアの実例を紹介します。

    実際にお部屋に取り入れるときの参考にしてくださいね。

    重厚感のある壁紙を取り入れて

    壁面がレンガの空間
    Photo by MAHZA D’BRATA on Unsplash

    壁紙を変えるだけで、インダストリアルインテリアが楽しめます。

    レンガやコンクリートといった重厚感のある柄を選ぶのがポイント。

    DIYで壁の一面に取り入れるのも、おすすめです。

    初心者の方はリメイクシートやフロアタイルなどを小さなスペースに貼ってみるだけでも、イメージを大きく変えられます。

    直線的なフォルムの家具をポイントに

    インダストリアルインテリアでは、シャープなフォルムの家具を選ぶのが基本です。

    カーブや丸み、装飾のないシンプルなデザインを意識しましょう。

    金属シェルフやラックは、背面がないオープンタイプを選ぶと、壁紙の柄が引き立ちます。

    ペンダントライトのデザインにこだわる

    キッチン
    Photo by Ionut Vlad on Unsplash

    ペンダントライトも、立派なインテリアアイテム。ぜひデザインにこだわって、セレクトしましょう。

    ソケット部分は、ブラックやシルバーといったクールな色合いがおすすめ。

    サビ加工が施されているものや、剥げかけているタイプなど、ヴィンテージ感のある質感が理想的です。

    裸電球のペンダントライトも、インダストリアルインテリアに似合います。

    自分好みのインダストリアルインテリアを楽しもう

    この記事では、インダストリアルインテリアの特徴や、取り入れ方のポイントなどを詳しく解説しました。

    一口にインダストリアルデザインといっても、配色パターンや素材の合わせ方で、いろいろな雰囲気が楽しめます。

    クールに仕上げるのはもちろん、ところどころに木製家具をプラスして、温もりある空間を演出しても良いでしょう。

    好みに合う、インダストリアルインテリアを楽しんでみてくださいね。