細部までこだわり抜いてデザインを施すフリッツ・ヘニングセンが手がけたラウンジチェア「FH419」。
洗練されたデザインと美しい曲線が特徴で、伝統的なフォルムで多くの人を今もなお魅了し続けています。
今回は、1脚置くだけで空間の主役にもなるエレガントなFH419の魅力について詳しく解説します。
目次
FH419とは?
「FH419」とは1930年に、妥協せず完璧主義を貫いたデザイナーとして知られている「フリッツ・ヘニングセン」によってデザインされたラウンジチェアです。
腰を掛けた人を心地よく包み込んでくれるような美しい曲線を存分にあしらったフォルムは、古典的な椅子よりも機能性に優れ、さらに使いやすさをアップさせています。
その伝統的な形から「ヘリテージチェア」とも呼ばれているのです。
そんなヘニングセンのFH419を製造・販売しているのは、北欧で長い歴史を紡ぐ家具メーカー「カール・ハンセン&サン」。
FH419を復刻版として2013年にミラノサローネで発表したカール・ハンセン&サンですが、それまでは限られた数しか生産できませんでした。
FH419の張り加工は特殊で、技術を持った職人でも1脚あたり12時間も要していたためです。
ヘニングセンによってこだわり抜かれたFH419は、一脚置くだけでその空間の主役にもなるでしょう。
見る人を魅了するチェアとして、今もなお世界中から愛され続けています。
くつろぎの空間を追求したラウンジチェア
大きな背もたれが特徴的なFH419は、座った人をくつろぎの空間へ導くチェアとして有名です。
その心地よさを生み出しているのは、背中から腰にかけての緩やかなカーブや、ピンと張られた高級感のあるファブリック。
まるで王族の椅子に腰掛けているかのような感覚で、ゆったりとリラックスできるでしょう。
フランスやイギリスの影響を色濃く受けたFH419
ヘニングセンがFH419をデザインするときに色濃く影響されたのは、古典的なデザインが魅力のフランス帝政様式や、クラシックで落ち着きのある17世紀頃のイギリス家具です。
他国の伝統的な家具のフォルムやデザインを、自分自身の作品に取り入れアレンジしたヘニングセン。
そして、よりモダンな雰囲気にリデザインすることで完成させたのがFH419なのです。
フレームには堅くも曲げに強いビーチ材を使用
FH419のフレームに使われているのは堅く丈夫なビーチ材。
日本ではブナ材とも呼ばれており耐久性が高い木材ですが、一方で曲げに強い点も特徴です。
そのため曲線をあしらったチェアの背もたれや脚などによく用いられています。
そして背もたれや脚に曲線が施されて優雅なデザインが目を引くFH419。
さらにビーチ材の曲げ加工からフレーム製作、張り加工に至るまですべての行程を手作業で丁寧につくっているFH419は、お気に入りの場所に1脚置いておくだけで特別な空間にグレードアップさせてくれるチェアといえます。
遊び心のあるカラー展開
カラー展開が豊富な点もFH419の大きな魅力の一つです。
高級感のあるライトグレーやポップな印象を与えるイエロー、ピンク、ブルーなど遊び心のあるカラーが揃っています。
加えてシックなブラウンカラーはレザー加工となっています。
スタイリッシュでスマートな佇まいを求めている場合にはレザーのFH419がおすすめです。
またボタンの素材やカラーについても選ぶことができます。
素材はレザーまたはファブリックから、カラーは全6色からチョイス可能。
張地とボタンの素材やカラーを揃えるのがスタンダードですが、「レザー×ファブリック」といった組み合わせも可能で、あえて異なるものを選ぶことでさらなる存在感を放つでしょう。
FH419とセットで使うとより洗練された空間になる「FH420」
リラックスしたい空間に最適なFH419ですが、より一層くつろぎタイムを楽しむために作られたのが、セットのスツールである「FH420」です。
FH419と同じく「ヘリテージ・フットスツール」とも呼ばれ、古典的かつシンプルなデザインが注目を集めています。
無垢材を使用した脚や細部までこだわり抜かれた張地など、まさにFH419のためにデザインされた作品です。
FH419に合わせたカラー展開があり、部屋全体を洗練された北欧空間にコーディネートできるでしょう。
またやわらかなクッションが体をしっかりと受け止め快適な座り心地を実現しているため、スツール単体で使用しても十分に機能を発揮してくれます。
玄関先に配置すればちょっと腰掛けたり荷物を置いたりするときにも活躍するでしょう。
FH419の導入事例を紹介
ここからはFH419の導入事例を紹介します。
FH419を使って空間をコーディネートしたい場合には、ぜひ参考にしてください。
優雅に中庭を眺められる特等席として活用
自宅に中庭がある場合には、リビングにFH419を配置するのもおすすめです。
FH419を中庭に向けて置けば、腰を掛けるだけで優雅な時間を過ごせます。
ほかにも庭で元気に遊ぶ子どもたちやペットを眺められ、家族と過ごす大切な時間を身近に感じられるでしょう。
テレビの前でFH420と組み合わせて配置
テレビの前にFH419を置いてくつろぎの空間を作りたい場合には、FH419のためにデザインされたスツール・FH420と組み合わせて配置してみましょう。
体をスッポリと包んでくれる曲線美のあるFH419に座りながら、スツールに乗せた脚をゆったりと伸ばせば、そこはまるで至高の癒し空間に早変わり。
いつものテレビも、高級ホテルで見ているような感覚を味わえるでしょう。
ホテルのロビーやカフェなどの商業施設にも最適
ラグジュアリーな空間に最適なFH419は、ホテルのロビーやカフェといった商業施設でも活躍します。
その場に訪れる人を魅了する美しいフォルムや座り心地は、置いてあるだけでセンスのあるインテリアとして注目を浴びるでしょう。
商業施設に配置する場合には豊富なカラー展開を利用して、さまざまなカラーのヘリテージチェアを取り揃えてみるのもおすすめです。
カラフルなFH419が空間をポップかつ上品にコーディネートしてくれて、それだけでエレガントな一角を作り上げられます。
加えてハイセンスなFH419は、その建物やブランドの価値を高めてくれる点も魅力です。
何度でも訪れたくなるような空間を目指している商業施設はぜひご検討ください。
FH419で高級感と上品さに包まれた癒し空間をつくろう
今回は、一切の妥協を許さない完璧主義のフリッツ・ヘニングセンがデザインしたラウンジチェア・FH419について詳しく紹介しました。
高級感と上品さをあわせもち、お気に入りの場所に置くだけでさらなる癒しの空間へと導くFH419。
座る人を包み込んでくれる古典的なデザインは、自分だけの心安まる場所を実現させられるでしょう。