日頃から定期的にベランダ掃除をしている人は少ないかもしれません。
しかし常に外にさらされているベランダは、砂埃・枯れ葉・水垢・ススなどで非常に汚れています。そのまま汚れを放置していれば、ベランダに干した洗濯物に汚れが付いてしまうことも。
そこでこの記事では、身近なアイテムでできるベランダ掃除のコツやおすすめ手順を紹介します。
目次
雨の日がベスト?!ベランダ掃除にオススメなタイミング
天気のよい日にベランダ掃除をしたくなってしまうところですが、実は「雨の日」こそが最適なタイミングです。
雨の日は湿気が多いため、ホコリが舞い上がりづらくなっています。
冒頭でも述べたとおり、ベランダには外からやってきた砂埃など小さなゴミもたくさんあるため、ホウキなどで掃くと舞い上がってしまいます。
しかし湿気が多い雨の日を選んで行えば、ゴミが湿気で重くなり空中に散ってしまうことはありません。
また賃貸の場合、掃除しているときの水が階下や左右の部屋に流れ込んでしまい、迷惑をかける可能性があります。
この点も雨の日ならば、ベランダに洗濯物を干している家庭が少ないので影響を与えにくいです。このような理由から、ベランダ掃除は雨の日がおすすめです。
ベランダ掃除のおすすめ手順を紹介
次にベランダ掃除の手順を簡単に解説します。
手順1:手すり・壁・物干し竿の拭き掃除
掃除をするときには基本的に「上から下へ」の流れで行っていきます。
そこでまずは手すりや壁、物干し竿などの拭き掃除からはじめましょう。
ベランダの手すりや壁は、1年中雨風にあたり砂埃やススが付着しているため、あまり汚れが目立っていなくても汚くなっています。
拭き掃除には、古布や厚手のウェットティッシュなど使い捨てられるものを活用しましょう。使い終わったあとは捨てるだけで楽チンです。
手順2:窓の水垢・ウロコ取り
次に窓の水垢やウロコを取り除きます。ここで注目すべきは、窓の内側を掃除したいのか、外側を掃除したいのかです。
窓につく水垢には2種類あります。
✓水道水が原因で付着する窓の内側の水垢
✓雨水などが原因で付着する窓の外側の水垢
内側の水垢を落としたい場合には、水道水がアルカリ性なのでお酢などの酸性アイテムを用いて掃除します。反対に雨水は酸性なので、食器用洗剤などのアルカリ性アイテムを活用しましょう。
アルカリ性、または酸性のアイテムで作った水溶液を窓に吹きかけ、30分程度時間を置いてから水溶液を吹きかけた古布で水拭きします。
水垢を残さないためにも、最後に乾拭きをして仕上げる工程も忘れずに!
手順3:排水溝の汚れ・詰まり除去
続いてベランダにある排水溝の汚れや詰まりを除去しましょう。
ベランダの排水溝は、ゴミや枯れ葉、虫の死骸などが集まる場所なので詰まりやすくなっています。
そこで、いらなくなった菜箸などを使って排水溝に詰まっているゴミを取り除いてください。
ある程度ゴミが取れたら、菜箸の先端にいらない布を巻き付け輪ゴムで止めて、排水溝の奥の泥汚れなどを擦り落とします。
このとき、ペットボトルに水を入れ少しずつ流しながら行うとスムーズです。
手順4:床のゴミや汚れ掃除
最後に床のゴミや汚れを取り除き、キレイにしていきます。
ホウキとちりとりを使って、隅に溜まってしまっているゴミなどを掃きましょう。
プラスチック製のホウキやちりとりを使うと、掃除が終わったあとに洗い流せるので汚れてしまっても安心です。
結果が段違い!ベランダ掃除のおすすめアイテム5選
ここからはベランダ掃除に使える身近なアイテムを5つ紹介します。
壁や窓の掃除には重曹水とメラミンスポンジが活躍
壁や窓の掃除をするときに活躍するのが「重曹水」と「メラミンスポンジ」です。
重曹はアルカリの性質をもっているため、窓の外側や壁に付着している酸性の汚れ落としに適しています。
重曹と水を混ぜて作った重曹水を汚れに吹きかけ、30分程度放置しましょう。そのあと、大きめのメラミンスポンジを使って汚れを擦り落とします。
メラミンスポンジには研磨剤が入っているため「窓に使っても大丈夫なの?」と不安になる人も多いでしょう。
しかし、メラミンスポンジよりも窓ガラスのほうが固いため、意外に傷がつきにくいのです。
ただし窓ガラスに防汚コートや曇り止め加工、防犯フィルムをしている場合は、メラミンスポンジの使用は避けましょう。ガラスの表面を傷つけてしまう恐れがあります。
また強化ガラスなどの特殊な種類の窓を設置している場合にも、メラミンスポンジ以外のアイテムを駆使して掃除することをおすすめします。
ガンコな汚れには窓ガラス専用洗剤
ガンコな汚れには「窓ガラス専用洗剤」がおすすめです。
先ほど紹介した重曹水でもある程度は落とせますが、ガンコな汚れはなかなか難しいかもしれません。
重曹は、もともとお菓子作りなどにも使われることがあり、体に優しい成分で作られています。しかし、窓ガラス専用洗剤と比較すると洗浄力は弱いのです。
そこでガンコな汚れがある場合には、「ガラスマジックリン」「スクラビングバブルガラスクリーナー」などの窓ガラス専用の洗剤を使ってみてください。
洗剤の種類によっては、洗浄力の高いものや2度拭き不要なものもあるため、ご自身で使いやすいアイテムを選びましょう。
水を流せるならデッキブラシで床掃除
ベランダに水を流しても大丈夫なご家庭なら、デッキブラシなどを活用するとラクに床掃除ができます。
バケツに水をくみ、まずは排水溝から遠い場所に水を流しましょう。床が濡れたらデッキブラシで擦っていきます。
このとき一度に大量の水を流してしまうと排水溝が詰まる可能性もあるため、少量ずつ流すのがポイントです。
全体を擦り終わったら、乾いた古布などで水気を拭き取ります。
賃貸の場合には、隣や下の階の入居者に配慮する必要があるので、掃除のタイミングには注意しましょう。
水を使わない床掃除には濡らした新聞紙がオススメ
マンションやアパートなどでは、「ベランダに水を流してはいけない」と入居ルールで決めていることもあります。
このような場合には「濡らした新聞紙」を使いましょう。
適度に湿らせた新聞紙を複数枚用意し、クシャクシャに丸めてベランダの床に散らばします。
その新聞紙をホウキで転がすようにして床のゴミを集めます。濡れた新聞紙にゴミや汚れが吸着するので、床に水を流さずにキレイに掃除ができます。
ただし、下の階の入居者がベランダに布団や洗濯物を干しているときなどはなるべく避けましょう。何かの拍子に新聞紙が落下して、洗濯物を汚してしまう可能性があるからです。
マンション・アパートに住んでいる人は、近隣住民に十分に配慮することが大切です。
排水溝は本格的に詰まる前にパイプクリーナーを
先にも説明したとおり、排水溝はさまざまなゴミが集まり詰まりやすい場所です。
そのため定期的に詰まりを解消しておくことをおすすめします。
排水溝の詰まりを解消させたいときは、専用の「パイプクリーナー」を使いましょう。液体タイプのパイプクリーナーもありますが、ベランダの排水溝にはワイヤータイプが最適です。
先端がスクリューブラシになっていて、奥のほうの汚れをすっきりと落としてくれます。
こんな汚れにはどう対応する?原因別ベランダ掃除のコツ
最後に汚れ別に掃除のコツを紹介しましょう。
ベランダに生えた苔には熱湯やカビ取り剤を活用
苔はカビと性質が似ていて、ジメジメした日陰に生えます。
苔を生やさない1番の対策は太陽光を当てることですが、住宅の間取り上難しいこともあるでしょう。
そこで活躍するのが「熱湯」です。
苔は熱に弱いため、熱湯をかけて少し時間をおき、冷めてきた頃にブラシで擦ります。そのあとにキレイな水で洗い流しましょう。
これを2〜3回程度繰り返すと、苔の根本まで退治できます。
根本が残っているとまた苔が生えてしまうため、数回繰り返すことが大切です。ただし熱湯をかけるときに熱いお湯がはねる可能性があるため、火傷には十分注意してください。
また苔が生えている場所がコンクリートの場合には、「カビキラー」などの塩素系漂白剤も最適です。
カビ取り剤を使用するときは最後に水でよくすすぎ、洗剤が残らないように注意しましょう。
サビの原因になる塩害はこまめに水拭きして予防
海の近くに住んでいるご家庭では、塩害対策をしていることもあるでしょう。
海水に含まれる塩が風によって飛んできて、ベランダなどの各所を劣化させたりサビつかせたりします。
しかし家の近くに海がある以上、塩害はどうしても避けられません。そのためベランダの手すりや室外機などをこまめに水拭きして、予防することが大切です。
鳥のフンはふやかして除去し必ず消毒を
鳥のフンを掃除するときは、水をかけて少しふやかしてから古布や新聞紙などを使って擦り落とします。
このとき、必ずマスクと手袋を着用しましょう。
鳥のフンにはカビなどが含まれており、舞い上がった菌を吸い込んでしまうと健康被害をもたらす可能性があるからです。
鳥のフンを掃除したあとは、その場所に「エタノール消毒液」などをかけて必ず消毒しておきましょう。
こまめな掃除でピカピカなベランダに
この記事では、ベランダ掃除の方法を紹介しました。
外にあるベランダは、1年中雨風にあたって砂埃やスス、枯れ葉などの汚れやゴミがたまります。
しかし多くのご家庭ではベランダに洗濯物を干すので、そのまま汚れを放置しているとせっかく洗った衣類が汚くなってしまいます。
紹介したベランダ掃除は身近なアイテムでできるため、ぜひ雨の日を狙って実践してみてくださいね。