毎日最低2回使う洗面台は、家の中で生活感が出やすい箇所です。
長年使えば、劣化や使い勝手が悪いなど、お困りの方もいるのではないでしょうか。
そのようなお悩みがある方は、洗面台だけリノベーションするのがおすすめです。
この記事では、洗面台をリノベーションするポイント・おすすめのレイアウト・注意点を徹底解説します。
今の洗面台に不満がある方や洗面所をおしゃれな空間にしたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
そもそも洗面台だけリノベーションできるの?
洗面台だけを変える、部分的なリノベーションは可能です。
従来は、既製品のユニットタイプに取り替えるリノベーションが一般的でした。
しかし近年は、おしゃれで使いやすさを重視した洗面台にリノベーションするケースが増えています。
洗面台を「ただ使用する場所」ではなく、「インテリアの一部」と捉えることで洗面所の雰囲気が変わり、気分が上がる要素になるからです。
洗面台の種類
洗面台の種類は、ユニットタイプ・システムタイプ・造作タイプがあります
ユニットタイプ | ユニットタイプとは、洗面ボウル・鏡・収納が一体になった洗面台です。 間口のサイズは、60cm・75cm・90cmと決まっており、リノベーションする洗面所に合わせて選べます。 セットなので、従来の洗面台に不満がない方やあまりこだわりがない方にはおすすめです。 |
システムタイプ | システムタイプとは、洗面ボウル・収納・鏡・水栓の形状など、用意されたパーツの中から自由に組み合わせて作れる洗面台です。 さらに、1ミリ単位で細かくサイズが決められるのもシステムタイプの魅力。 素材やデザインを変えられるため、家族構成や好みに合わせて選べます。 |
造作タイプ | 造作タイプはシステム洗面台と同様、好みに合わせてパーツを選べますが、すべてにおいて自由度が高い洗面台です。 パーツはもちろん、高さ・幅・奥行きも含めて選択肢は無限。 つまり、オリジナリティの高い洗面台を作れるのが最大の魅力です。 |
洗面台にこだわりたい方は造作タイプをおすすめします。
おしゃれで使い勝手のよい洗面台にするリノベーションのポイント
洗面台は毎日使う場所だからこそ、一新すれば気分が上がるもの。
ここからは、おしゃれで使い勝手のよい洗面台に仕上げる5つのポイントを解説します。
洗面ボウルにこだわる
洗面ボウルは、洗面台の中で最も実用的でセンスが光る箇所です。
デザインや素材が魅力的だと、毎日の洗面タイムが心地よいものになります。
洗面ボウルは使う用途や手入れのしやすさを考慮した上で、インテリアを選ぶ感覚で決めるのがおすすめ。
以下は、素材の一例です。
陶器製 | 比較的価格が安く、種類が豊富。傷がつきにくくて、お手入れも簡単。 |
ホーロー製 | 水や湿気に強く、汚れがつきにくい。 |
人工大理石製 | 価格が安く、割れにくい。業者によっては樹脂製と表記している場合がある。 |
洗面台周りの装飾にこだわる
洗面台周りの装飾にこだわると、洗面所の空間がデザイン性のある雰囲気になります。
例えば、リビングから見える位置に洗面所を設けるなら、リビングのインテリアと統一させるのがおすすめ。
タイルを使って色味を揃える、インテリアの雰囲気に合った素材を使うなどで、おしゃれな印象を与えます。
以下は、装飾の一例です。
- デザイン性のある水栓金具
- サイズやデザインが好みの鏡
洗面所の照明を効果的に使う
洗面台周辺は、照明の明るさや色調を変えるだけで雰囲気が大きく変わります。
洗面所全体を照らす照明と鏡まわりを照らす照明を使い分けるのがおすすめです。
ただし、照明選びの注意点は、湿気対策です。
浴室に洗面台が隣接している場合は、防湿タイプの照明を選びましょう。
汚れにくい工夫をする
水垢や汚れがたまりやすい洗面台。
掃除の手間を省くためには、お手入れしやすい形状や素材を選びましょう。
また、洗面台周辺の壁や床に気を配るのも肝心です。
壁や床は既存のままで洗面台だけがきれいだと、空間に違和感があるもの。
洗面台周辺の壁や床も含めて、汚れ防止・抗菌・消臭・防カビなどの機能性を重視しましょう。
洗面台周りの収納を熟考する
洗面台周辺は、収納するものが意外に多い傾向です。
洗面台をリノベーションする前は、収納する「もの」「スペース」「取りだす頻度」など、さまざまな角度から収納を熟考しましょう。
ライフスタイルや家族構成に合わせた洗面台の収納を考えることで、使い勝手のよい空間になります。
ものに合わせて、「見せる収納」と「隠す収納」に使い分けるのもよいでしょう。
リノベーションで実現できる洗面台のレイアウト
機能的で使いやすい洗面台は、ライフスタイルに見合った生活動線にあるのがベストです。
洗面台のリノベーションで配置にこだわればストレスが軽減でき、より生活しやすくなります。
ここからは、3つのレイアウトパターンをご紹介しましょう。
脱衣室に洗面台を配置する
一般的なマンションに多いのが、脱衣室に洗面台をレイアウトするケース。
洗濯機が同じ空間にあれば予洗いできたり、お風呂から出た後にスキンケアできたりなど、汎用性が高く生活に添った配置です。
しかし、「身支度で混み合う」「浴室に誰かいるときは洗面台が使えない」など、家庭によってはストレスになる場合もあります。
もし、このように感じる方は、以下2点のレイアウトもおすすめです。
廊下に洗面台を配置する
玄関付近の廊下に洗面台を設置すれば、手洗いを済ませた後リビングでくつろげます。
また、身支度をスムーズにするなら、洗面台をファミリークローゼット付近の廊下に配置するのもよいでしょう。
洗顔後、すぐに着替えられる動線です。
注意点は、収納スペースを確保すること。
廊下の面積が狭い場合は、収納計画を熟考しましょう。
洗面ボウルや鏡を2つ配置する
狭い洗面所でも洗面ボウルを2つ設ければ、同時に水道が使えます。
利便性に加えて空間にリズムが生まれるため、おしゃれで機能的に仕上がります。
また、洗面ボウルと鏡を2つずつレイアウトすれば、狭いスペースでも混み合いません。
例えば、玄関付近と浴室の隣に設けるなど。
用途を明確にすれば生活動線がスムーズになります。
注意点は、初期費用がかかること、給排水管が対応しているか否かです。リノベーション前は、業者に確認してください。
洗面台をリノベーションする際の注意点
工事内容にもよりますが、洗面台リノベーションの工事は1日では終わらない場合があります。
例えば、ユニットタイプから造作タイプにする場合は解体・設備導入・クロス貼りなど、さまざまな工事が必要です。
洗面台をリノベーションする際は以下3つの注意点を念頭におきましょう。
住みながら洗面台をリノベーションするのはリスクがある
工事内容によっては大元の水栓を止めるため、一時的に水回りが使えない場合があります。
使いたいときにキッチン・トイレ・浴室が使えないのは、ストレスを感じることもあるでしょう。
とはいえ、住民のペースに合わせていたら工事が計画どおりに進まなくなる恐れもあるのです。
洗面台だけのリノベーションであっても、住みながら工事するのはリスクがあると心得ましょう。
粉塵防止対策する
洗面台リノベーションは解体作業からはじめるため、粉塵が舞う可能性があります。
搬入動線によっては、他の部屋に入り込むこともあるでしょう。
一時的な退去であっても、家具家電はビニールで覆って養生してください。
精密機器がある場合は、運び出すことも視野に入れると安心です。
給水管や排水管の位置を確認する
マンションの場合、床の構造や配管の位置によって洗面台が自由にリノベーションできない場合があります。
洗面台の位置をずらしたり移動させたりしたい場合は、業者に相談して給水管や排水管の位置を必ず確認しましょう。
洗面台をリノベーションすれば、暮らしに彩りをもたらす!
従来、洗面台は「必要なもの」「浴室の隣」という考え方が一般的でした。
しかし近年は、「使いやすさ」と「デザイン性」を重視した洗面台が人気の傾向。
生活のシーンを彩る場所であり、来客が最初に使用する場所でもあるからです。
洗面台は毎日使う場所ではありますが、機能性とデザイン性のバランスは人によって異なるもの。
まずは、今不便だと感じる点を家族で洗い出し、理想の洗面台作りをイメージしましょう。
以下では、洗面台の種類をご紹介します。リノベーションの参考にしてください。