注文住宅を建てる育児中、もしくはこれから育児がはじまるご家族で、
- 子育てしやすい家ってどんな家?
- 子どもにとっても親にとっても過ごしやすい間取りは?
といった疑問をもたれている方はいらっしゃいませんか?
この記事では注文住宅で実現できる、子育てしやすい間取り・暮らしの変化への対応・子どもの安全を守る家づくりについて、わかりやすく解説していきます。
考えるべきポイントを知って、子育てが楽になる住まいづくりにお役立てください。
子育てしやすい間取りとは?
子育てはただでさえ大変ですから、できるだけ効率的な生活動線や家事動線が必須です。
育児中のご家族にとっての考えるべきポイント7つをご紹介します。
生活の中心はリビング・ダイニング
子育て中は1日の大部分を、リビングとダイニングで過ごすことになるでしょう。
特に小学校に入るまでの乳幼児期は個室の子ども部屋があっても、リビングで子供が遊んでいる姿や眠っている姿をを確認しながら家事を行うことが多くなります。
そのためキッチンからリビング全体が見渡せる間取りが望ましいでしょう。
乳幼児は気をつけていても誤飲や転倒などがひんぱんに起きるため、できれば死角を作らないようにするとより安心です。
リビング内収納で簡単片付け
常に目が離せない乳幼児がいると、荷物を取りに部屋を移動することも大変です。
ほとんどの時間を過ごすリビングに収納スペースがあると、さまざまな用途に使えて便利です。
育児中はリビングも散らかりやすいですが、収納が近くにあると楽に片付けられ、子どもにおもちゃのしまい方を教えたりするのにも役立ちます。
他にも急な来客がきたときの片付けや、ご家族の荷物が増えて困ったときにも重宝しますよ。
広い玄関は有効性抜群
子どもが小さいときは、ベビーカーや外遊び用のおもちゃなど玄関に置いておきたいものがいろいろあります。
赤ちゃんとのお出かけには大きな荷物を持つ必要があるため、広い玄関であればゆったりと用意ができます。
大きくなれば専用の傘や長靴、雨具などを置くため、ご家族全員分の収納場所を確保しておくとよいでしょう。
玄関に近い駐車場で荷物運びが楽に
天候の悪い日に乳幼児を車に乗せるだけでも重労働です。
兄弟がいる場合、赤ちゃんを先に乗せようとしても上の子がじっとしてくれなくて危ないなど、さまざまな問題が発生します。
玄関近くに駐車場があれば手際よく移動ができるため、子どもにも安全ですし、重い荷物を運ぶご家族にとっても実用的です。
玄関〜手洗い場への導線も以外と大切
子どもには外から帰った後すぐに手洗いをさせたい、遊んだ後のひどい汚れをお風呂場ですぐ落としたいと考えるご家族も多いのではないでしょうか。
リビングやキッチンを通らずに玄関から手洗い場所まで短い距離でいける導線があると、手洗い・うがいの習慣づけや、室内に汚れを持ち込まないことに役立ちます。
カウンターキッチンでコミュニケーション
子どもの方を常に向いていられる、カウンターキッチンがおすすめです。
乳幼児期は子どもが遊ぶのを見守り、小学生の頃は宿題をみたり学校の話を聞いたりしやすいからです。
家事のなかでもキッチンの滞在時間は長くなりやすく、親子コミュニケーションの中心になるでしょう。
カウンターキッチンにはアイランド型やL字型などのさまざまなタイプがありますが、乳児がいるご家族はベビーゲートを使う可能性を考えて選択しましょう。
乳幼児育児中は水まわり動線がポイント
乳幼児と一緒にお風呂やトイレを使うのは、かなり神経を使います。
お風呂場の位置、トイレの位置はしっかりと生活動線を考えて配置し、十分な広さを確保しましょう。
できれば水まわりを空間にまとめられると、大人の目が行き届きやすく、子どもの様子を確認しやすいでしょう。
暮らしの変化に対応できる住宅に
ここからは、子どもの成長やご家族の構成が変化しても、長く快適に暮らすためのヒント5つをご紹介します。
将来仕切れる大部屋をつくる
子どもが成長して子ども部屋が複数必要になることを見越して、将来仕切れるような設備を入れた広い部屋を作ることもおすすめです。
乳幼児期は遊びのスペースとして、小学生になったら個室として、将来子どもが独立したら客間として、変更可能な大部屋があると重宝するでしょう。
リビングにスタディスペースを設ける
幼児期から小学生低学年くらいまでは、お子様もご家族と常に一緒にいたがります。
最近はキッチンからも見えるリビングの一角に、スタディスペースを設けるご家族も増えています。
個室で勉強するようになるまでは、絵本を読んだり工作したり宿題をするスペースとして活用できますし、大人にとっても書斎や趣味のスペースとして使えるので、長く使える場所となるでしょう。
ランドリースペースで雨の日も怖くない
洗濯はできるだけ効率よく行いたいですよね。
子どもの洗い物は大きくなってもどんどん増える一方で、部活動に入ると汚れ物が大量になり、1日に2度も3度も洗濯機を回すこともあるでしょう。
雨の日でも洗濯物を乾かすスペースがあると乾燥機を何度も使わずにすみますし、臨機応変に洗濯ができるので安心です。
リビング階段で家族の気配を感じる
小学生から中学生、高校生と子どもが成長してくると、物理的にも心理的にもコミュニケーションを取る時間が少なくなってきてしまいます。
リビングに通じる階段があると上階の子ども部屋までの通路となり、リビングにいる家族とのちょっとしたコミュニケーションも取りやすくなるでしょう。
子どもの変化を見逃さず、見守りやケアがしやすくなり安心です。
ウッドデッキをセカンドリビングに
子どもが小さい頃は、外で遊ばせるにも安全に気を配るための工夫が必要です。
広いウッドデッキがあるとリビングから見える場所で遊ばせられますし、お友達をよんでバーベキューをしたり、夏はプールで遊んだりして、子どもにとっても楽しい場所になるでしょう。
部屋の中にはない開放感もあるため、ご家族がゆったり過ごすスペースとして、セカンドリビングのように使うのもよいでしょう。
安全な生活空間にするには
ここでは育児中の安全に関わる設備について解説します。
断熱性の高い家で空気環境を快適に
特に乳幼児期は外部の温度に体温が影響を受けやすく、大人よりも早いスピードで体が暑くなったり冷たくなったりするため、室内の温度変化に注意しましょう。
家の中で起きやすいヒートショックや熱中症の対策として、部屋ごとの温度差を小さくするためには、断熱性を高くする必要があります。
また空気循環をよくするために、換気しやすい窓の配置や大きさも考慮に入れてください。
踊り場のある階段で転落を防ぐ
階段の事故を防ぐ予防策として、踊り場をつくりましょう。
階段は家の中でも子どもや高齢者の転落事故が起こりやすい場所です。
一直線の階段で踊り場を設けられない場合は、手すりをつけるなどして十分注意してください。
ドアの開閉・コンセント位置は注意
乳幼児期はドアに指をはさむ事故に注意しましょう。
開閉側だけではなく、蝶つがいがつく反対側に指を入れてしまうこともあります。
スライド型のドアを選択するなどの対策も視野に入れておくとよいでしょう。
盲点になるのがコンセントです。
乳幼児はよだれで濡れた手で触ろうとするため、大変危険です。
届かない見えない場所にする、コンセントカバーをつけるなど、対策することを忘れないようにしましょう。
ベビーゲートをどう設置するか
乳児期は歩けるようになると、なんでも触って口に入れたり自由に歩き回るので、危なくて目が離せなくなります。
家事で手が離せないときも子どもの安全を守るために、ベビーガードで危険な場所に行かないようにしておくと安心です。
階段の登り口・降り口、キッチン、テレビ台など機材がある場所、段差のある場所などに設置することになるため、設置しやすい間取りにすることをおすすめします。
子育てのストレスを解消してくれる注文住宅
ここまで注文住宅で実現できる、子育てしやすい間取り・暮らしの変化への対応・子どもの安全を守る家づくりについてご紹介しました。
子どもが小さい頃は子ども中心の生活になり、家事をこなすのも大変です。
注文住宅は設計の自由度が高く、育児中で起きる問題を解決する設計ができるため、子育てがしやすい家を実現しやすいでしょう。
ご家族が楽しく育児ができ、子どもと一緒に健やかに過ごせる住まいづくりを目指しましょう。