2つの個室と共有スペースを備えた2DKは、二人以上の共同生活にぴったりな間取りタイプです。
この記事では、ほかの間取りと比較した2DKの特徴や魅力、部屋タイプの種類、物件を探すときの注意点などについて紹介します。
目次
2DKとは
2DKとは、2つの個室にDK(ダイニングキッチン)が付いている間取りのことです。
共有スペースはやや小さめですが、個室と共有スペースのバランスが良く、生活導線もコンパクトにまとまっています。
カップルや夫婦はもちろん、広めの部屋が欲しい一人暮らしの方におすすめしやすい間取りです。
2K・2LDKとの違いは何?
2K・2LDKとの違いについても確認しておきましょう。
ポイントとなるのは、「共有スペースの広さ」です。
2つの個室にLDK(リビングダイニング)が付いた部屋のこと。共有スペースがかなり広く、調理・食事に加えて生活空間としても活用できるのが特徴です。
2Kは予算を抑えつつ二人の個室を確保したい人向け、2LDKは家賃が高くても広々とした部屋が欲しい人向けです。
2DKの間取りを4つのタイプで解説
2DKにはさまざまな間取りタイプが存在しています。
今回はその中でも代表的な4つの間取りタイプについて紹介します。
2つの部屋がダイニングに面するバランス型
ダイニングキッチンが2つの部屋に面しているシンプルな間取りです。
廊下や仕切りが必要ないので建築面積を節約しやすく、家賃が安めの物件が比較的多いのが特徴。
生活導線がコンパクトにまとまっているので生活しやすいのがメリットです。
完全な個室が2つあるので、プライベートな空間を大切にしたい人にもおすすめです。
1部屋をLDKのように活用できる共有型
共有型の2DKは、完全に仕切られた個室と、ダイニングエリアと直結可能な個室がある間取りのことです。
扉が引き戸や襖(ふすま)になっていることが多く、オープン型とクローズ型で使い方を臨機応変に変えられるのが特徴。
共有可能な個室の扉を開けっ放しにしておくことで、擬似的に1LDKのような間取りとして使うこともできます。
共有可能な個室のプライバシーが損なわれやすいため、ルームシェアなどにはやや不向きです。
部屋が縦一直線に並ぶ縦長型
ダイニングと2つの個室が一直線に並んでいる間取りタイプ。
直線上に部屋が並ぶので、奥行きを活かしたインテリアを楽しめるのがメリットです。
間取りによっては、全ての扉を開いてリビングダイニングのように活用できるタイプもあります。
一番奥の部屋に行く場合は、玄関からダイニングと個室を経由する必要があるため、共有型と同様にプライバシーが損なわれやすいのが難点です。
プライバシーを守りやすい両隣型
ダイニングの両側に個室がある少し珍しい間取りタイプ。
個室の間に共有スペースが挟まる形なので、お互いにプライバシーを確保したい場合におすすめの間取りです。生活条件が同じになりやすく、生活音もあまり気になりません。
反面、完全に区切られた部屋が多いので開放感は少なめ。
それぞれの個室が独立しているので、お互いに生活ルールを決めておかないと顔を合わせる機会が少なくなるという欠点があります。
2DKの間取りに住むメリット
2DKはほかの間取りと比べてどんな点に優れているのでしょうか。
2DK間取りを選ぶメリットについて解説します。
ほかの間取りと比べて家賃が安め
2DKはひと昔前に流行した間取りタイプなので、築年数が古い物件が多いのが特徴。
1LDK・2LDKなどの機能性が似た間取りと比べてコスパに優れる傾向があります。「プライベートな空間は欲しいけど家賃予算は上げにくい」という人にはおすすめ。
物件数自体は少ないですが、根気よく探せば思わぬ掘り出し物物件に出会えるかもしれません。
ライフスタイルの変化に対応しやすい
間取りタイプや広さの種類が豊富なので、ライフスタイルに合った物件を探しやすいというメリットがあります。
新しい子供が生まれたときや、テレワークで仕事部屋が急に必要になったときなどに、部屋の使い方を自由に変えられるのが魅力。
少し狭いですが、ダイニングを家族の共有スペースといて活用することもできます。
プライバシーを確保しやすい
扉で仕切られた部屋が二つもあるので、共同生活の中でも自分だけの空間を確保できます。
二人以上で住む場合、一緒にいる時間が長いことで喧嘩やストレスの原因になってしまうこともあるので、プライベートな時間を大切にしたい人には適しているでしょう。
ほぼ同じ条件で部屋を使用できるので、ルームシェアにもおすすめです。
2DKの間取りを探すときの注意点
2DKの間取りにはいくつかのデメリットも存在します。
実際に物件を探すときの注意点を3つのポイントに絞って解説します。
作りが古く生活しにくい間取りに注意
2DKは築年数が古い物件が多いので、部屋によっては水回りや防犯設備が旧式で使いにくい可能性があります。
外観・インテリアも古い作りが多いので、レトロな雰囲気が好きでなければ住みにくく感じるかもしれません。実際の生活をイメージしながら物件の条件を決めるのが部屋探しのコツです。
広い生活スペースを確保しにくい
ダイニングキッチンは調理と食事をするためのシンプルなスペース。
部屋と共有スペースを繋げられるタイプの間取りでなければ、広々とくつろげる空間を確保しにくいのが難点です。
家族みんなで過ごせる空間が欲しい人にはやや手狭なので、個室の数が減っても良いなら1LDKの部屋を探すという選択肢もあります。
家族が増えたときに手狭になることも
2DKはほかの間取りと比べて共有スペースが狭く、実際に生活拠点として使える空間は2つだけになります。
間取りによっては部屋が狭いことも多く、子供が増えると生活スペースが窮屈に感じてしまうかもしれません。
家賃相場は低めなので、マイホームを購入するまでの期間や、子供が大きくなるまでのつなぎとして活用するには適しているといえます。
コスパ抜群の2DK物件を探そう
今回は2DK物件の特徴やメリットについて詳しく解説しました。
物件数が少ないので部屋探しは少し難しいですが、いくつかのポイントを抑えることで条件にあった物件を見つけやすくなります。
この記事を参考に、コスパに優れた2DK物件を探してみてくださいね。
2つの個室にキッチンのみが付いた間取りで、食事をするための専用スペースはありません。共有スペースがほとんどないので、どちらかの部屋をダイニングにするか、それぞれの部屋で食事をすることになります。