注文住宅で家づくりをする際に気になるポイントのひとつとして「子供部屋」があります。
- まだ子供はいないけど、将来のために作った方が良いかな
- 大きさはどのくらいにしようか
と悩む方も多いでしょう。
そこで、本記事では子供部屋におすすめな広さと、それぞれのレイアウト例をご紹介します。
今後の家づくりの参考にぜひチェックしてみてください。
目次
子供部屋の広さは?4〜8畳が一般的
子供部屋の広さは4〜8畳程が一般的とされています。
家全体の間取りや子供の人数によって異なりますが、ベッド・勉強机・収納が置ける程度の広さとして、このような間取りが主流になっています。
子供がひとりの場合は4畳あれば十分ですが、成長と共に教科書や洋服などが増えるため、それらを子供部屋に収納するのであれば6畳程あると良いでしょう。
また、8畳以上あれば2人で使うこともでき、成長に合わせて部屋を仕切ることで2部屋として使うことも可能です。
広さ別レイアウト方法を紹介
子供部屋の広さは4〜8畳程が一般的と分かったところで、それぞれの広さではどのようなレイアウトができるのか解説します。
ご自身のお子さんのライフスタイルを考えつつ、どの広さを選べば良いかイメージしながらご覧ください。
4.5畳|子供部屋に必要な最低限の間取り!
4.5畳の部屋の場合、ベッド・勉強机・収納をおくことで、部屋に空きスペースがない状態になります。
子供が小さい時は問題ありませんが、中学生・高校生になると少し窮屈に感じるようになるかもしれません。
男の子の場合は身長が伸びて窮屈に感じるかもしれませんし、女の子であれば洋服やお化粧道具などが増え、収納場所が足りなくなることもあるでしょう。
4.5畳の子供部屋の場合は、机を置かずにリビングで勉強するようにしたり、家族でまとめて収納するスペースを作り子供部屋には収納を置かないようにすることで広くさせることができます。
5畳|家具を置いても多少ゆとりがある
5畳の子供部屋は4.5畳の部屋と比べ少しゆとりができるようになるため、お友達を呼んで遊ぶこともしやすくなります。
また、5畳あれば収納を置くこともでき、部屋が広すぎないため子供自身で片付けがしやすいなどのメリットがあります。
ただ、子供が自立し家を出た場合、収納部屋にするには広すぎ、大人が使う部屋としては少し窮屈に感じるなど、使い道に困ってしまうことがあるかもしれません。
6畳|ちょうど良い広さ!子供が成長しても使いやすい
6畳の部屋は、大学生が1人暮らしをできるようなサイズ感なので、さまざまなインテリアを置くことができます。
ベッド・机・収納以外の家具も十分に置けるスペースがあるので、子供が大きくなっても使いやすい点がメリットです。
万が一、大学生になるまで子供が実家にいる場合は、6畳程のひとり部屋があった方が、勉強や趣味にも集中しやすく暮らしやすい環境が保てるでしょう。
8畳|十分な広さ!間切りして2人で使うことも可能
8畳以上の部屋は、子供部屋には十分な広さと言えます。
子供が2人いる場合は、小さい頃は一緒に1部屋使い、成長に合わせて空間を仕切ったりリフォームしたりして2部屋にすることも可能です。
ただ、8畳の部屋を2部屋にすると4畳の部屋が2つと少し狭くなってしまうため、将来部屋を分けて使いたい場合は12畳以上の広さがあると良いでしょう。
広い部屋を分けて使う!間切りする際の注意点は?
上記にも記載しましたが、子供が2人いる場合は子供部屋を2つ作るよりも、広い部屋を2つに区切れるようにしておくことで、暮らし方に合わせて変化させやすいというメリットがあります。
子供が小さい時は1部屋を広々と使い、成長に合わせてプライベートな空間を作れるようにするのも良いでしょう。
ここでは、広い部屋を仕切って使う際の注意点を解説します。
追加工事費がかからない設計にしておく
ひとつの部屋を2部屋にしたいとなった場合、分ける方法としては
などの方法があります。
ただ、リフォームをする場合は、壁をつけたり扉をつけたりと多額の工事費用がかかってしまう可能性も。
将来部屋を分けて使いたいという場合は、あらかじめ可動式の扉をつけておくのがおすすめです。
子供が小さい時は扉を開けて1部屋に、子供が成長したら仕切って2部屋にと、暮らし方に合わせて変化させやすくなります。
コンセントや照明の位置を確認しておく
ひとつの部屋を2部屋に分けた場合、「コンセントが足りない」「照明がない」などの問題が発生することがあります。
将来的に部屋を仕切って使いたい場合は、どこにコンセントがあれば困らないか、照明はどの位置につけたら良いかなどよく考えておくようにしましょう。
広い部屋・狭い部屋のメリット・デメリットは?
子供部屋は4〜8畳の広さが一般的ですが、広い部屋・狭い部屋にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
暮らし始めて「こうしておけばよかった…」と後悔しないためにも、事前に把握しておきましょう。
広い部屋のメリット・デメリット
広い子供部屋のメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | ・家具を置きやすい ・成長に合わせてレイアウトを変えられる ・お友達を招待しやすい |
デメリット | ・子供部屋にこもりやすくなる ・部屋が散らかりやすい |
広い部屋のメリットは、子供の成長に合わせて家具を増やしたりレイアウトを変更したりしやすいことです。
子供のプライベートな空間として一部屋作ってあげたい場合は、6畳以上の広い子供部屋を作ると良いでしょう。
ただ、子供にとって過ごしやすい空間になる分、勉強したり趣味の時間を過ごしたり、子供が部屋にこもりやすくなる可能性もあります。
そのため、子供が部屋で何をしているか分からないと心配になることもあるかもしれません。
狭い部屋のメリット・デメリット
狭い子供部屋のメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | ・部屋が散らかりにくい ・他のスペースを広げやすい ・光熱費が抑えやすい |
デメリット | ・子供が成長すると窮屈に感じる ・部屋が暗くなりやすい |
狭い部屋のメリットのひとつは部屋が散らかりにくいことです。
部屋の中に収納があればすぐに片付けもできますし、空きスペースが少ない分床に物が転がっているといったことも減るでしょう。
また、子供部屋のスペースをおさえることで、他の間取りを広く取れるというメリットもあります。
リビングなどが子供もくつろぎやすい空間になれば、子供部屋にこもることもなく、電気代などの光熱費を削減することもできるでしょう。
一方、子供が成長すると窮屈になる点や、部屋が狭い分暗くなりやすいというデメリットもあります。
子供部屋の広さを決める際のポイント
子供部屋の大きさを決める際は、
- 家全体の間取りとバランスを考えること
- 使わなくなった時のことをイメージすること
が大切です。
それぞれ、具体的にどうしたら良いのか解説します。
家全体の間取りとバランスを考える
子供部屋を広くする場合は、その分他の間取りが狭くなってしまうということです。
リビング・ダイニング空間を家族が集まれる空間にしたい方や、風通しの良い家づくりがしたい方は、子供部屋を小さくするのも良いでしょう。
その分、勉強するスペースをリビングに作ったり、家族分の収納スペースをまとめて作ったりすると家族間のコミュニケーションも取りやすくなりますよ。
使わなくなった時のこともイメージする
子供部屋は、高校生・大学生まで成長すると、使わなくなってしまう可能性もあります。
万が一、子供が自立して家を出た場合、そのスペースをどうするか事前にイメージしておくと良いでしょう。
小さい子供部屋の場合は収納部屋に変えることができますし、12畳程の広い部屋であれば家族がくつろげるスペースに変えることもできます。
家族のライフスタイルに合わせて子供部屋の広さを決めよう!
今回は子供部屋をどのくらいの大きさにしたら良いかについて解説しました。
大切な成長期間を過ごす子供部屋は、子供が暮らしやすい空間にしたいと考える方は多いでしょう。
部屋の大きさに迷っている場合は、ライフスタイルや子供の人数、将来のことを考えながら決めてみてくださいね。