愛犬が安心して自由に遊べるドッグラン。
毎日散歩をしていても、「うちの子、運動不足になってないかな?」と何かと心配なもの。
家にドッグランがあれば、わざわざ遠出をしなくてもリードなしで思いっきり遊ばせてあげられます。
しかし、実際にドッグランを作ろうと思っても、「庭が狭くてドッグランなんて作れないのでは?」「安全に遊ばせるためにはどんな設備が必要なの?」など、さまざまな疑問や不安が湧いてくるものです。
この記事では、家にドッグランを作ることのメリットや、必要な広さ、設備などを詳しく紹介します。
目次
家の庭にドッグランを作るメリット
家の庭にドッグランを作るメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
自宅にドッグランを作る魅力について紹介します。
散歩に行けないときにも安全に遊ばせられる
理想は愛犬を毎日散歩に連れて行ってあげることですが、さまざまな理由でどうしても散歩に行けないという日もあります。
そんな日でも、家にドッグランがあると安全に遊ばせつつ、愛犬の運動不足を自然に解消できます。
思いっきり走り回れることで、筋肉や骨が強くなり、健康的で病気になりにくくなるというメリットもあります。
子どもも一緒に遊べる
ドッグランは、犬だけでなく小さなお子さんの遊び場としても活用できます。
愛犬と子どもが一緒にドッグランで元気に走り回っている姿を眺めているだけで幸せな気持ちになれそうです。
自宅の庭でピクニック気分を味わえる
ドッグランは愛犬が遊ぶだけでなく、天気が良い日に庭でピクニック気分を味わうこともできます。
家族でレジャーシートを広げて外の気持ちいい風に当たりながらお弁当を食べると、自宅にいながら非日常を楽しめます。
ペットがいると、遠出のキャンプなどはなかなか行きにくいものですが、自宅で楽しめるのはドッグランの魅力です。
家の庭にドッグランを作る前に知っておきたいデメリット
愛犬の運動不足解消や家族で楽しむスペースとしても活用できるドッグランですが、作る前に知っておきたいデメリットもいくつかあります。
メンテナンスが大変
愛犬が安心して遊べるようにするためには、メンテナンスは欠かせません。
すり抜ける穴がないか、フェンスが老朽化していないかなどをチェックしましょう。
また、天然芝を選ぶ場合は芝のメンテナンスも必要で、芝刈りや害虫の駆除などを定期的に行わなければなりません。
花や木を植えにくくなる
人間にとっては無害でも、犬にとっては毒になる花や木は意外と多いもの。
庭に新たに花や木を植えるときには十分な注意が必要です。
スイセンや紫陽花、チューリップ、藤など、身近な花木が犬にとっては毒になります。
植えられる植物の選択肢が少なくなってしまうので、庭が殺風景になることもある点を覚えておきましょう。
家の庭にドッグランを作るために必要な広さは?
家の庭にドッグランを作るには、どのくらいの広さが必要なのでしょうか。
愛犬の大きさによって理想の広さは変わる!
ドッグランに必要な広さは、愛犬の大きさによって変わってきます。
小型犬であれば、100平方メートル、約60畳ほどの広さが理想であると言われています。
一方の大型犬の場合は小型犬よりも広いスペースが必要で、約500平方メートルほどの広さが必要と言われています。
庭が狭くてもドッグランは作れる
100平方メートルや500平方メートルなどと聞くと、「うちは狭いから無理だな…」と感じた方もいると思いますが、諦めることはありません。
庭が狭くても工夫次第でドッグランを作ることができます。
理想の広さが確保できなくても、愛犬が行ったり来たりするスペースがあり、軽くでも走り回れるのであれば、それも立派なドッグランです。
家の周り全体をフェンスで囲んで、ドッグランに適した床材を敷くことで自由に走り回れるような工夫もできます。
愛犬が安心して遊べるドッグランを作るために必要な設備
愛犬が安心して遊べるドッグランを作るために必要な設備について紹介します。
足腰に負担がかからない床材
愛犬の足腰に負担がかからないものや、怪我のリスクが少ないもの、食べてしまっても大丈夫なものなど、ドッグランの床材選びには、注意しておきたいポイントがたくさんあります。
ドッグランによく使われる床材は以下の3つです。
- 人工芝
メンテナンスの必要がなく、綺麗な状態を保てる人工芝は人気の高い床材です。クッション性の高い人工芝を選ぶことで、足腰の負担を軽減できます。 - 天然芝
見た目が綺麗で柔らかいのが特徴の天然芝は、怪我のリスクを少なくしてくれます。手入れが大変なので、採用する前にはメンテナンスについてもよく検討するようにしましょう。 - ウッドチップ
天然の木でできているウッドチップなら、防虫効果が期待できるうえ、その香りで愛犬がリラックスできます。クッション性も高いので、安全に遊べます。
外に飛び出さないためのフェンス
走り回って夢中になって遊んでいると、勢いで外に飛び出してしまう危険性があります。
ドッグランには、必ず外に飛び出さないための高さのあるフェンスを設置しましょう。
愛犬がすり抜けられる場所はないか確認
高さだけでなく、愛犬がすり抜けられるような大きさの隙間や穴がないかを確認しましょう。
小型犬などは、少しの隙間でも意外と簡単にすり抜けてしまいます。
ドッグランから外に出てしまうと危険なので、愛犬がすり抜けられる場所がないか、必ず確認しましょう。
庭のドッグランにあると嬉しい設備
家の庭にドッグランを作る時にあると嬉しい便利な設備について紹介します。
水道
愛犬の水分補給やシャンプーなど、さまざまな用途に使える水道は、ドッグランにあると便利です。
夢中になって遊んでいると、水を飲むのも忘れてしまうことも。
すぐに水が飲める場所に水道があると、熱中症や脱水症状を防ぐことができます。
また、外で遊んで足が汚れたときにも、外でさっと洗って室内に入ることもできます。
スロープ
愛犬が若く元気なうちは、多少の段差であれば簡単に飛び乗ったり飛び降りたりできます。
しかし、高齢になってくると足腰が弱くなり、段差の上り下りが難しくなってしまうことも考えられます。
安全にドッグランに行き来できるようなスロープがあると、愛犬も飼い主も安心して楽しめるでしょう。
庭にドッグランを設置する費用の目安
庭にドッグランを設置するには、どのくらいの費用が必要なのでしょうか。
床材ごとの費用
使用する床材の種類によって費用は大きく変わってきます。
床材ごとの費用の相場を以下の表にまとめました。
床材の種類 | 費用の目安 / ㎡ |
---|---|
人工芝 | 12,000〜14,000円 |
天然芝 | 6,000〜9,000円 |
ウッドチップ | 3,000〜4,000円 |
フェンスの設置費用
愛犬が安全に走り回るためにも大切なのがフェンスです。
フェンスの設置は、採用する商品や使用する枚数によって費用が変わってきますが、フェンス1枚につき約5,000〜6,000円が相場です。
既存の植物などの撤去費用
ドッグランを作るために、今ある庭の植物を撤去する必要があるケースもあります。
この場合、既存の植物の撤去費用が必要です。
大きな木を根から抜いて処分する場合、1本につき5,000〜25,000円ほどの費用がかかります。
ドッグランで愛犬も家族も楽しく安全な家に
愛犬の運動不足解消や、家族の憩いの場としての活用もできるドッグラン。
いくつかのデメリットや配慮しなければならないポイントもありますが、大切な愛犬が安心して走り回れる環境を整えてあげることで、家族の絆もより深まるのではないでしょうか。
夏の暑い日にはドッグランにプールを出して、愛犬とお子さんと水遊びを楽しんでもいいでしょう。