マンションリノベーションに興味があっても、「間取りの決め方が分からない」「間取り変更のイメージが湧かない」などで悩んでいる方はいるのではないでしょうか。
今回は、リノベーションで実現するおすすめの間取りや、間取り変更のポイント・注意点を解説します。
事前に理解しておけば理想の間取りをイメージしやすく、建築会社へスムーズに伝えられます。
マンションリノベーションを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
マンションリノベーションでおすすめの間取りアイデア10選
リノベーションの最大のメリットは、ライフスタイルに合わせて間取りを自由に変えられることです。
新築だと部屋に合わせた生活スタイルになるため、不便さや制限が生じることもあるでしょう。
しかし、リノベーションなら居室や収納の広さ、動線など生活の利便性を追求した間取りが実現します。
以下では、マンションリノベーションで実現するおすすめの間取りアイデア10選をご紹介しましょう。
広いLDK
間取り変更で最も人気なのは、LDKを広く配置することです。
平成に建てられたマンションはLDKの隣に和室がある間取りが多く、間仕切りを取り払ってフローリングに変えるだけで大きなリビングが実現します。
デスクスペースを設ければ、子どもの勉強場所やワークスペースとしても使用できる汎用性も魅力です。
廊下や壁がない間取り
廊下や壁がない間取りなら、リビングを広げたり収納を設けたりなど空間を有効活用できます。
また、採光や通風を取り入れやすくなり、開放的な空間を演出できるメリットも。
最近は、隣接する部屋から光を取り入れられて適度なプライバシーを保てる「室内窓」も人気の傾向。
在宅ワークスペース
在宅ワーク専用だと、壁で仕切られて集中できる「完全個室タイプ」と、適度に視線と音を遮りつつ家族の気配を感じられる「半個室タイプ」の2種類が主流です。
4〜6畳ほどの空間があればデスクと本棚が設置でき、仕事に没頭できる環境が実現します。
対面型でオープンなキッチン
中古マンション特有の暗くて閉塞感があるキッチンは、対面型でオープンな間取りにすれば解消できます。
例えば、アイランドキッチンやペニンシュラキッチンの設備変更・壁や吊り戸棚の撤去・キッチンの向きを変えるなど。
明るく開放的になるのはもちろん、キッチン自体もインテリアの一部として機能するためおしゃれな空間を演出できます。
パントリー設置
パントリーとはキッチン横の食料庫であり、マンションでも設置可能です。
ウォークインタイプや棚が可動する壁面タイプなど、家族の人数やストックの量に合わせて造作できます。
パントリーがあるだけでキッチン周りがスッキリし、料理の効率もアップするでしょう。
一箇所にまとめた水回り
水回りを一箇所にまとめれば、家事の時短につながります。
例えば、料理と洗濯を同時にすることが多い場合は、キッチンと洗面脱衣所の導線が短い間取りにする。
そうすれば動きに無駄がなく、家事の効率アップが期待できます。
回遊動線のある間取り
一般的なマンションの間取りは、廊下で各部屋をつないで行き止まりがある傾向です。
しかし、回遊の間取りには行き止まりはありません。
1つの部屋に2つ以上の出入り口があるのが特徴です。
例えば、洗面脱衣所へのアクセスをキッチン側とリビング側に2つ設定すれば、朝の忙しい時間帯の混雑を避けられます。
周遊できる動線により生活のストレスを軽減できるでしょう。
畳の小上がりスペース
リビングの一角に小上がりの畳スペースを設けるのは、近年定番のスタイルです。
気軽に寝転べるのはもちろん、来客用としても利用可能。
小上がりの高さは収納として使える汎用性も魅力です。
土間のある玄関
リノベーションなら、マンションでも土間が作れます。
メリットは、一般的なマンションと比較して明るく開放感のある空間を演出でき、収納力がアップすること。
ベビーカーやアウトドア用品の収納・シューズインクローゼットの設置・バリアフリーなど、使い勝手がよくなり、生活の質を高められます。
ウォークインクローゼット
各部屋に収納を設けるよりもウォークインクローゼットやファミリークローゼットを設置した方が居室スペースが広く取れることもあります。
さらに、一箇所に収納をまとめることで、物が散乱するのを防ぎ、衣替えの手間も省けるのです。
近年は、洗面脱衣所の隣にウォークインクローゼットを設ける間取りが人気の傾向。
洗濯後はすぐに衣類をしまえて、家事の時短が実現します。
マンションリノベーションで間取りを決めるポイント
リノベーションは自由度が高い分、間取りを決めるのが難しく感じる方もいるでしょう。以下で、間取りをスムーズに決められる3つのコツを解説するので参考にしてください。
ストレスフリーな生活をイメージする
まずは、今の生活で不満な点を家族間で共有しましょう。
リノベーションは、不満点を解消できる解決策だからです。
例えば、朝の身支度で洗面所が混雑する・トイレの音やテレビの音が響いて寝られない・ダイニングテーブルで仕事がしにくいなど、これらはすべてリノベーションで解決できます。
間取りを決めるのが難しければ、「我が家のストレスフリーな生活」をベースにして考えてみましょう。
スムーズな生活動線を確保する
動線がスムーズな間取りは、生活の質を高める効果が期待できます。
例えば、廊下を介さず部屋同士に出入り口を設けたり、帰宅後すぐに手を洗い、服を脱げる動線にしたりなど。
従来の間取りの概念を取り払って効率的な動線に目を向ければ、円滑に間取りが決められます。
居住空間と収納のバランスを考える
収納スペースを考える際は、物の種類と量を把握しましょう。
把握せず収納を作れば、居住スペースが狭くなることも考えられるからです。
リノベーションなら、壁面を活用して見せる収納にしたり、引き戸のクローゼットにして出し入れしやすくしたりなど、施工方法はさまざま。
だからこそ、収納物を把握し、居住空間と収納スペースのバランスを考えるのは必須です。
マンションリノベーションの間取りの注意点
間取りを考える際は4つの注意点があります。
以下を心得ていれば、後悔しない住まいが実現しますよ。
理想の間取りにできるとは限らない
マンションリノベーションはマンションの構造によって理想の間取りにできないこともあります。
例えば、間仕切りを撤去して間取り変更したい場合は、柱や梁で構造を支えている「ラーメン構造」なら可能です。
しかし、壁面で構造を支えている「壁式構造」だと、壁は壊せません。
マンションの構造により制限が生じるため、希望が叶えられないこともあるでしょう。
水回りの移動が自由自在とは限らない
水回りの移動は、床の構造や配管と密接に関係しています。
「二重床」であれば給排水管が移動しやすく、水回りの移動は可能です。
しかし、築40年以上のマンションだと「直床」であるケースが多く、床下に給排水管を通すスペースがありません。
コンクリート躯体に管が埋められていたり、階下の天井に通っていたりするのです。
直床だと水回りの移動は不可能、もしくは制限が生じます。
水回り移動の希望があるならば、床の構造は確かめておきましょう。
共用部分はリノベーションできない
基本的に、マンションでリノベーションできるのは「専有部分」だけです。
マンションの住人が共同で使用する「共用部分」や外壁はリノベーションできません。
以下は、共用部分の一例です。
- 窓のサッシ、窓ガラス
- 玄関ドア(室内側なら塗装やシートを貼るなどは可能)
- ベランダ、専用庭
- 電気やガスの設備
- アルコープ
管理規約の範囲内でリノベーションする
マンションの管理規約には、リノベーションの工事内容や修繕履歴などが記載されています。
例えば、フローリングの床材には遮音規定が定められている、水漏れを防ぐため水回りの移動を禁止しているなど、マンションによってさまざま。
リノベーションは自由度が高いとはいえ、管理規約の範囲内が鉄則であると心得ておきましょう。
マンションリノベーションでライフスタイルに合わせた快適な間取りを実現しよう!
中古マンションの内装を一新でき、生活の不満を解消できるリノベーション。
理想のライフスタイルをイメージして間取りを決めるポイントや注意点を理解すれば、快適な住まいが実現します!
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壁がない間取りに抵抗がある方にはおすすめです。