日本を拠点に設立されたライフスタイルブランド「KARIMOKU CASE STUDY（カリモクケーススタディ）」。
素材そのものの特徴や美しさを引き出し、経年変化による味わいと美しさを活かした作品が特徴です。
良質な素材と高度な技術で生み出される特色のあるコレクションは、世代を超えて使い続けられる家具として多くの人に愛されています。
この記事では、カリモクケーススタディの魅力や商品について、分かりやすく紹介します。
目次
空間から家具を生み出す「KARIMOKU CASE STUDY」
カリモクケーススタディは日本を代表する木製家具メーカー「カリモク家具」が、2019年に立ち上げたブランドです。
デンマークのデザインスタジオ「Norm Architects（ノームアーキテクツ）」をクリエイティブディレクターに迎え、デザイナーとして建築家の「芦沢啓治（あしざわけいじ）」が参加。
カリモク家具とは違った魅力で人気を集めています。
国内はもとより、世界各国の建築家やデザイナーとタッグを組み、家具を作り出すカリモクケーススタディ。
空間から家具を考えるという新しい発想から生み出される製品は、シンプルながら木の温もりを感じられる上質で柔らかな雰囲気が特徴です。
どのような空間にも馴染む適度な存在感が、洗練されたおしゃれな空間へと導いてくれます。
KARIMOKU CASE STUDYのコンセプトとこだわり
同ブランドの卓越したクラフトマンシップは大きな特徴であり、こだわりです。
考え抜かれたデザインや細かな配慮からは、木に対する深い理解と愛情が感じられます。
長く使いたくなる質の良いデザインは、努力と工夫を重ねてきた結果といえるでしょう。
また、自然との繋がりを大切にしているのも特徴の一つ。
質の良いデザインを取り入れることで、豊かな暮らしを実現できると考えています。
KARIMOKU CASE STUDY誕生のきっかけ
カリモクケーススタディは1940年代、米国の「ケーススタディハウス」に着想を得て誕生しました。
著名な建築家たちが実験的に、モデル住宅のインテリアも含めた設計を行ったプロジェクトは、斬新なアイデアで現代的な住空間と、新たなライフスタイルを提案しています。
これまで「物ありき」の考え方で最高品質の家具作りを目指してきたカリモク家具は、このプロジェクトにインスピレーションを受け、生活する「人」のことを考えたものづくりを始めました。
その思いが「空間から家具を考える」という新しいアプローチのきっかけになったのです。
心地良い空間づくりにおいて建築と家具は切り離せません。
新たな視点と可能性で、暮らしの延長線上にある理想の家具を目指しています。
建築家とメーカーが集い、質を追求し合ったワークショップ
プロジェクトが始まったころ、愛知県内のカリモクの施設では、建築家とメーカーを招いたワークショップが開催されました。
歴史や生産能力といった知識を深めるとともに、家具ブランドとしての将来像やコンセプトについて話し合われたのです。
建築家とメーカーが同じ時を過ごし、製品の質を追求し合うことで、これからの可能性や目指す方向を共有しました。
KARIMOKU CASE STUDYの商品シリーズ・コレクションを紹介
豊かで快適な暮らしを叶えるカリモクケーススタディの家具。
シンプルだからこそ際立つ質の良さと美しさが、多くの人々から注目を集めています。
この章では、そんな同社の人気コレクションをピックアップ。
建築という枠組みからアプローチした、オリジナリティ溢れる家具シリーズを紹介します。
マンションのリノベーションで生まれた「KINUTA TERRACE」
東京都世田谷区砧にあるマンションから生まれたのが、最初のコレクションとなる「KINUTA TERRACE（砧テラス）」です。
インテリアのリノベーションを行い、12タイプのテイラーメイド家具が制作されました。
元の建物を活かした直線的でシンプルな作りに、自然の要素を取り入れた素材やインテリアが採用され、落ち着きのある空間を作り出しています。
上質な素材により洗練された雰囲気もプラスされ、贅沢なひとときを過ごすのに最適です。
代表的な家具コレクションは「N–LC01」。
ダイニングチェアとソファの要素を併せ持つシンプルなデザインで、機能的かつ座り心地に優れたチェア。
ワイドなアームレストと洗練されたラインが特徴的で、ほかの北欧家具と合わせてもきれいにコーディネートできる汎用性の高いチェアです。
「N–ST01」は、家具の強度と重量のバランスに優れた大理石の小型テーブル。
強度が必要な箇所は無垢材のベースで厚みを加えて安定性を高めています。
重厚かつ洗練されたデザインは、無駄のないシンプルな空間でより存在感を放ちます。
一際目を引く黒を基調としたガラステーブルが「A–CT01」。
砧テラスのコレクションの中でも特に重厚感に溢れたローテーブルです。
「ちゃぶ台」からインスピレーションを得たスタイリッシュな形は、和モダンをテーマにした空間の家具とも見事に調和します。
そのほかにも、1950年代の北欧家具デザインと日本の建築様式を融合させたソファ「N-S01」や、寺社仏閣の傘立てや下駄箱から着想を得た収納家具「N–SS01」など、家の中に自然や文化的な要素を取り入れられるコレクションが豊富にあります。
全12タイプの家具シリーズをぜひチェックしてみてください。
心地良いカフェ空間を作る「MINATOMIRAI CAFE」
横浜「みなとみらい」にある「ブルーボトルコーヒー みなとみらいカフェ」を設計する中でデザインされた「MINATOMIRAI CAFE（みなとみらいカフェ）」。
開放的な空間、柔らかな曲線、木の素材の優しさが和やかな雰囲気を演出しています。
木をメインに使った内装が、自然の中で過ごしているような居心地の良さを感じさせ、より楽しいカフェタイムを堪能できるでしょう。
MINATOMIRAI CAFEのコレクションは、いずれも丸みを帯びた優しい曲線と、木の温もりを感じられる素朴なデザインが特徴的です。
代表作はスリムなカフェチェア「N–DC03」。
ブルーボトルコーヒーの店内を思わせる柔らかいデザインは、まるで自分だけのプライベート空間にいるような居心地の良さを演出しています。
ソフトな座り心地を実現した「N-SC01」は、ブルーボトルコーヒーの店内に合わせて背面を低めにしたコンパクトな設計が特徴。
スツールとしても使える便利なダイニングチェアです。
「N-BS01」は逆に脚を高めに設計したスリムなチェアで、高めのテーブルと合わせてコーディネートするのにぴったり。
自然なカーブと控えめなバックレストのデザインが、空間にスタイリッシュな印象をもたらします。
スウェーデンのサマーハウスをイメージして作られた「ARCHIPELAGO HOUSE」
スウェーデン西部の海岸線にあるサマーハウスをイメージし、スッキリとしたラインで設計されたのが「ARCHIPELAGO HOUSE（アーキペラゴハウス）」です。
ゆったりと過ごせる別荘に必要な要素を厳選して取り入れた無駄のない空間は、北欧の暮らしや日本文化特有の美学からインスピレーションを得てつくられたもの。
インテリアはもちろん、過ごしやすさにも重点を置いた近代別荘の完成系とも言えるプロダクトです。
家具コレクションは3つ。
代表作である円形のチェア「N-CC01」は、背中を包み込むような丸みを帯びた背もたれが特徴的。
柔らかなカーブは安心感のある座り心地を生み出し、リラックスした時間を過ごせます。
ミニマルながら高級感も味わえるので、さまざまなシーンで活躍します。
一見すると本のようにも見える「N-BB01」は、デンマークのレザーボックスメーカー「August Sandgren」とのコラボレーションによって生まれた小さな収納家具。
身近にある大切な物とのつながりを考えて、細々とした必需品を美しく収納できる箱が完成しました。
収納の常識を覆す“魅せる収納”を体感したい方にはおすすめです。
優しさを感じさせるペンダントランプ「N-PL01」は、素材に和紙を使用したこだわりの一品。
三角形の屋根構造を模した独特な形状は、和紙と細かな装飾によって優しい光を放ちます。
モダニズムが魅力の高級マンション「AZABU RESIDENCE」
閑静な住宅街に佇む高級マンション。この一室のリノベーションから作られたのが「AZABU RESIDENCE（アザブレジデンス）」です。
石・ダークウッド・布地を用いたインテリアは、アメリカンモダニズムの温かく心地良いスタイルから着想を得ています。
触り心地の良さや品質にこだわり、日本と北欧デザインの美しさが融合した作りも魅力の一つです。
代表的なコレクションは、組み合わせて使えるモジュラーソファ「N-S02」。
丸みを帯びた薄いベージュのソファで、職人技で丈夫に仕上げた木製のベースと、厚い木製フレームで構成されています。
- 座面のみの「OTTOMAN」
- 背もたれが付いた「ARMLESS」
- コーナーに配置する「WITH ARM」
プライベートな空間やヌックスペースに調和しやすいのが「A-B01」。
ベンチとしても収納としても使える素朴なデザインで、ダークな色合いと重厚な木の質感が力強さを感じさせます。
別売りのクッションと組み合わせれば、さらに自由度の高いコーディネートを楽しめます。
KARIMOKU CASE STUDYで北欧モダンな空間を楽しもう
この記事では、良質な素材と確かな技術、洗練されたコレクションが人気を集める「カリモクケーススタディ」について紹介しました。
人と空間が作り出す、暮らしを支える家具コレクションは、一生使い続けられる家具として愛されています。
わたしたちTIMBER YARDは、千葉県で唯一のカリモクケーススタディの正規販売代理店であり、さまざまな家具コレクションの実物を展示・販売しています。
通常はウレタン塗装に加えて、特別に全商品オイル仕上げの家具シリーズを用意。
全商品オイル仕上げの家具を購入できるのは、TIMBER YARDのみです。
実物を見ながら家具の特徴や導入相談も可能なので、購入を検討している方はぜひラインナップをチェックしてみてください。
流行に左右されない家具は、生活する人に向き合った、ものづくりから生まれるのです。