ランドセルや教科書、体操服、ピアニカといった「学校用品」。
さらに、子供によっては習い事のアイテムも加わり、幼稚園や保育園のときに比べると持ち物の量がグッと増えます。
収納のハードルが上がってしまい、ランドセルが床に置きっぱなしだったり、「あれがない」と子供の探し物が多くなったりと、さまざまな問題が起きるようになります。
学校用品の収納を考えるときに大切なのは、「子供の目線に立って考えること」です。
この記事では、子どもに片付けを習慣化させるポイントや片付けのアイデアを紹介します。
目次
学校用品を収納するときの4つのポイント
学校用品はアイテムの種類や数が多く、収納方法に悩みがちです。
とりあえず専用のラックなどにおさめてはみたものの、「使ったあと子供が元の場所に戻してくれない」とお困りの方もいるでしょう。
この章では、学校用品の収納を考えるときに押さえておきたい4つのポイントをご紹介します。
一箇所にまとめる
学校で使うアイテムは、場所を一箇所にまとめましょう。
教科書は和室、ランドセルはリビングなど色々な部屋に分散させてしまうと、片付けのハードルが上がってしまいます。
特に小学校低学年の場合、定位置を把握するだけでも大変です。
リビングの一角など場所を一箇所に絞れば、あちこち部屋を移動する必要がないので出し入れがスムーズに。
「あれどこだっけ?」と子供から聞かれることもなくなり、親の負担も減るでしょう。
動線を短くする
学校用品は子供がよく使うところに収納するのがポイントです。
「元の場所に戻さず、床やソファなどに置きっぱなし」という場合、片付けることを面倒に感じている可能性があります。
ものを使ってから戻すまでの距離が、できるだけ短い場所に定位置を作るのがおすすめです。
日頃の行動を観察したり、親子で話し合ったりするなどして、スムーズに片付けられる場所を見つけましょう。
ワンアクションを心掛ける
学校用品を収納する場合、出し入れが”ワンアクション”で済むように心掛けましょう。
引出しや扉、フタの開け閉めなどが必要だと億劫に感じやすくなります。
片付けるまでの工程はシンプルにし、子供の手の届く高さに収納しましょう。
おすすめなのは、カゴやバスケットに放り込むだけにする方法です。
中身が見えないタイプを選べばカラフルなグッズを目隠しでき、すっきりとした印象に。
子供の好きな色やキャラクターの収納グッズを選んで、片付けのやる気を引き出すのもおすすめの方法です。
定位置を決める
ものの定位置をしっかりと決めておけば、毎回「どこにしまおうかな」と考えずに片付けられます。
使うたびに場所が変わってしまうと「あれがない」と探し物に時間を費やすことになりかねません。
各アイテムの収納場所にはラベル付けをし、一目で何がどこにあるか分かるようにしておきましょう。
子供の年齢や性格によってはラベリングではなく、透明のボックスを使うなど見せる収納にしたほうが片付けやすい場合もあります。
大切なのは、いつも同じ場所にある状態を作ること。
親がサポートしなくても、子供自身で収納場所に戻せるので自立にもつながるでしょう。
子供が片付けやすい学校用品の収納アイデア
毎回「片付けなさい」と親が言わなくても、子供が進んで学校用品を片付けてくれるのが理想的ですよね。
とはいえ「具体的にどうやって収納すれば良いのだろう?」…と悩んでいる人は少なくないはず。
この章では、子供が片付けやすい学校用品の収納アイデアを4つご紹介します。
ランドセル専用の置き場所をつくる
小学校に入って、まず考えたいのがランドセルの置き場所です。
子供の日頃の行動を観察して、使いやすい定位置を決めることが大切。
「机の横のフックに掛けるときに重くて大変」など片付けにストレスを感じてしまうと、ランドセルが玄関や床に放置されやすくなります。
専用のラックを用意しなくても大丈夫。
体が小さくランドセルを持ち上げるのが大変なら、大きめのカゴを床に置いて入れるだけでも整って見えます。
また上からお好みの布を掛けて、さりげなく生活感をカバーしても良いでしょう。
学校から帰って来て、すぐ遊びに出掛けてしまうのなら、玄関にランドセル置き場を作るのも良いでしょう。
カラーボックスやバスケットなど、しまいたいものに合わせて収納グッズを選びましょう。
子供が面倒に感じないベストな置き場所を見つけてくださいね。
プリント類はクリップボードに挟む
毎日のように持ち帰ってくるプリント類は、クリップボードを使って収納するのがおすすめです。
挟むだけなので出し入れの手間が少ないのがポイント。
またクリップボードを壁や机に立て掛けておけば、自然と目に付くので提出物の出し忘れ防止にもつながります。
2つ用意し「勉強用」「保護者用」と大まかに分けておけば、目当てのプリントが見つけやすくなります。
何のプリントかひと目で分かるように、少しずつずらして挟んでおいても良いでしょう。
- プリントをいるものと、いらないものに分ける
- 不要と判断したら後回しにせず、すぐに処分する
- 提出物や返信が必要な場合は、なるべく早く対応する
- 後で見返したいプリントはクリップボードに挟む
- 壁や机など目の付く場所に置く
- 用が済んだものから処分していく
カラーボックスを活用する
専用の収納家具に比べて価格が安く、使わなくなってもほかの用途で活躍させやすいのが魅力のカラーボックス。
ランドセルや教科書、体操服などの定位置にぴったりです。
またライフスタイルに合わせて手軽に買い足せるので、兄弟がいるご家庭にもおすすめ。
カラーボックスを学校用品の収納として使うときは、子供の背の高さや日頃の行動に合わせて、各アイテムの定位置を決めることがポイント。
たとえば、カラーボックスの中段をランドセル用スペースにすれば、しゃがんだり持ち上げたりする必要がありません。
そのときは下段を教科書類の定位置にするのがおすすめ。
すぐにランドセルに入れることができるので、次の日の準備がスムーズになります。
リビング学習派は専用のボックスを用意
リビングで学習する子供の場合、教科書やプリント、筆記用具などがテーブルに散乱しがち。
そこでおすすめなのが、専用の一時置き場を用意する方法です。
まだ途中だけれど一旦夕食を挟むときや習い事で忙しいときなども、とりあえず一箇所にまとめておけば散らかりません。
とはいえ、ずっと放っておくとボックスの中身がどんどん増えてしまう可能性があります。
「時間があるときに定位置に戻す」などルールを決めて、定期的にリセットするようにしましょう。
子供の目線で一緒に収納方法を考えよう
子供が学校用品を自分で片付けられるようになるためには、使い勝手が良いことが何よりも大切です。
親が考える収納場所と、実際子供にとって使いやすい定位置は異なる場合があります。
「どこにしまったら片付けるのが楽かな」と親子で話し合ってみても良いですね。
思い付いた案を試してみて使いにくければ、別の方法に変えましょう。
子供の目線に立って考え、ベストな収納の仕方を見つけてくださいね。