不動産投資で収益を上げる方法として、貸別荘の運営という方法があります。
テレワークやワーケーションの浸透などから、セカンドハウスや別荘が注目を集めており、貸別荘の需要も伸びています。
すでに別荘を所有している方の中には、「使っていない別荘を有効活用できるか」「別荘貸しをしたいけど、できるか不安」という方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、別荘を有効活用する方法や、貸別荘にした際のメリット・デメリットを解説します。
別荘の活用方法や貸別荘を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
別荘の活用方法
使わない別荘がある場合の活用方法は、売却する、または貸別荘や賃貸物件として運営することを検討してみましょう。
なぜなら、別荘を使わなくても、継続的に維持管理費や税金がかかるためです。
以下で、別荘の活用方法を解説します。
賃貸別荘として貸し出す
別荘を所有せず、賃貸で借りたいという人に向けて、別荘を貸し出す方法があります。
数カ月単位で貸し出す場合では、自分での利用と両立が可能です。
オフシーズンは自分と家族で使い、オンシーズンは賃貸別荘とすれば、まとまった収入が期待できるでしょう。
また、貸別荘の管理については、管理会社への委託か自主管理かを選択します。
貸別荘をどのように運営するかによって管理方法や運営費用が変わるため、慎重に調べて決定しましょう。
コワーキングスペースとして貸し出す
貸別荘をコワーキングスペースとして貸し出す活用方法もあります。
広々とした空間にビジネスに必要な設備を備えれば、快適なコワーキングスペースができあがります。
コワーキングスペースにあると便利な設備は、主に次の通りです。
- Wi-Fi環境
- 複数の電源
- ネットの高速回線
- ホワイトボード
- TVモニター
- プロジェクター
貸別荘の環境ならばワーケーションも可能なため、テレワークをする個人事業主や企業からのニーズも期待できます。
シェアハウスとして貸し出す
別荘をシェアハウスとして賃貸運用することも可能です。
シェアハウスとは、ひとつの賃貸物件を複数の賃貸人が共同で借りる方法のことです。
一般的なシェアハウスの間取りは、リビング、キッチンなどを共有スペースとし、個室をプライベートスペースとします。
ターゲット層は別荘地でリモートワークをしたい人や、クリエイティブ・IT分野に関わる職種が考えられます。
シェア別荘として運用する
貸別荘を、シェア別荘として運用する方法もあります。
シェア別荘とは、複数のメンバーで別荘の共同オーナーになることです。
持っている別荘の権利を一部売却することで、管理費や維持費をオーナー全員で負担します。
また、リゾートクラブの会員制システムのように、少数の会員と長期契約し、会費から運営費用を捻出する方法もあります。
セカンドハウスとして活用後売却する
別荘を数年間セカンドハウスにした後、売却する計画で購入する活用方法もあります。
別荘があれば週末だけでなく大型連休でも予約の心配がないため、のんびり過ごせたり、趣味に没頭したりする場所を確保できます。
例えば、子どもとアウトドアを楽しめる時期はセカンドハウスとして活用し、子どもが成長したら売却するという選択肢も考えられます。
売却する際には、設備や内装のメンテナンスが必要な場合もあるため、事前に費用を算出しておきましょう。
別荘を貸す期間は3種類
別荘の貸し出し方は、貸別荘・戸建て賃貸・旅館または民泊があります。
ここでは貸し出し期間別に別荘の活用方法の違いを解説します。
年単位で貸す
テレワークができるセカンドハウスとして、またはシェアハウスやシェア別荘として活用したりする場合は、一般的な賃貸物件と同じ2年単位で契約するため、戸建て住宅として普通借家契約を結びます。
入居者が日常的な清掃をしてくれるため、管理費が安く済みます。
しかし、自分や家族は基本的に別荘を利用できません。
ひと月単位で貸す
ひと月単位で契約する場合は、運営方法によって、マンスリーマンションのような定期借家契約になるか、宿泊扱いとなる施設利用契約になるかが変わります。
施設利用契約の場合は、旅館業免許を取得または住宅宿泊事業法の届出が必要です。
旅館業許可では取得できる用途地域が決まっているため、別荘の建つ土地が該当するかを確認しましょう。
旅館業許可が取得できるのは以下の地域です。
- 第1種住居地域
- 第2種住居地域
- 準住居地域
- 近隣商業地域
- 商業地域
- 準工業地域
旅館業許可取得には構造条件や採光条件などがあり、設計士など専門家に相談のうえ、行政手続きを進めます。
住宅宿泊事業法の届出の場合、立地の条件はありませんが、年間の営業日数が180日以下と制限されます。
いずれにせよ、ひと月単位で貸別荘として活用するため、自分や家族が別荘を利用することが可能です。
1日単位で貸す
別荘を1日単位で貸す場合は、旅館業免許の取得、または住宅宿泊事業法の届出をします。
旅館業免許を取得すれば365日、民泊なら180日の貸し出しができるため、大手の宿泊施設予約サイトに掲載できて集客しやすくなるでしょう。
ただし、許可取得にはさまざまな条件があり、リフォームが必要な場合もあります。
また、1日単位での貸し出しは、運営管理が複雑になることも考えられます。
そのため、別荘活用に精通した専門家への相談をおすすめします。
貸別荘を運営するメリット
貸別荘の運営には、さまざまなメリットがあります。
別荘を持っていても、あまり活用していないようなら、貸し出して収益化するのがおすすめです。
ここでは、貸別荘を運営するメリットを紹介します。
使わない期間を収益化できる
貸別荘を運営する最も大きなメリットは、自分が使っていない期間に収益化できることです。
別荘を利用していない時期にも管理費や税金はかかっています。
しかし、貸別荘にすることで、収益から管理費用を捻出できるため、長く別荘を維持しやすくなるでしょう。
別荘の資産価値を維持できる
貸別荘にして他の人に使ってもらうことで、別荘の老朽化が防げるため、資産価値を維持しやすくなります。
利用者がいると換気や通水をしたり、宿泊前後に清掃したりするため、設備の劣化を押さえることが可能です。
将来、別荘を売却することになっても、買い手が見つかりやすくなるでしょう。
自分でも別荘ライフを楽しめる
別荘を貸し出す頻度を調整すれば、オーナーである自分や家族も別荘ライフを楽しめます。
貸別荘の需要がある時期はだいたい決まっているため、その時期を避けて使えば収益化を妨げません。
貸別荘を運営しても、別荘のオーナーとして、別荘を持つことの良さを満喫できます。
貸別荘を運営するデメリット
ここからは、貸別荘を運営するデメリットを紹介します。
さまざまな手続きが必要
貸別荘を運営するためには、簡単ではない手続きをクリアしなければなりません。
1日単位やウィークリーで貸し出す場合には、旅館業許可の申請や住宅宿泊事業法の届出をします。
場合によっては、建築物の用途変更や不動産登記の変更などが必要です。
これらは専門的な知識がないと難しいため、信頼できる専門家に相談しましょう。
集客のための工夫がいる
貸別荘を運営し、安定した収益を上げるためには、集客のための工夫が不可欠です。
別荘の建つエリアの客層や稼働率を調べ、どのような方法で認知してもらうかなどのマーケティングの知識を求められます。
人気の別荘地ではない場合では、インターネットやSNSで魅力をアピールすることも必要となるでしょう。
自主管理なら宿泊客の対応に手間がかかる
貸別荘の管理は、管理会社に委託するか、自主管理かを選択できます。
貸別荘管理の主な業務は、予約管理と宿泊者連絡、クレーム対応、退去後のクリーニングなどです。
しかし自主管理の場合、宿泊客の対応に手間がかかる可能性があります。
管理会社に委託する場合は相応の費用がかかるため、計画的に依頼しましょう。
貸別荘を上手に運営して収益化を目指そう
この記事では、別荘の有効活用の方法や、貸別荘にした際のメリット・デメリットを解説しました。
近年働き方や休暇の過ごし方が変化したことで、ホテルや旅館とは一味違う、広い空間を貸し切れる別荘が注目されています。
そのため貸別荘は、さまざまな目的を持った人々が利用する可能性を秘めた拠点なのです。
千葉で上質な別荘建築を手掛けるTIMBER YARDでは、ライフスタイルに合わせた多彩な別荘を手掛けています。
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そのほかにシェアハウスや賃貸、ワークスペース拠点など、収益化を想定した別荘プランのご提案も可能なので、別荘をご検討されている方はぜひ施工事例をご覧ください。