コロナ禍の影響により家でのリフレッシュ需要が高まる中、自宅にサウナを作る人が増えています。
家サウナは公共のサウナとは異なり、自分の好きなときに楽しめるのが魅力です。
この記事では、これから注文住宅を建てる人に向けて、家にサウナを作るメリットや取り入れるときのポイントについて解説します。
目次
家にサウナを作るメリット
家用に限らず、サウナに入って汗を流すと血液のめぐりが良くなったり、代謝が上がったりといった効果が期待できます。
リラックスすることで、疲労回復にもつながるでしょう。
この章では、公共サウナにはない、家サウナならではのメリットを紹介します。
好きなタイミングで楽しめる
家にサウナがあれば、自分の好きなタイミングで使えます。
- 今日は寒いから体をしっかり温めたい
- 疲れがたまっているため、リフレッシュしたい
など、そのときの気分で気軽に楽しめるのが魅力です。
また自分の時間を効率的に使えるのも、家サウナならではのメリット。
公共のサウナを利用するときに掛かる、準備や移動の時間をカットできるでしょう。
自分や家族好みの使い方ができる
自分や家族の好みに合わせた使い方ができるのも、家サウナならではのメリットです。
温度調節はもちろん、周りを気にせず自由に楽しめます。
好きなドリンクや本を持ち込んだり、サウナの中でストレッチしたりすれば、よりリフレッシュできるでしょう。
公共のサウナの場合、コロナ禍の影響で会話するのにも気を使いますが、家であれば家族とコミュニケーションを取りながら満喫できます。
家用サウナを選ぶときのポイント
自宅にサウナを設置する場合、基本的にオプション扱いです。
どの種類であっても、それなりに費用が掛かるので、使用目的や予算に合うサウナを選びましょう。
種類
家用のサウナには、大きく分けて「ドライサウナ(乾式サウナ)」と「スチームサウナ(湿式サウナ)」の2種類があります。
ドライサウナ(乾式サウナ)
家にサウナを設置する場合の多くが、ドライサウナ(乾式サウナ)です。
ヒーターで室内を温めるタイプで、約80~100度と高温の、本格的なサウナが楽しめます。
メーカーによって値段に差はあるものの、費用はおよそ100万円~が目安。
専用のサウナ室を設けるため、次に解説する「スチームサウナ(湿式サウナ)」に比べると高めの印象です。
スチームサウナ(湿式サウナ)
スチームサウナ(湿式サウナ)は「ミストサウナ」でもおなじみのタイプ。
蒸気を利用して加湿するのが特徴です。
サウナ使用時の室内温度は約40~50度と低めなので、お年寄りや子どもと一緒に楽しみたい場合にも向いています。
目安となる値段はおよそ80万円~です。
専用のサウナ室を作らないで浴室に設置するため、安い価格で導入できます。
またスチームサウナは、機材の種類が豊富なのも魅力的。
システムバスと一体化したタイプや、浴室の天井に埋め込むタイプ、エアコンのような壁掛けタイプなど、さまざまです。
機材の価格帯に幅があるので、使用目的や予算に合わせて選びましょう。
導入方法
家サウナの導入方法は、ドライサウナとスチームサウナそれぞれに、「埋め込みタイプ」と「据え置きタイプ」の2種類があります。
- 埋め込みタイプ
部屋の間取りに合わせて工事が必要です。本格的なドライサウナを楽しみたい場合は、埋め込みタイプのサウナ室を設けるのが理想的。 - 据え置きタイプ
簡単な取り付け工事だけで設置できます。サウナのためのスペースと、家庭用のコンセントがあれば、水まわり以外の場所にも導入が可能です。
設置場所
家にサウナを作る場合は、設置する場所も慎重に検討しましょう。
室内に導入するのであれば、広い浴室や脱衣所が必要です。
家族もサウナを使うのであれば問題ありませんが、自分しかサウナを使用しない場合、ほかの生活スペースを圧迫することになるので、よく話し合いましょう。
室内に設置するのが難しければ、庭にテントサウナを導入する方法もあります。
テントサウナについては、後ほど詳しく解説します。
家にサウナを作るときの注意点
家にサウナを作るときには、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
設置後に掛かる費用を把握しておく
家にサウナを導入するときは、サウナ自体の値段だけでなく、設置後に掛かる費用も把握しておきましょう。
一般的に注文住宅の場合、サウナの設置はオプションである場合がほとんどです。
サウナ自体の値段に加えて、導入費用や維持費、メンテナンス費用、電気代、ガス代などが掛かります。
長期的に利用するのであれば、公共のサウナに通い続けるよりもコストを抑えられるでしょう。
しかし、途中で使わなくなると大きな出費になるので、慎重に検討することが大切です。
サウナの設置は専門の会社に依頼する
家にサウナを作るのであれば、かならず専門の会社に相談しましょう。
「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう、疑問点があれば早めに質問し、納得した上で導入してください。
お手入れやメンテナンス方法を確認しておく
家にサウナを導入したら、湿気や汗によるカビ対策は欠かせません。
具体的には使用後に、以下のようなお手入れが必要です。
- ドライサウナ
汗などの水分を拭き取る - スチームサウナ
水拭きしてから、サウナの余熱などで完全に乾燥させる
専用のサウナ室を設置した場合は、上記のお手入れに加えて、床の補強工事や防水加工といったメンテナンスも発生します。
導入したいサウナのお手入れやメンテナンス方法も事前に確認し、なるべく手間が掛からないものを選びたいところです。
庭にテントサウナを置く方法もあり
家サウナに憧れていても、お手入れの手間や費用を考えると、導入を迷う人もいるでしょう。
そういった場合は、庭にテントサウナを置く方法があります。
テントサウナであれば、およそ10万~30万円と比較的手頃な値段で設置でき、さほどスペースを取りません。
使わないときはキャンプ用のテントと同じように畳んで収納できます。
また自宅以外での利用など、使い方の幅が広いのも魅力です。
注文住宅で憧れの家サウナを叶えよう
この記事では、家サウナの種類や魅力、導入するときの注意点について解説しました。
これから注文住宅を建てる場合、動線を考慮した間取りにしたり、サウナとあわせて水風呂を設置したりすることも可能です。
自宅にサウナがあれば、手軽にリフレッシュできるだけでなく、自分や家族との時間が充実します。
これから注文住宅を建てるサウナ愛好家の人は、ぜひ導入を検討してみてください。