普段ジム通いをしている方にとっては憧れの設備、ホームジム。
「自宅に作るのは大変そう」「資金も高額なのでは?」と感じる方もいるでしょう。
しかしホームジムは、好きなときに好きなだけトレーニングができるので、満足感が得られる設備なのです。
この記事では、ホームジムのメリットや注意点を解説します。
ホームジムを作るためのポイントを知り、ぜひ参考にしてください。
目次
ホームジムの必要性
近年、需要が上がってきているホームジム。
背景にはコロナ禍や現代人の生活スタイルが考えられます。
その中でもホームジムの必要性は2点あげられます。
ホームジムを作る前にすること
ホームジムを作る前に決めることが2点あります。
トレーニングの内容・器具を決める
まずトレーニングの内容を決めましょう。
トレーニングによって必要な器具が異なり、間取りなどの判断材料にもなるからです。
以下がその代表例です。
- 本格的なトレーニング
ベンチプレス・デットリフトなどを使用 - 簡単なフィットネス
フィットネスバイク・ルームランナーなどを使用 - ヨガやピラティス
ヨガマット・ストレッチポールなどを使用
スペースの確認
トレーニングの内容・器具に必要なスペースが確保できるかを考えましょう。
例えば1人でヨガをする場合でもヨガマットが必要。
マットが約1畳分で手を広げたりするため、スペースは最低でも3.5畳以上は必要です。
大きい器具を使用するなら6畳以上必要といわれています。
部屋の寸法や器具のサイズを計測して、想定しているトレーニングができるのかイメージをつかむことが大切です。
- 3.5畳~6畳の場合
ヨガ、ピラティス、ルームランナー、ハーフラックなどが可能。この場合、フラットベンチを置くのは難しいかもしれません。 - 6畳以上の場合
パワーラック、ベンチプレス、ダンベルなどは可能。フラットベンチを置いても余裕があります。
ホームジムでおすすめの間取りは?
ホームジムの間取りは、できれば長方形がおすすめです。
なぜならトレーニング器具はどれも長方形が多いので、部屋のレイアウトがしやすいからです。
器具に合わせて部屋のサイズを調整すれば動線もよく、あとで困りません。
また、ヨガやピラティス以外なら、1階に作りましょう。2階でトレーニングするよりも音や振動の問題を防げます。
玄関の土間
玄関の土間に設置するメリットは、汚れを気にしなくて良い点です。
特にシューズを履いてトレーニングする場合は、家の中で靴を履かない日本人にとって抵抗があるもの。
土間に設ければ気になりません。
さらに近くにバスルームを設置し生活動線を確保すれば、トレーニング後すぐに入浴できます。
ガレージ
ガレージに設置する間取りも人気です。
理由は3つあります。
- 器具の搬入がスムーズ
- コンクリート造なので防音や床の強度に優れている
- 外国の雰囲気をかもし出せるので、かっこよくトレーニングができる
庭
資金に余裕があれば、庭にホームジムとしてプレハブを設置する方法もあります。
この場合は、リフォームでホームジムを検討される方が多い傾向です。
大掛かりなように見えますが、自由度があり秘密基地のような感覚で愛着も湧くでしょう。
リビング横
軽度なトレーニングの場合、リビング横も人気があります。
理由は生活動線から見える場所にあるため、使用頻度が上がるからです。
例えば、リビングのテレビでヨガや宅トレのYouTubeをつけて手軽なトレーニングも可能です。壁で仕切らず、ガラスのドアなどで室内がよく見える工夫をしましょう。
ホームジムの費用は?
費用はトレーニングの内容によって変わりますが、20~40万円は必要でしょう。
なぜならば新築、リフォームに関わらず床の補強なども別途かかるからです。
下記を参考にしてください。
- 本格的なトレーニング器具:約20~30万円
パワーラック・ベンチプレスなど - 軽いフィットネス器具:約1~20万円
ルームランナー・フィットネスバイクなど - ヨガ・ピラティス:約1万円前後
ヨガマット、ストレッチポールなど - 床・防音の補強代:約3~5万円
トレーニング内容によってコストは大きく変わるので注意が必要です。
ホームジムを作るときの注意点
ホームジムは通常の住宅設備に加えて特別な対策が必要です。
なぜならば対策をしないと快適である住宅からかけ離れてしまうからです。
特に下記の3点はおさえておきましょう。
防音対策をする
新築の場合は、トレーニングスペースのみ防音設備を強化するなどの対策を施しましょう。
床の上からゴム製のマットを敷くことも大切です。
肉厚なゴム製のマットなら質感がジムの感覚に近くなり、見た目がかっこよく、音を吸収する効果もあります。
床の補強をする
重量がある器具を設置するなら、床の補強は必須です。
床の補強が不完全だと、器具の重みで床に穴が空いてしまう可能性があります。
もし床に不具合が生じれば、床を1度はがして作業するので費用がさらに2~3倍かかることも。
新築の場合は、ホームジム用のスペースであることを前もって伝えておきましょう。
空調設備を整える
意外に忘れがちなのが空調設備です。
トレーニング中は快適な室温が重要で、汗をたくさんかくので夏場は熱中症になる恐れもあるからです。
エアコンを設置する際は風向きも考え、体に直接エアコンの風が当たらないように気をつけましょう。
冬場は加湿器、梅雨の時は除湿機もあればなお良いです。
ホームジムを作るメリット
ホームジムのメリットは主に4点あります。
時間制限がない
ジムでは、必要な器具の順番待ちや使用時間を気にされる方もいますよね。
ホームジムなら時間制限は全くありません。
自分の好きな時間や隙間時間、朝活でもトレーニングができます 。
思い立ったらすぐにトレーニングができるのが魅力です。
モチベーションが保てる
ホームジムなら自分のペースでトレーニングができます。
ジムに行くと誰かと比べてしまうことはありませんか?
ホームジムだと人目を気にせず、自分の体に意識が向くため、トレーニングに集中できます。
またこだわりをつめこんだ部屋なので愛着を感じ、さらにモチベーションが上がりますよ!
費用が節約できる
ホームジムなら、外部のジムにかかる費用を節約できます。
例えば一般的なジムの会費は月5000円~1万円ですから、年間約6~12万円ジム代がかかることに。
ホームジムの費用が20~40万円かかるとしても、約3年でもとがとれる計算です。
初期費用はかかりますがコスパが良いといえるでしょう。
時間が節約できる
ホームジムがあると、トレーニング以外のことに時間をとられる心配がなくなります。
例えば「ジムへ通う時間」「シャワーの待ち時間」「着替える時間」などを節約できるでしょう。
忙しい現代人がスキマ時間にトレーニングするのに、ホームジムは適した設備だといえますね。
ホームジムを作るデメリット
ホームジムを作る上でのデメリットもしっかり把握しておきましょう。
初期費用がかかる
上記でも説明した通り、約20~40万円はかかります。
すでにジムに通っている方はコスパが良いと感じますが、これから始める方にとっては高額に感じることも。
トレーニングに何を求めているかを判断材料にしましょう。
指導してくれる人がいない
ジムにいけばトレーナーがいますが、ホームジムにはいません。
パーソナルジムならご自身にあったメニューを組んでくれるので、安心感はありますよね。
しかし今は器具さえあればYouTubeやオンライン講座などでトレーニングができる時代です。パーソナルトレーニングにこだわりがなければ検討してみましょう。
ホームジムにあったら便利なグッズ
下記のアイテムを設置すると、ホームジムでの過ごし方がさらに充実したものになります。
好みやトレーニングスタイル、部屋の広さに応じて導入を検討してみてください。
- 全身鏡
- ローテーブルやベンチ
- 部屋の消臭剤
- タブレット端末など
ホームジムは、人生100年時代を切り開くあなただけのスペースに!
人生100年時代を生き抜くには体作りが基本。
ホームジムがあればあなたのペースで時間・お金を節約しながらトレーニングできます。
ホームジムはすでにジムに通っている方、これから体づくりを頑張りたい方にも提案したいおすすめの設備です。
特に新築で考えている方にとっては、初期費用も抑えられるのでメリットが大きいでしょう。
ぜひ検討してみてくださいね。
コロナ禍の初期、ジムで感染症が発生する事例がありました。トレーニングをしたい方にとって感染症対策は一番大きな問題だと考えられます。ジムでは必ず人に会い、多くの人が使用したトレーニング器具に触れます。ホームジムがあれば自分や家族以外しか器具に触れません。感染のリスクも少なく、感染症対策も小さい範囲だけで済みます。
人生100年時代といわれ、寿命も年々伸びています。トレーニングを重ねれば筋肉の成長も加速・持続につながりますよね。ホームジムは手軽に自分のペースで使えるので、長い目で考えるとコスパがよく、需要が上がってきています。