イングリッシュガーデンや北欧風ガーデンなど、オシャレなイメージのガーデニング。
憧れだけど、何から始めたらいいかわからないという方は多いのではないでしょうか。
こちらでは、ガーデニングの基礎知識から初心者におすすめの植物、オシャレに仕上げるアイテムまで、ガーデニングを始める前に知っておきたい豆知識を紹介します。
目次
ガーデニングをはじめる前に知っておきたいこと
ガーデニングを始めるにしても、計画性なく草花を植えて、統一感のない庭に仕上がってしまったらガッカリですよね。
せっかく始めるなら、まずはどんな場所でガーデニングをするか、またどんな雰囲気にするか、イメージを大体思い描いておくことが大事です。
まずはガーデニングの基本を押さえておきましょう。
ガーデニングとその魅力とは
庭やベランダなどをデザインするように植物を育て、手入れをするガーデニング。
古代エジプトの時代にすでに装飾的な庭園を作っていたと言われます。
日本では1990年代に「ガーデニング」という言葉が流行って、一般に定着しました。
ちょっとした空間であっても緑があると気持ちが癒され、花が咲いて嬉しい気持ちになったり、世話をすれば応えてくれる植物。毎日緑を見たり触ったりすることで心身がリフレッシュされ、家に彩りを与えてくれる存在は家族だけでなく、家の前を通る人を楽しませる効果も得られます。
室内か屋外どちらではじめる?
庭だけでなく、玄関前の一角やベランダ、室内の一角でも始められるのがガーデニングの良いところです。
最近ではインドア・ガーデニングと言われる室内のガーデニングを楽しむ人も増えてきました。
室内に置くなら、観葉植物やアロエやサボテンなどの多肉植物から始めましょう。
屋外で地植えができれば育てられる植物の種類は増えますが、土の準備をする手間がかかります。
初めてガーデニングをするなら、まずは鉢植えがおすすめです。
室内でも屋外でも、まずは鉢を置く場所を確認すること。
1日中日当たりが良いのか、半日陰なのか、日陰の場所か確認してその場所に合った植物を選びましょう。
理想のデザインやイメージテーマは?
ガーデニングを始めようと思ったら、ある程度どんなイメージにするかテーマを決めておくと、植える植物も選びやすくなります。
ナチュラルなイメージか、人工的でもすっきりと整備された空間にするか、庭木を切りそろえて和風にするか、洋風の花でイングリッシュガーデン風にするかなど、考え出したらきりがありません。
季節に咲く花と色の組み合わせを考えて、どんな種類を植えるか考えると良いでしょう。
ガーデニングに必要な基本アイテム
ガーデニングを始めようと思ってお店に行っても、あまりにたくさんの種類があって、何を買ったらいいかわからなくなることもあるでしょう。
そんな時でも迷わない、ガーデニングに必要な基本アイテムを紹介します。
花の苗
ガーデニングを始める時、花の苗は「あまり手間がかからず、病気に強く、花付きが良くて長期間楽しめる種を選ぶ」のがポイント。
簡単にガーデニングをする楽しみを味わうことができます。
最近では、育てにくいと言われる花でも、育てやすいように改良されたものもあります。
植木屋や花屋で、お店の人に育てやすい種を選んでもらうと失敗が少ないでしょう。
植木鉢・プランター
地植えだと、腐葉土や培養土で土を草花用に整えてから花の苗を植える必要がありますが、鉢植えだと草花用の培養土を入れれば準備OK。
頻繁に移動するなら軽いプラスチック製が運びやすいですが、テラコッタや陶器製はインテリアにもなるアイテム。置き場所に合わせて好みのデザインを選ぶのが一番です。
大きさもなんでも良いわけではなく、大きすぎるとなかなか乾かず生長が遅れたり、小さすぎるとすぐ乾いて水切れの心配も。
8号(24cm)〜10号(30cm)が適当だよ♪
鉢底ネット
意外と大事なのが鉢底ネットです。
メッシュ状のネットを鉢に合わせて切って、鉢の底の穴の上にかぶせてから土を入れると、土が穴からこぼれたり害虫が入るのを防ぎます。また、ネットの上から置く鉢底石も、鉢の通気性や排水性に重要な役割を果たします。
土
庭や畑などから取ってきた土は、草花用にほぼ適さないと考えた方が良いでしょう。
前の年に使った土や他の植物に使った土も避けるべき。
専門店には、草花用の培養土の他に、ハーブ用、バラ用、観葉植物用など、様々な培養土が売られています。育てる種類の草花に合った培養土を選びましょう。
土を30cmほど掘って、まずは腐葉土や草花用の培養土で土作り。
その上から苗を入れて、土をかぶせます。
肥料
鉢植えに肥料は欠かせません。
肥料には、「有機肥料と化成肥料」、「固形肥料と液体肥料」といった種類があります。
地植えで、一度植えれば開花を繰り返す宿根草や庭木には有機肥料をまき、花の開花時期に化成肥料を追加します。
鉢植えには粒状の緩効性化成肥料を月1回程度株元に置く置き肥をして、花が咲く時期に即効性のある液体肥料で追肥します。置き肥をする時は、古い肥料は取り除きましょう。
液体肥料は水やりの代わりではなく、水やりの後に。
水枯れや暑さで植物が弱っている時は、植え付け直後に肥料は与えてはいけません。
シャベルやジョウロなどの便利アイテム
ガーデニングをする時は、ジョウロやシャベルなど、ガーデニングアイテムがあったら便利です。
中でもよく切れる園芸用のハサミは重要なアイテム。
清潔に保つことで、植物の病気を防ぎます。
つる植物や背の高い植物を育てる場合は、支えとなる支柱も必要。
麻紐は、支柱と植物を結ぶなど、色々な時に活躍します。
ガーデニング用の手袋は最近100円ショップなどでも柄入りのものなど色々売られていて、選ぶのも楽しいアイテムです。
DIYもできる!ガーデンを彩るオシャレなアイテム
ガーデニングは、ベランダや玄関に鉢植えを置けばそれだけで始められますが、木箱や棚などを置いて、見せ方を工夫するのも醍醐味。
いくつかのアイデアをご紹介します。
目隠しや仕切りにも便利な「柵」
格子状に組まれたラティスや柵を作れば、つる植物が絡まり窓や玄関の前に置けば目隠しにもなります。
つる植物を這わせた柵を窓の外に置けば、見た目にも涼しげなグリーンカーテンとして楽しむこともできますね。
飾り方いろいろ「棚や木箱」
庭やベランダ、玄関先などに鉢植えを並べるだけでも良いですが、棚や木箱を作って、そこに並べていくと、もっと多くの植物を置いたり、園芸用品を入れておくスペースにもなります。
棚は、機能的なスチールラック、ナチュラルな雰囲気を演出してくれるウッドスタンドなど、掃除のしやすさと好みを考えて選ぶと良いでしょう。
レンガやレンガ風の箱
オシャレな洋風建築のイメージが強いレンガは、ガーデニングをする庭やベランダに敷き詰めて雰囲気を出すこともできます。
ただし、集合住宅のベランダに敷きたい時は、規定に反していないかまず確かめてから。
ベランダは重量に限界があるので、厚さが半分のベランダ用のレンガを敷くと良いでしょう。
どんな花がおすすめ?
デザイン別に植物選びのヒント紹介!
ガーデニングをする時は、庭のテーマを決めて作ると統一感が増します。
最近では、ナチュラルなイメージの”イングリッシュガーデン”や”北欧風ガーデン”が人気ですが、余計なものを排除したシンプルな”日本庭園”も選択肢の一つに加えてはいかがでしょうか。
庭のデザインは、家のイメージと調和するように選ぶのが基本です。
イングリッシュガーデン
イングリッシュガーデンは、”植物を自然な形で育てるスタイル”です。
18世紀ごろに誕生したと言われます。
植え方はいろいろありますが、おすすめはボーダーガーデンと言われるタイプ。
手前から奥に行くにしたがって、植物の高さを高くする植え方で、スペースを広く感じさせる効果があります。
植物の種類は、イングリッシュガーデンでよく見られるバラや常緑樹のキボウシなどのほか、ペチュニアやクレマチスなど、庭の雰囲気に合って、育てやすい種類を選ぶと失敗が少ないでしょう。
北欧風ガーデン
森や林の多い北欧をイメージした北欧風ガーデンは、”イングリッシュガーデンよりもさらにナチュラルなイメージ”。
枕木やアンティークレンガを配したり、自然な風合いの小物を使うと北欧のイメージに一歩近づくようです。
植物は、ハーブ類やシルバーリーフ、多肉植物の寄せ植え、ワイヤーのような長い茎がポイントのワイヤープランツなどが北欧風ガーデンの定番です。
日本庭園風のガーデン
山や川といった自然の景観を模して人工的に構成する日本庭園。
あれこれ欲張らずに、植物の種類や数は少なめに。
緑を中心に、季節ごとに少しずつ花が咲くように選ぶのがポイント。
日本庭園の庭木として有名なサクラやウメ、マツなどは自分で管理するのが難しいため、アジサイ、ツツジ、ナナカマドなど、自然な樹形で楽しめる庭木がおすすめ。
キキョウ、スズラン、ナデシコなどの多年草は、一般的に扱いやすく剪定に手間がかかりません。
草木の他にも、石や砂利、竹垣や手水鉢(ちょうずばち)などを置くと、緑が引き立ち、一層日本庭園らしくなるでしょう。
スペースを活用したガーデニングで暮らしに自然の癒しを
玄関や窓際、ベランダなどにスペースを作って、鉢植えひとつで簡単に始められるガーデニング。
人に見せるオープンガーデンや地域の人たちと作り上げるコミュニティガーデンなど、様々な方法で楽しむ人が増えています。
どんな形であっても、ガーデニングでお気に入りのスペースを作れたら、暮らしに彩りと癒しをもたらしてくれることでしょう。
何を選んでいいかわからない時は、過酷な気象条件でも育つローズマリーなどのハーブ系もおすすめ!