ロフトの有効な使い方は?ロフト付き物件のメリット・注意点・活用事例を紹介

    空間を有効活用できることから人気を集めているロフト付き物件。

    ワンルームマンションから戸建てまでさまざまな間取りで見かけますが、どんな人におすすめなのでしょうか?

    この記事では、そんなロフト付き物件のメリット・デメリットや活用例についてご紹介します。

    ロフト付き物件ってどんな部屋?

    ロフト

    ロフトとは、本来は天井ではなく屋根のすぐ下にある、いわゆる屋根裏部屋のような空間を指します。

    しかし最近では部屋の上部に、はしごや階段を使って昇降する形で設けられた小部屋のことをロフトと呼ぶのが一般的です。

    建築基準法ではロフトは居住スペースではなく「小屋裏物置等」に分類され、

    ✓ロフトの床面積は設置階の床面積の2分の1未満
    ✓天井高は1.4m以下


    など、細かく規定されています。

    一人暮らしでロフト付き物件を選ぶのはあり?

    一人暮らしに適したワンルーム・1K・1DKなどの間取りは、ロフト付き物件が豊富です。

    空間を有効活用できるのが最大のメリットであり、普段使わない物をロフトに収納できるのが人気の理由。

    とくに荷物が多い人や頻繁に友達を家に招きたい人にはおすすめです。

    ロフト付きの戸建ては子育て世代にオススメ?

    ロフト付き物件は子育て世代にもおすすめです。

    とくに戸建て住宅の場合、十分に収納スペースがあるうえでさらにロフトスペースを活用できるのがメリット。

    子どもの思い出の品やおもちゃをしまうのに役立ちます。

    また大人には狭い空間でも、子どもにとっては絶好の遊び場所に。秘密基地としても活躍するに違いありません。

    ロフト付き物件で暮らすメリット

    ダイニングの上にロフトのある家

    生活スペースとは別に空間を使えるロフト付き物件にはさまざまなメリットがあります。

    とくに物が多い人に嬉しいロフト物件のメリットを紹介します。

    収納スペースが増える

    ロフト付き物件の最も大きなメリットが、収納スペースの増加

    本来なら単なる空間だった場所が収納スペースになるので、衣替えのタイミングで洋服をしまったり、本やCD・レコードといったかさばるアイテムをしまうのにもピッタリです。

    フロア別で生活範囲を区切れる

    中にはロフトを寝室として活用したいという方もいるのではないでしょうか?

    冒頭で述べたように、ロフトは設置階の面積に応じて広さが変わるため、部屋にゆとりがあればあるほどそうした使い方もしやすくなります。

    ロフトを寝室にすれば、単身用の物件でも部屋部分は生活スペースのみにあてられるため、広々と過ごすことができます。

    来客を招くときに掃除の手間が少ない

    急な来客の場合も、こまごまとしたものはロフトに片付ければ、あっという間に掃除が完了します。

    また、ロフトに来客用の布団をしまっておけば、急に友達が泊まることになった場合も安心です。

    高低差を活かしたインテリアが可能に

    ロフト付き物件の部屋部分は天井が高いため、背の高い観葉植物やおしゃれなペンダントライトなどでインテリアを楽しむことができます。

    ロフト部分は逆に天井が低いため、床に直接座る「床座」様式のインテリアがおすすめです。

    ロフト付き物件で暮らすデメリット

    メリットいっぱいのロフト付き物件ですが、いくつかのデメリットもあります。

    ロフトの場合、メインの生活スペースとは別であるということが良くも悪くもポイントになります。

    自身の生活スタイルと照らし合わせながら見てみましょう。

    暖房効率が悪く寒暖差が激しい

    ロフト付き物件の大きなデメリットは、”天井が高いため暖房効率が悪くなる”ということ。

    冬場はロフト部分にエアコンの暖かい空気が滞留し、生活スペースは極寒のまま…ということも起きがちです。

    解決にはサーキュレーターを置くなどして空気の流れを作ることが必要です。

    階段を使った移動が面倒

    中二階に設置されるロフトは、はしごや階段を使って生活階と行き来するのが一般的です。

    しかしロフトを寝室など一定の時間を過ごす場所として活用する場合、毎日の登り降りが億劫になってしまうことも。

    ロフトを生活スペースの一部として使うかどうかは、じっくりと検討する必要があるでしょう。

    掃除や家具の移動がしにくい

    片付けにくいものを緊急避難させる場所として便利なロフトですが、荷物が増えてしまうと、今度はロフト部分の掃除が一苦労です。

    また、ロフトにも家具をある程度置いた場合、階下に運び出すのは大変です。

    頻繁に移動させる可能性のあるものは最小限に留めるか、小さいものだけにするのがよいでしょう。

    家賃相場が高い

    ロフトは建築基準法上は床面積と見なされませんが、実質的には居住空間として活用できるため、同じ間取りのロフトなし物件に比べると家賃相場がやや高い傾向にあります。

    しかし、ロフトの有無で変わるのは数千円程度なので、ロフトに多くのメリットを感じられる方にとっては大きな問題ではないといえます。

    ロフトの有効な使い方を5つの事例で解説

    ここからはロフトの活用方法を5つ紹介します。

    インテリアから機能性まで、ロフト付き物件ならあなたの「やってみたい」が叶うかもしれません!

    物置スペースとして活用

    物が多い方は、ロフトを物置きスペースとして活用するのがおすすめ。

    収納家具やグッズを使えば、趣味の品や普段使わないものをすっきりと収納することができます。

    しかし、先述のように物が増えすぎると掃除が大変なので、ロフトこそしっかり整理整頓することをおすすめします。

    本棚を置いて書斎風の作業部屋に

    すっきりまとめられたデスク
    Photo by Annie Spratt on Unsplash

    本棚をロフトに置けば、小さな書斎に早変わり!

    ロフトを寝室としても使うなら、寝る前の読書もはかどりそうです。

    低めの本棚がベストマッチですが、なければカラーボックスを横にして活用することも可能。

    文豪が愛する「文机」のようなロータイプの机も相性抜群です。

    ゆっくり休める寝室を作る

    ロフトにある寝室
    Photo by Beazy on Unsplash

    隠れ家感満載のロフトは、「限られたスペースでもしっかり寝室を区切りたい」という方から人気を集めています。

    天井が低いため、ベッドを置くならロータイプがおすすめ。

    就寝時以外は広く使いたいなら、すぐに畳める布団もよいでしょう。

    秘密基地のような趣味部屋

    コーヒーを飲みながら本を読んでいる人
    Photo by Amy Benton Blake on Unsplash

    趣味で集めた品々に囲まれたい!という方は、ロフト付き物件を選べば手軽に夢を叶えられます。

    壁側の収納に工夫を凝らせば、目にも楽しい趣味部屋が完成。

    生活スペースにあるとばらけてしまうコレクショングッズも、一箇所にまとめれば必要なときの取り出しが簡単です。

    洗濯物を干すときにも便利

    部屋の中でも高い位置にあるロフトは、暖かい空気が留まりやすく、洗濯物を干すのに便利な場所です。

    特に天窓が付いている場合は採光や換気も十分に行えます。

    さらに送風機や除湿機を組み合わせれば、湿度の高い日でも安心。

    使い道が思いつかないという方は洗濯物干し場としてまず活用してみてはいかがでしょうか?

    ロフト付き物件のポイントを抑えよう

    ロフトから見たリビング

    「一部屋増やすと予算がオーバーしてしまう…」という場合に、「0.5部屋」の感覚で手軽にスペースを増やせるロフト付き物件。

    熱がこもることや家具移動の大変さといったデメリットもありますが、使い方次第で可能性が広がる空間であることがおわかりいただけたと思います。

    ぜひ、次のお部屋選びの参考にしてみてくださいね。