新築でマイホームを建てる際に失敗しがちなのが外構工事や庭づくりといった住居スペースの外の部分です。
庭に雑草が生えすぎて手に負えなくなったり、水はけ対策が出来ておらずに雨の度に水たまりが出来て嫌な思いをするご家庭もあります。
理想の庭を実現するために、憧れだけを追い求めるのではなく、日々の生活にストレスが生じないような庭造りをする為に、予め対策を練っておきましょう。
当記事では庭造りにおいて、全てのご家庭ですべき対策と予め考えておく事柄について解説いたします。
目次
新築の際の庭造りは失敗しやすい
新築の際、理想の庭を造るべく気合を入れる方も多いのではないでしょうか。
しかしそんな気合が空回りして失敗してしまいがちなのが庭などの外構の設計です。
一体どんなことで失敗してしまうのか、その原因は以下のものがあります。
- 雑草対策が出来ていない
- 水はけ対策が出来ていない
- 野良猫対策が出来ていない
雑草対策が出来ていない
庭に雑草対策をせずに、失敗する方が多くいらっしゃいます。
雑草対策を全くしなくても冬場などはそこまで雑草が伸びないので問題ありませんが、夏場は1週間も放置すると雑草が伸び放題で庭の景観を壊してしまうことが多々あります。
毎日手入れを入れられるような時間的余裕がある方ならいいですが、共働きも当たり前の時代です。
共働きともなれば、お子様がいることも考えてご主人も奥様もなかなか雑草をむしったりする時間をとることが出来ませんよね。
そうしたら雑草対策を一切していない庭にしてしまうと雑草は伸び放題になってしまいます。
なので、雑草の生えてこないコンクリート面にしたり、砂利を敷いたりするなど雑草対策は欠かせません。
水はけ対策ができていない
水はけの対策がしっかりされていないと、梅雨のシーズンなど、雨の日が何日も続くと庭に水たまりができたり、ぬかるんでしまいます。何日もぬかるんだままのお庭は、ジメジメしてる感じがして気持ち的にもよくありません。
実際に新居を構えるのに、建物のほうに予算を使ってしまって庭の方にはあまり予算をさけなかったという後悔をする人もいらっしゃいます。住宅を建てたあとに落ち着いてから水はけ対策をするのもいいですが、なるべく最初の設計段階から念頭において動いておくと後々メンテナンスなどの手間が省けます。
野良猫対策ができていない
地域によって必須なのが野良猫対策です。
せっかく建てた新築なのに、野良猫に糞尿をされて庭から異臭がしてきたらテンションが駄々下がりです。
なので、被害に遭って後悔する前に対策をしておく必要があります。
市役所に相談することで色々対策を教えてもらうことも出来るようなので、ぜひ活用してみてください。
これらの対策は日々の生活をする上で必要不可欠な対策です。
しかし、これらの対策をする前にガーデニングについて考えてしまったり、庭に対して憧れが先行してしまうことで細かな日々の生活のことを忘れてしまいがちです。
また、しっかりメンテナンスする余裕がないにもかかわらず植栽などに力を入れてしまう方が多いようです。
家を建てる時はメンテナンスもしっかりやるという心がけだったとしても長い年月の間に気が変わってしまったり、生活環境に変化があったりしてメンテナンスをする余裕がなくなってしまう事例もあります。
理想の庭造りには確かに重要かもしれませんが、まずは雑草、水はけ、野良猫の対策をバッチリ練って、日々の生活のストレスが溜まらない工夫をしましょう。
庭造りに使えるスペースを予め見積もっておく
庭に関する失敗は日々の生活に関する設計の失敗だけでなくスペース面での失敗も多くあります。
庭のスペースを広く取り過ぎた結果、駐車スペースなど、生活にかかわる他のスペースが圧迫されるためです。なので、まず最初に生活に必要なスペースがどれだけ必要なのかを把握しなければいけません。
例えば駐車スペースはどれくらい必要か考えてみてください。
自家用車は一切必要ないという家庭もあれば、1台あれば十分という家庭もあります。更に、通勤に車が必須で、かつ毎日お子さんの送り迎えでも車が必要ということになれば、駐車スペースは2台分でも最低必要ということになります。もっと言えば、親戚など、お客さんが遊びに来たりした時のことを考えたら、3台分の駐車スペースが必要にあることも考えられます。
親戚などのお客さんが来る頻度によっては近くに一時駐車場があれば代用することも可能ですが、頻繁に来客があったり、駐車場が少し離れた場所にしかない場合はやはり不便になってしまいますよね。なので、庭造りに力を入れたいと思っても、まずは駐車スペースなどの生活スペースの確保を最優先するのが無難なのです。
駐車スペース以外にも駐輪スペースのことも考えなければいけません。
自転車は自動車と比較すればあまりスペースを取ることはありません。
しかし、屋根が必要だったり、玄関の近くに駐輪スペースを作る必要があったりと、実は一定のスペースを確保しなければ利便性が悪くなってしまいます。駐輪スペースも予めしっかりと決めておくことが重要なのです。
とはいえ、庭については新築を建てる前に全てを決めて完成させてしまう必要はありません。
勿論、最初に全てを決めてしまうほうが価格的には安く仕上がりますし、生活を始めた時の見栄えもいいです。しかし、焦って設計を失敗してしまうよりは、実際に生活してみて
- ここを駐車スペースにしたい
- 駐輪スペースに屋根なくても大丈夫かも
- 外に水道が欲しい
など、色々新しい考えが出てくるかもしれません。迷って今すぐ決められないことはいっそのこと後で考えるという選択もありなので、検討してみてください。
理想の庭を造るためには土地選びからしっかり考えることが必要
庭造りも大切ですが、駐車スペースなどの生活スペースの確保が大切という話をしてきました。
それでも理想の庭にあこがれてしまいますよね。生活スペースを確保しつつ、理想の庭を造ろうと思ったら、やはり土地選びからしっかり考える事が大切です。
広い土地を選んで、建物の広さと駐車スペースを十分に確保したうえで理想の庭を作りましょう。
勿論、広い土地を選ぶことにもデメリットはあります。
- 一等地に土地を買うことが難しい
- 土地の購入費が上昇する
- 郊外に行かなければ理想の広さの土地を手に入れることが出来ない
当たり前ではありますが、予算や、立地と土地の広さはどうしても相容れない関係になってしまいます。広い土地やいい立地を手に入れようとするなら、他の何かを失ってしまうものです。いい条件の土地を手に入れる為に、よく考える必要があります。
「どこまでお金を出すことが出来るのか」
「どこまで立地の悪いところでも我慢できるのか」
お金が余るほどたくさんあって新築を建てるという方の場合は、都心の一等地に広い土地を購入することも出来るでしょう。
しかし、そうでない方がほとんどで、都心に広い土地を購入するのは難しい方が多いです。
そしたら都心に住むことをあきらめて、少し離れた郊外に広い土地を購入して新築のマイホームと広くて快適な庭を手に入れる事を優先する必要があります。
逆に、都心に住みたい、立地にこだわりたいというご家庭であれば、都心に家を建てることを優先して広い庭を犠牲にすることも選択肢になります。
新築マイホームは一生ものの買い物です。
ご自身とご家族の価値観を正確に把握して、何が大切で何がそんなに大切じゃないのか、しっかり考えて後悔のない家づくりを行いましょう。