仕切りのない家は個性的でおしゃれな印象を与えますが、「仕切りがなくて大丈夫?」「住み心地はどうなの?」と疑問に感じる方もいるのではないでしょうか。
実は、仕切りのないシンプルな構法にすれば生活の満足度がアップし、高い耐震性能を備えた家が実現します。
今回は、仕切りのない家のメリット・デメリットを徹底解説!デメリット対策も併せて紹介するので、家づくりの参考にしてください。
目次
仕切りのない家とは
仕切りのない家とは、室内のドアや壁をできるだけ減らした間取りのことを指します。
近年、新築・別荘・リフォームなどでは、あえて間仕切りを取り払った「仕切りのない家」が注目されています。
魅力は、間取りにとらわれずに自由に暮らせることです。
例えば、「2LDK」は、LDKと壁で仕切られた2つ部屋があること。
通常、仕切りありきの間取りが一般的です。
それに対して通称「0LDK」とも言われる仕切りのない家は、LDK(リビング・ダイニング・キッチン)と各居室との壁がなく、ひとつの広い空間として成り立っています。
開放感があり、インテリアコーディネートしやすいのが魅力的。
とはいえ、トイレや浴室などは従来通り壁や扉で仕切られています。
仕切りのない家はどんな人におすすめ?
仕切りのない家は、汎用性とデザイン性を兼ね備えた点が魅力です。
以下は仕切りのない家を推奨したい人の一例です。
当てはまっている方は、ぜひ検討してくださいね。
- 子育て世帯の家庭
- 狭小住宅を検討している人
- ロケーションのよい場所に別荘を建てたい人
- リフォームにより広々とした空間を実現したい人
一見、間仕切りがないことで不便に感じる方もいるでしょう。
しかし、仕切りがない家は生活に馴染みやすく、大胆な空間デザインにより生活の満足度が高くなります。
例えば、近年は寝室や子供部屋、水回りなどの壁をすべて取り払った、ほぼワンルームに近い仕様が人気です。
回遊動線にして効率のよい家事動線が確保できたり、家族が家の中をのびのびと動き回れたりなど、今まで経験したことない暮らしができます。
仕切りのない家のメリット
仕切りのない家にすることで生活の満足度が高くなる要因は、メリット6点の影響が大きいと考えられます。
開放感を感じられる
間仕切りやドアがないだけで圧迫感は軽減します。
さらに、上下階を吹き抜けでつなげば開放感は抜群。
狭小地に建てる場合でも広々とした空間が実現するため、のびのび暮らせます。
ロケーションが良い場所に建てるならば、壮大な景色が室内から望めるでしょう。
仕切りを取り払うだけで抜け感が出て、空間を広く感じさせてくれます。
おしゃれな空間を演出しやすい
仕切りがないことによりラグジュアリーなホテルや美術館のような空間を演出でき、インテリアコーディネートの幅も自由自在です。
家具やインテリアで統一感をもたせれば一層おしゃれな雰囲気に仕上がります。
壁がないだけで一般的な家では実現しにくいコーディネートができる点はメリットだといえるでしょう。
レイアウトを変更しやすい
仕切りのない家は、家具と間取りのレイアウトを変更しやすい点がメリットです。
家具のレイアウトを変更したい場合、一般的な家よりも空間が広いため出し入れがスムーズになります。
また、生活スタイルの変化や家族の成長に伴い柔軟に対応できます。
部屋の広さや数が決まっているとある程度制約が生じますが、仮に間取りを変えたくなっても新たに仕切りを設けて間取り変更できるのです。
採光を得られる
遮る壁が少ないと、外からの光が家の中心部まで入りやすくなります。
つまり、日中なら照明なしで暮らせるほどの採光を確保できるのです。
狭小地の場合は、吹き抜けや天窓を取り入れると室内全体に光が広がり、明るい住まいが実現しますよ。
コミュニケーションを取りやすい
仕切りがない家は家の中を見渡しやすく、家族の気配を感じられる空間です。
特に子育て世帯にとっては子どもの様子を見守れる家につながります。
万が一のトラブルにもすぐに対応できるため、親子にとって安心な間取りなのです。
また、ライフスタイルが異なる夫婦でも顔を合わせる機会が増えます。
仕切りがないだけで、家族間のコミュニケーションを密にする家になります。
工事費用を抑えられる
住み心地とは直結しませんが、仕切りがない家は工事費用を抑えられる点もメリットです。
中でもドアの価格は安くて10万円程度、高価なものだと30万円近くかかるもの。
従来の間取りだと部屋の数だけドアが必要になり、大きな出費になります。
一方、0LDKならドアは少なくすみ、柱や仕切りがないシンプルな構造であるため初期費用をコストカットできます。
仕切りのない家のデメリットと対策
仕切りのない家は住み心地がよいメリットがある一方、デメリットもあります。
しかし、どれも対策があるのですべて解消されるものばかりです。
仕切りのない家を検討している方は以下4点を心に留めておきましょう。
プライバシーの確保が必要
開放的で家族間のコミュニケーションが密になる一方、一人になれる空間が少ない点はデメリットです。
また、玄関付近の壁を取り払った間取りの場合は、来客時に家の中が丸見えになる可能性もあります。
- 室内にロールカーテンを設置する
- 家具の配置を工夫して目線が入りにくいようにする
- 寝室だけは個室を検討する
- 家の中心に収納スペースを設けて回遊動線を作り、プライベートスペースと パブリックスペースに分ける
音やにおいが部屋全体に広がる
仕切りがない分、料理のにおいや生活音など部屋全体に広がる可能性があります。
在宅ワークの方や子どもが受験期を迎える家庭はこのデメリットが支障をきたす場合もあるでしょう。
- 半個室タイプのキッチンにする
- 静かに過ごしたい場所は壁を作る
- 窓の位置を工夫して換気しやすくする
- 高性能な換気システムを設置する
冷暖房が効きづらい
仕切りのない家は従来よりも大きな空間になるため冷暖房が効きづらく、光熱費が高くなる可能性があります。
また、吹き抜けを組み合わせていれば暖気が上に溜まりやすくなり、温度調整が難しい場合もあります。
- 断熱窓を採用する
- 家の断熱性と気密性を上げる
- シーリングファンを設置して冷暖房の風を撹拌させる
耐震性が弱まる可能性がある
一般的に室内の壁や柱が多いほど構造が安定し、耐震性が高くなることも。
仕切りのない家にするには、少ない壁や柱で耐震性を高める設計が重要です。
構造体に木材を使用するSE構法なら、高い耐震性が実現します。SE構法は一見シンプルなデザインですが鉄骨造並みの強度があり、柱や壁が少なくても安心できる十分な強度を兼ね備えています。
特に世代を超えて住み継がれる別荘などで取り入れられている構法です。
TIMBER YARDなら空間をデザインした仕切りのない家が可能!
仕切りのない家は、壁やドアを極力減らして大空間を実現できます。
また、デザイン性が高く一見斬新に見えますが、生活の満足度がアップするため近年注目されています!
TIMBER YARDではSE構法を取り入れており、仕切りのない家との相性は抜群。
耐震性はもちろん、オリジナル感がある演出ができるため、新築・別荘・リフォームを検討中の方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
現代的でおしゃれな印象を与え、なおかつ快適に暮らせるのが「仕切りのない家」なのです。