テレワークで仕事をする人が、年々増加しています。
しかし、テレワークをする部屋をどのようにレイアウトすべきか、悩んでいる人も多いでしょう。
この記事では、自宅の間取りを最適なテレワーク部屋にするための条件とポイントを解説します。
目次
テレワーク部屋にレイアウト変更する条件
テレワーク部屋のレイアウトには、3つの必要条件があります。
- 作業デスクが置ける場所
- 騒音のない場所
- コンセントが使える場所
ここからは、テレワーク部屋のレイアウトに関する条件について、詳しく解説します。
個室が用意できなくても条件がそろっていれば、テレワークでも生産性の高い作業ができるでしょう。
作業デスクが置ける場所を選ぶ
作業デスクは広い方が使いやすいため、設置場所にもそれなりの空間が不可欠です。
テレワーク環境には、おおよそ2〜3畳(約3.0〜6.0㎡)以上のスペースが必要だといわれています。
作業デスクの大きさは、横幅1,000mm以上・奥行き600mm以上が必要です。
パソコンのディスプレイが大きい場合は、デスクの奥行きは700mm以上あると快適です。
さらに座り心地のいい大きめの椅子を設置するためにも、空間をゆったり使える場所にしましょう。
騒音のない場所を選ぶ
テレワークで快適に仕事をする際に重要な要素は「静けさ」です。
室内では家族との距離を保ち、外部からの騒音が聞こえない場所が最適です。
道路から遠い個室をテレワーク部屋として使えるといいですが、難しい場合はパーテーションや、ヘッドホンなどがおすすめです。
コンセントが使える場所を選ぶ
テレワークはパソコン作業が多いため、コンセントを使える場所を選びましょう。
パソコンや携帯の充電、カメラ・マイクなどの機器、冷暖房機器などを同時に使えることが必須です。
コンセントの数が足りない場合は、コード収納ボックスを設置するなどして、延長コードを安全に使えるようにしましょう。
快適なテレワーク部屋にする5つのポイント
限られた自宅の間取りを使って、テレワーク部屋としてレイアウトするために、最初に考えておくべき5つのポイントを紹介します。
環境整備が生産性向上の大きな差を作ることになるため、しっかり準備しましょう。
1:仕事スペースと生活スペースを分ける
仕事に集中するために、仕事と生活するスペースを分けましょう。
テレワーク専用部屋を作れるとベストですが、リビングなどの共有スペースでテレワークをする場合もあります。
生活スペースとは、テレビやソファー、趣味のアイテムなどがある場所のこと。
仕事に関連しないモノを遠ざけるために、作業デスクを壁に向けて設置したり、パーテーションで区切ったりして対策をとりましょう。
2:作業スペースを広く取る
テレワークの作業スペースは、できるだけ広く取りましょう。
ノート型パソコンを使用する予定でも、作業デスクは可能な限りゆったり使えるサイズをおすすめします。
無理な姿勢による長時間のパソコン業務は、肩こりや腰痛を引き起こしかねません。
さらに書類を見たり他の機器を使ったりするスペースがないと、その都度パソコンを移動する必要が生じ、作業効率が下がります。
そのため作業スペースは広めに取り、整理整頓も心がけましょう。
3:書類や資料を保管するスペースを作る
テレワークでは、書類や資料を保管するスペースも重要です。
紙の書類は保管場所を用意しておかないと管理が難しく、何度もプリントしたり汚したりして、作業効率が下がります。
すぐに必要な書類・資料はデスクの上や近くに設置し、他に長期保存用の場所を決めておくと便利です。
4:冷暖房機器を用意する
テレワークを快適に行うため、気温変化に左右されない適度な温度・湿度のある空間を作りましょう。
暑さや寒さを気にすることは、心身にストレスがかかり、モチベーションを低下させます。
業務に集中できるよう、冷暖房機器がすぐに使えるように用意しておきましょう。
5:照明を工夫する
長時間パソコン作業をする際に、照明の役割は重要です。
適切な照明器具を使わないと、目を痛めたり、肩こりなどの辛い症状を引き起こしたり、深刻なストレスを生じさせます。
日当たりのいい場所に作業デスクを設置していても、天候によっては部屋が暗くなる場合があります。
「昼光色」のデスク用ライトを設置すると明るくはっきりと見えるため、パソコンでも作業がしやすいでしょう。
テレワーク部屋を作る場所は?
自宅の中でテレワークを快適に行えるスペースはどこでしょうか。
ここでは、寝室・リビング・ウォークインクローゼットをテレワーク部屋におすすめする理由を紹介します。
寝室に作る
寝室は家の間取りの中で、比較的静かな場所に設置されている場合が多く、鍵をかけられる部屋もあります。
昼間は使われない場所であることが多く、テレワーク部屋として活用しやすいでしょう。
ただ、作業デスクを置くスペースは限られるため、奥行きが狭く、横幅が広いタイプを選ぶといいでしょう。
リビングに作る
家族がいない時間帯であれば、リビングは広々として開放感のあるテレワーク部屋として活用できます。
仕事中は飲み物を取りに行ったり、休憩中はソファーに座ったりと定期的に移動しやすいため、長時間座りっぱなしを避けやすいでしょう。
ただ誘惑も多い空間のため、集中して業務をしやすいよう、作業デスクは壁に向けて設置することをおすすめします。
ウォークインクローゼットに作る
自宅に広めのウォークインクローゼットがある場合、一角をテレワーク部屋としてレイアウトできます。
ほとんど人が出入りしないスペースのため、集中しやすい環境づくりが可能です。
ただし、広い作業デスクの設置は難しいため、資料を管理しやすい収納棚などを組み合わせて、片付けやすくしておきましょう。
テレワーク部屋を作る際の注意点
ここでは、テレワーク部屋を作るときの注意点を解説します。
背景に気を配る
テレワークでは、急にオンライン会議やクライアントとの打ち合わせが発生することがあります。
その場合、生活感を出したくない、プライベートな場所を映したくないと考える人も多いでしょう。
バーチャル背景を設定しておくことをおすすめしますが、ふとした瞬間に室内が映る可能性もあるため、カメラに映る背景には気をつけましょう。
誘惑の強いものは置かない
自宅でテレワーク部屋を設定するときは、近くに誘惑の強いものを置かないようにしましょう。
テレビやコミック、ゲーム機など、一度始めてしまうとあっという間に時間がたってしまうものは、絶対に避けましょう。
テレワークはひとりで仕事をするため、怠けてしまうと誰も制限ができません。
強い誘惑に打ち勝ち、生産性を維持するためにも、仕事に関係ないモノは遠ざけましょう。
専用のテレワーク部屋を作りたい
長期間テレワークを続けるならば、専用のテレワーク部屋を検討しましょう。
自宅にテレワーク専用部屋を作る方法は、すでに使っている部屋を変更するか、リノベーションするかのどちらかです。
使っている個室をテレワーク部屋に変更
客室や子ども部屋などを変更すれば、予算をかけずに完全個室のテレワーク環境を整えられます。
個室を使ってテレワークができれば、広い作業スペースが確保でき、静かで集中できる環境が整えられます。
ただし、家族の協力が必要なため、十分に話し合って選択しましょう。
リノベーションで作る
リノベーションでテレワーク部屋を作る場合、個室は2畳以上の広さにしましょう。
作業スペースは、むやみに広く作りすぎると他の部屋を圧迫したり、モノが増えすぎて片付けづらくなったりします。
リノベーションであれば、造作棚やコンセント新設も可能です。
施工業者と間取りや予算を相談しながら、自分にとって使いやすい適度な広さと設備を検討しましょう。
最適なスペースにテレワーク部屋を作ろう
今回は、自宅の間取りを最適なテレワーク部屋にするための条件とポイントを解説してきました。
まずは、テレワーク部屋に適した場所を見つけるために、自宅の間取りや住環境を見直してみましょう。
そして快適なテレワーク部屋のポイントを確認した上で、使いやすいレイアウトに仕上げましょう。