リノベーション向きの物件とは?後悔しない中古マンションの選び方・探し方を解説

リノベーション向きマンション イメージ

    マンションリノベーションの魅力は、新築よりリーズナブルに購入できてオリジナルの住まいが実現することです。

    それだけに、物件選びは失敗できません。とはいえ、リノベーションに向いている物件の選び方や探し方に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

    そこで今回は、リノベーションに適した物件選びのコツ・探し方・注意点を解説します。

    マンションリノベーションを検討中の方には決め手になる内容なので、判断材料にしてくださいね。

    リノベーション向きのマンション選びで後悔しない5つのポイント

    快適でなおかつ購入価格をおさえた物件選びは、リノベーションの成功に繋がると言っても過言ではありません。

    まずは、リノベーション向きのマンションを選ぶ5つのポイントを解説します。

    築年数が20年程度のマンションを選ぶ

    築20年前後の物件は、購入価格が安定するのでおすすめです。

    一般的に新築マンションは年数が経てば経つほど価格は下がりますが、築25年前後になると価格の下落がなくなる傾向だからです。

    一般的に、築年数5〜10年の築浅マンションの価格は割高であり、将来的に資産価値は下がる可能性があります。

    一方、20〜25年前後のマンションなら管理状況によっては比較的劣化が少なく、価格の下落は緩やかになります。

    築年数で考えるなら、築20年前後の物件は穴場と考えてよいでしょう。

    なるべく新耐震基準のマンションを選ぶ

    1981年6月1日以降の建築物は、新耐震基準が採用されています。

    これは新しい耐震性を満たしており、地震による安全性はお墨付き。

    なおかつ住宅ローンの審査が通りやすく、減税などの優遇措置を受けられる基準でもあります。

    もちろん、1981年6月以前の旧耐震基準の物件すべてが地震に弱いわけではありません。

    仮に、旧耐震基準の物件を購入するなら、耐震性が認められた証明書を提示すれば住宅ローン控除が受けられます。

    しかし、金融機関によっては担保価値が低いと判断されてローンが借りられない恐れもあるのです。

    KJ

    新耐震基準であるか否かは、中古マンション選びの判断基準として考えておきましょう。

    リフォームやリノベーション済み物件は避ける

    リフォームやリノベーション済み物件は、工事や設備費用が購入価格に上乗せされている可能性があります。

    購入後そのまま住むなら問題ありませんが、リノベーションが前提なら二重費用になりコストの負担が増えてしまうのです。

    内装を大きく変えるなら、手が入っていない物件だと思い切ってリノベーションできます。

    ラーメン構造のマンションを選ぶ

    マンションの構造は、柱と梁の枠で支える「ラーメン構造」と壁で支える「壁式構造」の2種類です。

    ラーメン構造なら間仕切りをなくせるため、リノベーションの幅が広がります。

    一方、壁式構造では撤去できない壁が存在するため、間取りや内装に制限が生じることも。

    大規模なリノベーションを希望するなら、構造を確かめましょう。

    共用部の管理状態をチェックする

    「マンションは管理を買え」と言われるほど重要であり、管理状態は資産価値や住み心地を左右します。

    管理が不十分だと建物の劣化も早まり、ひいては修繕積立金が足りずに追加で請求される可能性もあるでしょう。

    そもそも、管理されている共有部は個人でリノベーションできません。

    それだけに、手入れが行き届いていれば気にせず安心して住み続けられます。

    以下の共用部は管理状態を見極める判断材料です。

    内覧時にチェックしましょう。

    • 外壁や植栽がきれいに保たれているか
    • ごみ置き場が荒れていないか
    • エントランス・階段ホール・廊下の清掃が行き届いているか
    • 駐輪場や駐車場が乱雑でないか、屋根の有無

    共用部分の見極めが難しい場合は、不動産会社を通して管理業務仕様書や修繕履歴などを確かめましょう。

    リノベーション向き中古マンションの探し方

    リノベーション向きの中古マンションを探すなら、以下3つが一般的です。

    それぞれの特徴を把握すれば、効率的に探せますよ。

    不動産ポータルサイトで探す

    最も気軽に物件探しができるのは、不動産ポータルサイトの活用です。

    メリットは豊富な物件数であるため一度にたくさんの情報が手に入り、手間がかからないこと。

    デメリットは情報が多すぎてリノベーション向きか判断しづらい点です。

    そのため、検索時は築年数の範囲を広げたり、リフォームやリノベーション済みでない物件をチェックしたりなど条件を絞りましょう。

    不動産会社に相談する

    不動産会社なら、まだポータルサイトに出ていない情報を教えてくれる可能性があります。

    特におすすめは、中古物件やリノベーションに特化した不動産会社です。

    リノベーションする前提で探してくれたり、マンション規約を提示してくれたりなど細やかな対応で情報を提供してくれます。

    リノベーション業者に相談する

    リノベーション業者の中には、物件探しから工事まで一貫して請け負っている場合があります。

    メリットは、プロの目線で物件を判断してくれたり資金計画が相談できたりなど、リノベーションの基本を相談しやすいこと。

    また、「探す」「作る」が一つの窓口で完結するため、スムーズにリノベーションが進みます。

    リノベーション向きのマンションで失敗しないための注意点

    選び方や探し方も重要ですが、理想のリノベーションを実現するには「予算配分を熟考する」と「管理規約を確認する」が必須です。

    失敗しないために以下で詳しく解説しましょう。

    予算のバランスを考える

    マンションリノベーションの予算は、物件購入価格とリノベーション費用のバランスが重要です。

    費用配分の決め手は、優先順位の見極めです。

    優先順位が高いものを満たせば、満足度の高いリノベーションになります。

    一般的に、総予算から物件価格を差し引き、余った額でリノベーションするのが推奨されています。

    物件価格>リノベーション費用

    これは、立地・周辺環境・資産価値を優先させる方には満足度が高いリノベーションになるからです。

    一方、リノベーション費用を先に引いた場合は、安い物件を選ばざるを得ません。

    リノベーションが前提の物件探しは、想定よりも費用が膨らみやすいからです。

    この場合、資産価値は見込めませんが、室内の住環境を整える点を重視する方にとっては満足度が高いリノベーションになります。

    物件価格<リノベーション費用

    KJ

    このように、予算のバランスを考える際は、何に優先順位を置くかが判断基準になります。

    管理規約でリノベーションできる範囲を確認する

    マンションには所有者の権利や義務が定められた、管理規約があります。

    リフォームやリノベーションに関するルール、修繕履歴や計画を含めた内容が記載されています。

    例えば、 以下がその一例です。

    • 決められたフローリング以外は使用できない
    • 間仕切りを取り払えない
    • 電気やガス設備の容量が小さくても、個別で容量を増やせない(築古マンションの場合)

    気に入った物件がある場合は、不動産会社に相談してマンションの管理規約を見せてもらえるか依頼しましょう。

    その上でご自身の譲れない条件とすり合わせてください。

    リノベーション向きのマンションの条件や優先順位を見極めよう

    リノベーション向きのマンションを選ぶポイントは、築年数や耐震性を含めた安全面はもちろん、理想のリノベーションができるか見極めることです。

    また、物件探しでは譲れない条件や予算のバランスを明確にしてプロに相談すれば、後悔しない中古マンションが見つかります。

    あらかじめ優先順位を明確にして、リノベーション向きのマンションをスムーズに選びましょう。

    千葉で注文住宅やインテリアショップ運営を手掛けるTIMBER YARDでは、マンションのフルリノベーションサービスも手掛けています。

    熟練の大工が生み出す美しい空間、家具職人が手掛けるフルオーダーの造作家具、デザインと住み心地を両立した設計など、こだわりの工務店だからこそ叶うリノベーションプランをご提案できます。

    施工事例も豊富なので、ご検討されている方はぜひ確認してみてください。