築浅マンションのリノベーションはあり?なし?メリット・デメリット・注意点を解説!

築浅マンション リノベーション

    中古マンションに手を加えて室内を一新できるリノベーション。

    物件探しの際、築浅マンションか築古マンションかで悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

    築浅だと内装や設備が比較的新しい物件もあるので魅力を感じますよね。

    今回は、築浅マンションをリノベーションするメリット・デメリット・注意点を解説します。

    リノベーションする前提で物件を探している方には購入の判断材料になる内容です。

    ぜひ参考にしてください。

    そもそも築浅マンションとは?

    築浅には、法律で定められた定義はなく、一般的には「築年数5年以下かつ過去に誰かが入居していた物件」といわれています。

    これは、新築の定義である「築1年未満かつ未入居・未使用のもの」の基準から考えられています。

    とはいえ、築浅と明記された物件は各不動産会社が扱う物件の平均年数を提示していることもあり、その年数は短くて1年、長くて10年と不動産会社によってさまざま。

    また、築浅といっても、内装のきれいさや設備の状態が必ずしもよいとは限りません。

    KJ

    築年数は建物の経年劣化の表記であると理解しておきましょう。

    築浅マンションをリノベーションするメリット

    築浅マンションを購入してリノベーションするメリットは4点あります。

    以下で一つずつ解説していきましょう。

    室内外が比較的きれいな状態である

    年数と前の住民の扱い方にもよりますが、築浅物件は比較的室内外がきれいである傾向です。

    特に、築年数1〜3年であれば設備等の劣化は進んでいない場合が多く見られます。

    また、築5年以内であれば外壁の色褪せやひび割れも少なく、新築同然の状態。

    宅配ボックス・オートロック・ゴミステーションなど近年主流の設備が整っている点もメリットです。

    工事費用が抑えられる

    内装や設備の劣化を感じない築浅マンションなら既存の設備を活かせるため、リノベーションの工事費用を抑えられます。

    築古だと大きな修繕が必要であったり、設備を丸ごと交換したりなど費用がかかるもの。

    築浅ならその心配がなく、工事費用が安く済む場合もあります。

    デザイン・設備に予算をかけられる

    工事費用が抑えられれば、その分デザインやグレードの高い設備に予算をあてられます。

    例えば、デザインなら仕上材や造作家具の作成、設備なら身長に合わせた使い勝手のよいキッチンなど。

    修繕費用がかからない分、こだわりたい箇所に予算をかけられます。

    工事期間が短くて済む

    築浅物件は比較的きれいな既存の設備を残したリノベーションが多いため、工事期間が短い傾向です。

    一般的なフルリノベーションは、設計期間3ヶ月・工事期間3〜4ヶ月かかります。

    しかし、水回りの位置を変えるだけなら1ヶ月ほどで済むことも。

    設備を新設するだけ・壁や床を張り替えるだけなら1週間程度です。

    工事期間が短いと早く入居できるため、住宅購入する期間の制限がある場合はメリットといえるでしょう。

    築浅マンションをリノベーションするデメリット

    築浅マンションを購入してリノベーションするデメリットは以下3点です。

    結論から述べると、ライフスタイルに合わせて大規模なリノベーションを希望する方は、築浅は不向きであると考えられます。

    中古物件にしては価格が高い傾向である

    一般的に、築20年前後の物件は価格がそれ以上下がらない傾向ですが、築浅だと価格が下がり切っていない状態です。

    そのため、中古物件の中でも価格は比較的高い傾向であり、立地・広さ・周辺環境が同じである場合は、築浅であるほど割高になります。

    エリアや条件が決まっている場合は築浅にこだわらず幅広い価格帯を検討したほうがよいでしょう。

    トータルコストが新築と変わらない場合もある

    築浅マンションで大規模リノベーションする場合、トータルコストは大きくなりがちです。

    物件にコストを割いてしまうと、その分リノベーション費用は限られてしまうもの。

    しかし、さらに間取りや設備を一新する大規模な工事をするならば、リノベーション費用が膨らむのは想像できます。

    KJ

    物件価格とリノベーション費用を合わせたトータルコストが新築価格を超える可能性も考えられるため、築浅がデメリットになるでしょう。

    おもいきったリノベーションができないこともある

    築浅マンションの購入価格は、予算の大半を占めます。

    そのため、余った費用でリノベーションするには制限が生じることもあるのです。

    間仕切りをなくしたり間取りを大きく変更したりなど、大規模な工事はそれなりに費用がかかるもの。

    工事費用が少なければ、本来自由度の高い空間が作れるリノベーションの可能性を下げることになるでしょう。

    リノベーション前提で築浅マンションを購入する注意点

    リノベーション前提で築浅マンションを購入するには、3つの注意点があります。

    物件選び・コスト・確認事項の面から解説していきましょう。

    間取りがいびつな物件は避ける

    将来的に売却する予定なら、間取りがいびつな物件をリノベーションするのはおすすめしません。

    売れにくい物件と判断され、買い手がつきにくい場合があるからです。

    例えば、角が三角形に尖っている、室内全体が丸みを帯びているなどはいびつな間取りとして挙げられます。

    リノベーションにより個性的なデザインになるメリットはあるものの、資産価値は低い傾向です。

    優先順位を見極めてトータルコストを決める

    築浅マンションのリノベーションを予算内におさめるには、リノベーションの優先順位を明確にして予算を立てることです。

    そうすれば、新築よりトータルコストが超えることはありません。

    物件購入価格と工事費用のバランスを見極めることで、予算内で理想の住まいが実現します。

    土地や建物の不具合を確認する

    築浅マンションを購入するなら、「物件状況報告書」を確認しましょう。

    物件状況報告書とは、土地建物に関する不具合や近隣住宅とのトラブルについて買主が確認できる書類です。

    築年数だけで物件の良し悪しは判断しにくく、物件が売却された理由や背景は購入の判断材料になります。

    もし、前の住人が手放した理由が欠陥や近隣トラブルであれば、購入後に「こんなはずではなかった」と後悔することも。

    KJ

    安心して購入するためにも、築浅である理由を明確に把握しましょう。

    管理規約を熟考する

    管理規約にはリノベーションできる範囲や使わなければいけない素材など、具体的に記されています。

    例えば、床を無垢材に変えるだけのリノベーションでも、遮音性能の数値や素材などが定められている場合があります。

    マンションリノベーションは、どんな場合でも管理規約に則るのが鉄則と心得ましょう。

    マンションリノベーションするなら築浅にこだわらず幅広く物件を探そう!

    築浅マンションは比較的内装や設備がきれいであり、既存の設備を活かせば工事費が抑えられるメリットがあります。

    しかし、リノベーションは本来、自分仕様にして暮らしをもっと快適にする自由度が魅力です。

    住まいに合わせたライフスタイルではなく、「ライフスタイルに合った住まいを実現したい方」や「自分仕様の間取りな内装にしたい方」は、築浅にこだわらない方がよい場合もあります。

    理想の暮らしのイメージを重視して、物件を検討してくださいね。

    千葉県美浜区で工務店・インテリアショップを運営しているTIMBER YARDでは、中古マンションのリノベーションも手掛けています。

    リノベーション範囲の相談はもちろん、プロの視点から最適なプランをご提案。

    上質な住まいの提案に加えて、北欧家具のインテリアコーディネートも行っています。

    住まいのリノベーションを検討している方は、ぜひ一度お問い合わせください。