マンションのフルリノベーションにかかる期間や流れを把握すれば、希望した期間内にリノベーションを終えられ、ベストなタイミングで新生活を迎えられます。
今回は、マンションフルリノベーションの期間・流れ・期間内に後悔しないポイントを徹底解説!
戸建てとは違い、マンション独自のルールもあるため事前にすべきことも併せて解説しています。
マンションリノベーションを検討中の方はすぐに使える内容なので必見です。
目次
マンションフルリノベーションの期間は、約6~8ヶ月見積もる
コンクリート躯体の状態に戻して改修する、フルリノベーション。
期間は約6〜8ヶ月が目安であり、設計に約3ヶ月、工事には3〜4ヶ月程度かかります。
ただし、これは一般的なファミリー物件の場合(約70平方メートル)であり、室内の広さによって目安の期間が異なります。
また、現地調査や理事会に許可申請するなど、マンションならではのすべきこともあり、期間内に終わらせなければ着工が遅れることもあるのです。
マンションリノベーションの流れと期間中にすべきこと
マンションリノベーションは7つのステップで行われます。
ここでは、ステップに加えて各期間ですべきことも解説します。
流れを知り、やるべきことを明確にすればリノベーションはスムーズに進むはずです。
ステップ1:理想のリノベーションをイメージして、予算を決める
リノベーションで一番大切なのは、家族で理想のライフスタイルを共有することです。
「自分の部屋がほしい」「家事を時短できる間取りにしたい」「収納は大きくしたい」などそれぞれの想いを共有すれば、その後のプランニングがスムーズに進みます。
そのためには、雑誌や事例集などで情報収集が必要です。
同時に、リノベーションの予算もある程度立てておきましょう。
物件価格と工事費用を合わせた額がリノベーションの費用です。
一般的に、物件購入価格から余った額が工事費用。
ある程度リノベーションの予算を立てれば、物件価格と工事費用の割合を考えやすくなりますよ。
ステップ2:ヒアリング
打ち合わせ期間は約2ヶ月前後が平均です。
打ち合わせでは、マンションの図面や管理規約をもとに、リノベーションできる範囲を含めた情報を共有します。
じっくり検討したい方は余裕を持ったスケジュールを心がけましょう。
その他、以下はヒアリング内容の一例です。
- 理想のライフスタイル
- 希望の間取り
- 水回り設備
- 内装材(床・壁・天井材など)
- コンセントや照明の位置と数
- 工事予算
部分リノベーションや現在ご自身が住んでいるマンションをリノベーションする場合は、仮住まい先を検討しましょう。
仮住まい先は、賃貸物件・ホテル・ウィーク(マンスリー)マンションが一般的です。
ステップ3:現地調査
現地調査とは、施工会社の担当者が実際マンションを訪れて、希望のリノベーションが実現するか否かを判断します。
図面を見て寸法を測ったり、記録用に写真撮影したりするなど、現場の状況を把握する調査です。
万が一、希望に沿わなくてもできるだけ多くの情報を伝えることで見通しが立ち、代替案を提案してくれることもあります。
現地調査でも積極的に希望を伝えましょう。
ステップ4:プランニング・見積り
ヒアリングと現地調査の結果をもとに、リノベーションのプランを組みます。
間取り・内装材・水回り設備など、さまざまなことを決める段階です。
平均期間は約1ヶ月ですが、最終決定する場面が多いため少し余裕を持った方がよいでしょう。
納得するまで担当者と話し合いを重ねることが大切です。
プランが決まった後は、見積りを作成してもらいましょう。
ちなみに、施工会社によっては プランニングの前に契約を結んで設計料が発生する場合や、無料でプランニングできる制限回数を設けている場合があります。
プランニングの料金発生の有無は、あらかじめ確認しましょう。
住宅ローンやリフォームローンの審査を開始しておきましょう。
ローンの審査は工事費用の概算見積りをもとに進められるからです。プランが決まり次第着手すれば、万が一審査に時間を要しても余裕が持てます。
ステップ5:契約
見積りに納得でき、施工会社との認識に相違ないことを確認したら工事請負契約を結びます。
マンションの管理組合にリノベーション工事の旨を伝える「工事許可申請」を提出し、近隣へ挨拶しましょう。
また、契約時は着手金として費用の半分を支払うのが一般的です。金額を把握し、事前に用意しましょう。
ステップ6:着工
管理組合の承認が降り次第、着工です。
工事の規模にもよりますが、期間は平均3〜4ヶ月かかります。
以下は、フルリノベーションの工事の内訳です。
- 解体工事
- 設備、配管工事
- 下地組み、造作工事
- 内装、塗装工事
工事中、追加工事の有無があるか担当者に確認しましょう。
解体後に基礎の状態が分かることもあるからです。万が一、想定外の箇所が劣化していれば補強工事も視野に入れる必要があり、その分費用も発生します。
ステップ7:引き渡し
工事が完了した後は、所有者の立会いによる検査を実施します。
立会いの際、なるべく明るい時間帯に行えば室内の状況が把握しやすくなります。
マンションリノベーション期間中にできる後悔しないためのポイント
マンションリノベーションは、思いがけない要素により完成まで時間を要する場合があります。
また、近隣住民への配慮不足により、入居後に住みづらいと感じることもあるでしょう。
しかし、それらはすべてリノベーション期間中の対応で解決します。
以下は期間内にできる後悔しないための注意点です。
リノベーションのプランを作り込む
リノベーションを成功させる秘訣は、ステップ1の「理想のリノベーションをイメージして、予算を決める」が重要です。
例えば、「回遊する動線は外せない」「シュークローゼットは必須」「浴室と洗面所合わせて3畳はほしい」など。
具体的なイメージで予算が明確であるほどプランニングはスムーズに進みます。
イメージが曖昧だとプランを練り直す時間がかかり、期間内に完成しないことも。
また、途中で追加設備の導入を決めても、建材や設備がすぐに届くとは限りません。
プランの作り込みは、予期せぬ事態にも備えられると心得ておきましょう。
管理組合の理事会承認を早めにとる
マンションリノベーションには「許可申請期間」があり、管理組合からリノベーションの承認を得るまでにかかる期間のことを指します。
許可申請期間は最も時間を要すものであり、承認を得られなければ工事できません。
管理組合の理事会は1ヶ月に1回の開催が36.5%、2ヶ月に1回は25.4%であり、開催頻度はマンションによって異なります。
目安は、工事開始の約2〜3週間ほど前に承認を得ること。
工事許可申請は契約のタイミングで申請できるため、理事会の開催ペースに合わせてスケジュールを組むのがポイントです。
近隣住民への挨拶は必ずする
一般的に、近隣住民への挨拶は施工会社の担当者が対応してくれます。
しかし、施工主も必ず挨拶して顔を合わせましょう。
顔が分かれば関係を構築しやすく、住民トラブルを回避できるからです。
また、フルリノベーションの場合は音や振動がストレスになる方もいます。
工事の様子を確認するついでに、コミュニケーションをとっておきましょう。
挨拶する範囲は、上階3軒・下階3軒・両隣が一般的です。
マンションリノベーションの期間の目安が分かればスムーズに進められる!
マンションフルリノベーションに要する期間は、70平方メートルの部屋なら約6〜8ヶ月かかります。
希望の期間内に終わらすには、理想のライフスタイルや間取りを事前に熟考し、期間に合わせてすべきことをクリアするのが重要です。
とはいえ、素人がすべてを把握するには難しいこともあります。
実績豊富でありサポートが手厚い施工会社を選べば、満足度の高い住まいが実現します。
千葉県美浜区で工務店・インテリアショップを運営しているTIMBER YARDでは、中古マンションのリノベーションも手掛けています。
リノベーション範囲の相談はもちろん、プロの視点から最適なプランをご提案。
上質な住まいの提案に加えて、北欧家具のインテリアコーディネートも行っています。
住まいのリノベーションを検討している方は、ぜひ一度お問い合わせください。
「子どもの進学に合わせて入居したい」「年内にリノベーションを終わらせたい」など、期限に制約がある場合は、余裕をもって期間を見積もることが重要です。