駅から遠い住宅って実際どう?!メリットとデメリットを解説

線路のイメージ

    注文住宅で理想の家を持ちたいという方にとって土地選びは慎重になるもの。

    通勤やお子様の通学、買い物などの利便性を重視したいものの、静かな環境に住みたいという方が多いのではないでしょうか。

    この記事では、駅からの距離にフォーカスし、マイホーム建築を検討されている方に耳寄りな駅遠物件のメリット・デメリット、駅からの距離を判断する時のポイントについて解説致します。

    駅遠物件とは?

    歩く速度や個人差はあるものの、一般的に、徒歩で1kmを超えると、人は遠いと感じるそうです。

    駅徒歩の距離は「不動産の表示に関する公正競争規約」により1分=80mと定められており、計測基準は駅の一番近い出口からの最短距離。

    駅構内の移動や信号、坂道などは含まれず、男性の平均的歩行スピードで計算されています。

    そのため、実際には5分ほどプラスして目安にするのが現実的と言われ、女性は男性よりプラス3分ほど加算するのがよいそうです。

    約1.2kmの距離で駅まで徒歩15分と表示されていても、実際には徒歩20分〜23分かかると考えられることから、駅から1.2kmを超える物件は「駅遠物件」となってきます。

    普段歩き慣れない人であれば毎日の通勤や通学が苦痛に感じ、革靴やヒールであれば駅に着くころには靴連れを起こしたり、足が痛くなるかもしれません。

    駅から遠い物件のメリット

    「駅遠」物件は、駅から遠い立地ならではのメリットもあります。

    どのようなメリットがあるか見てみましょう。

    閑静で理想的な住環境が得られる

    駅から遠い分、人通りや交通量が少なくなるため静かな環境が得られ、豊かな自然に囲まれる住環境が良い傾向にあります。

    隣家とも密接しておらず、日当たりや眺望を確保できる土地も見つけやすいです。

    移動手段に車やバス、自転車などを利用すれば駅遠を不便と感じることなく、閑静な環境での暮らしが楽しめるでしょう。

    車通りが少ない

    駅から遠くなることで繁華街の喧騒や大通りの車の走行音を気にすることがなく、抜け道などもないため車通りも少ないのが特徴です。

    新興住宅地であれば道もきれいですし、ほぼ住民の車しか通らないため防犯面でも安心できるでしょう。

    歩く時間を持つことで運動不足を解消できる

    徒歩20分~30分と考えると「遠い!」と思ってしまいますが、ウォーキングと考えると程よい距離です。

    歩くのが苦痛でない方や、運動不足にならないために駅まで歩いて運動習慣を持ちたいという方には負担とならないでしょう。

    駅近より土地が安い

    駅遠は駅近と比べて土地が安価で購入できるメリットがあります。

    同じ敷地面積でも駅近と駅遠では金額が大きく変わり、同じ価格であればより広く、形状のよい土地を購入できるでしょう。

    土地にも余裕があるため駐車場スペースを確保できる土地を探しやすいです。

    整形地が多く理想的な間取りの注文住宅が建てやすい

    駅から離れると土地開発が行われていて分譲地が見つけやすいです。

    分譲地のメリットは区画整理がされていて、きれいな長方形の整形地が多いこと。

    整形地は設計の自由度が高く、理想の間取りによる注文住宅の家づくりに適しています。

    整形地は家の資産価値が高くなるのもポイントです。

    駅から遠い物件のデメリット

    「駅遠」物件のデメリットは次のようなことが挙げられます。

    通勤・通学に長距離往復の負担を感じる

    家から駅まで徒歩30分の場合、1日に往復1時間を要し、駅から電車に乗り、下車してから目的地まで更に歩くと通勤・通学時間は長くなります。

    猛暑の夏、駅までの30分でどれだけ汗をかくでしょうか。

    自転車を利用すると駅までの距離は短縮されますが、天候の悪い日は困りもの。

    バス利用の場合は時間が読みづらく、終バスも早い傾向にあるため移動へのストレスを感じるでしょう。

    移動手段が車中心になる

    駅遠に住むと移動は車中心になります。

    通勤や買い物、お子様のお稽古などの送り迎えなど、時間や天候に関係なく自由に移動できるのが車を利用するメリットです。

    その反面、ガソリン代が生活コストにプラスされること、歩く機会が減ることで運動不足になりやすいことが懸念材料になります。

    高齢者には不便なことが多くなる

    高齢になると駅まで徒歩30分の距離は不便であり、バス利用であっても移動への負担が大きくなります。

    それにより外出が億劫になり、ネット通販などを多用すると家にこもりがちで健康被害が出る恐れも。

    買い物や医療施設などのインフラが近くにないことは高齢者にとってリスクと言えるでしょう。

    売却時の資産価値が低い

    駅遠住宅を売却することになった時、土地価格が安く利便性が低い立地は資産価値が低くなります。

    資産価値を決める大部分が土地の価値であるため、駅から遠い土地は評価が下がるのです。

    さらに、便利な駅近物件の方が人気があるため駅遠物件は残りがちで、競争率が高くなることから売りにくくなり、売却額をかなり下げる必要があるかもしれません。

    夜間帰宅時の安全面に不安が出る

    残業や飲み会などで終電近い時間に帰宅する際、駅から遠い距離を歩くのは防犯面のリスクが大きくなります。

    仕事で疲れた状態や雨の日に長距離を歩くのは大きな負担となり、タクシーを使えば出費に。

    お子様が塾や遊びに行く時も、駅遠の場合は不安が残るでしょう。

    駅からの距離を判断するポイントは「優先順位」

    駅遠物件のメリット・デメリットを挙げてきましたが、人によって、家族構成によって、その価値観は変わります。

    望みを全て叶える物件を予算内で探すのは難しいことですから優先順位をつけて駅からの距離を判断するのがよいでしょう。

    利便性を重視するなら「駅近」

    多少狭くても利便性を重視し、都心へのアクセスの良さを優先したいという方には「駅近」が適しています。

    徒歩圏内でインフラが揃っていて、天候や時間帯を気にすることなく駅から移動できる距離です。

    家族との時間やご自身のゆとりの時間を増やすことができるでしょう。

    子育て環境を大切にしたい方は「駅遠」

    比較的土地が安いエリアで理想的な注文住宅を建てたい、広々とした間取りを作りたい方や、自然の多い静かな住環境で子育てをしたいという方には「駅遠」が適しています。

    学校や習い事施設へのアクセスが良ければお子様の通学に支障はありませんし、電車を利用する機会が少なく、車移動が多い方は不便さを感じないでしょう。

    セカンドハウスや別荘として活用する場合は「駅遠」

    週末や休暇に過ごす別荘としてセカンドハウスを想定されている方は静かな環境でゆっくり過ごせる「駅遠」が良いでしょう。

    駅までの距離やインフラを気にする必要がなく、駅周辺の喧騒から離れた場所で充実した時間を過ごすことができます。

    ライフスタイルを考慮して最適な距離の土地を選ぶことが大切!

    ここまで、駅遠物件にフォーカスし、駅からの距離によって想定されること、駅からの距離を判断するポイントついて解説しました。

    家から駅までの距離は、近くても遠くてもメリット・デメリットがあるため、どちらが良いとは一概に言えません。

    それぞれのご家庭のライフスタイルを考慮して優先順位をつけ、最適な距離の土地を選ぶのがベストな選択でしょう。